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公開日:2025.08.29

東海環状道「本巣IC〜大野神戸IC」がついに開通! 8月30日に運用開始。未開通は「養老IC~いなべIC」のみに【道路のニュース】

東海環状道 本巣IC~大野神戸ICの様子。

愛知県、岐阜県、三重県で整備が進められている東海環状自動車道(東海環状道)の「本巣IC〜大野神戸IC」が2025年8月30日(土)15時に開通する。この区間の詳細や開通効果、残る区間の工事進捗について解説しよう。

東海環状道 本巣IC~大野神戸ICの様子。

文=KURU KURA編集部

画像、資料=NEXCO中日本、国道交通省 中部地方整備局、本巣市

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東海環状道の本巣IC~大野神戸ICが8月30日に開通!

東海環状道 本巣IC~大野神戸ICの位置図。

東海環状道 本巣IC~大野神戸ICの位置図。

NEXCO中日本と国土交通省中国地方整備局は、東海環状道の「本巣IC~大野神戸IC」を暫定2車線にて2025年8月30日(土)15時に開通すると発表した。開通区間には、新たに「本巣PA」がオープン。同PA直結の大型公園「もとまるパーク」はすでに開園しており、オープンに合わせたイベントが開催されるなど、賑わいをみせている。

東海環状道は、名古屋市を中心とした内陸部をぐるりと一周する環状道路。愛知県豊田市から岐阜県を経由し、三重県四日市を結ぶ延長約153kmの高規格道路だ。東名・名神高速道路、中央自動車道、東海北陸自動車道、新東名・新名神高速道路の5本の道路と連結している。

2005年に最初の一部区間が開通して以降、着々と工事が進められ、直近では2025年4月6日「山県IC~本巣IC」が開通したばかりだ。実は今回の「本巣IC~大野神戸IC」もこの「山県IC~本巣IC」と同時開通の予定だったが、本巣IC付近の高架橋「七五三第一高架橋」の橋梁下部工事で玉石(硬くて丸い自然石)が頻出し、工事方法を変更するなど作業が難航して開通が遅れていた。これで東海環状道は全体の約9割が開通し、未開通区間は岐阜県と三重県にまたがる「養老IC~いなべIC」のみとなる。

【東海環状道 本巣IC~大野神戸ICの開通概要】
区間:本巣IC~大野神戸IC
延長:6.8km
開通日時:2025年8月30日(土)15時
車線数:暫定2車線

東海環状道 本巣IC~大野神戸ICの開通効果は?

関西方面~北陸・飛騨方面間のダブルネットワークが完成する。

関西方面~北陸・飛騨方面間のダブルネットワークが完成する。

東海環状道 本巣IC~大野神戸ICが開通するメリットは大きく分けて4つ見込まれている。

まず、関西方面~北陸・飛騨高山方面間への経路でダブルネットワークが形成され、往来する車が分散して交通の信頼性が向上することだ。例えば、交通事故や災害などで、これまで主要ルートだった一宮JCT経由の道路に交通規制がかかっても、東海環状道を通れば目的地に到達する時間は大幅に遅延しなくなる。また、一宮JCTは年間を通して渋滞するポイント。この渋滞を解消するバイパス効果も期待される。

次に企業立地の促進だ。高速道路の整備は、物流を重視する企業にとって魅力的な立地条件となる。例えば、2019年に開通した大野神戸IC~大垣西ICは開通当初から5年ほどで工業団地数が約3倍に増加した。本巣IC~大野神戸IC付近にはすでに9企業が進出予定にあり、地域産業の活性化が予想されている。

そして、大阪まで至る広域的な物流の強化も期待されている。例えば、岐阜県はその標高差を活かして一年中ほうれん草を栽培・出荷している、全国でも珍しい地域だ。日本第二位の取り扱い高を誇る大阪市中央卸売市場で、岐阜県産ほうれん草は約5割のシェアを獲得している。従来は岐阜県から一宮JCTを通り大阪まで行くルートしかなかったが、そこに東海環状道が加わり輸送経路の選択肢が増えるため、輸送の安定化と効率化が実現できる。

最後のメリットは緊急医療サービスの向上だ。岐阜県唯一の高度救命救急センターである岐阜大学医学部附属病院は、東海環状道 本巣ICの東にある岐阜IC付近に位置している。本巣IC~大野神戸ICが開通すると、大垣市方面との搬送において時間短縮と安全な搬送を実現して医療を効率的に提供できる。

残る「養老IC~いなべIC」の工事進捗は?

東海環状道 養老IC~いなべICの様子。

東海環状道 養老IC~いなべICの様子。

東海環状道の全線開通もいよいよ大詰めだが、残る「養老IC~いなべIC」の約18kmはいつ頃完成するのだろうか。

2024年12月に発表された「事業調整会議(第2回)」の資料には、養老IC~いなべICでは「養老トンネルの工事において、相当量の湧水が発生し、掘削に想定以上の時間を要していること、また、この先も断層破砕帯の通過による湧水や地盤変状等の可能性があり、工事完了時期が見通せない」と明記されている。しかし、同資料の中には、2026年度に開通予定とも明記されているため、そう遠くない未来に開通となることだろう。

また、国土交通省の工事状況の資料には、2025年6月に撮影された同区間の写真が掲載。高架部の橋脚や床版の施工が進んでいる様子が見てとれる。養老トンネルの工事は難航しているようだが、それ以外の部分については徐々に進んでいるようだ。

このように本巣IC~大野神戸ICの開通により、東海環状道は総延長134.6kmで約9割が開通となる。ついに大詰めとなった全線開通に対する地域住民の期待はかなり大きなものだろう。今回の開通における効果測定にも注目しながら、残る養老IC~いなべICの今後の工事進捗にも期待していきたい。

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