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最終更新日:2025.08.14 公開日:2025.08.14

スバル市販車史上最大サイズ! 3列シートSUV「アセント」に乗りたい【日本未発売のクルマたち#️08】

スバル・アセント|Subaru Ascent

日本ではほぼ見かけない(正規販売されていない)クルマを取り上げる連載企画「日本未発売のクルマたち」。今回はスバルの3列シートSUV「アセント」をご紹介。

スバル・アセント|Subaru Ascent

文=細田 靖

写真=スバル

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ボディサイズはマツダCX-80に近い

スバル・アセント|Subaru Ascent

スバル・アセント|Subaru Ascent

アセントは2017年11月のロサンゼルス・オートショーにて初公開。それまでのトライベッカの後継を担うモデルとして、スバルが北米市場でのさらなる成長を目指し、とくにファミリーユーザーをターゲットに開発された新型3列シートSUVだ。

アセントは主に米国やカナダ向けモデルとして、米国製造拠点であるスバル オブ インディアナ オートモーティブ インクにて、2018年5月に生産が始まった。車名は英語の「上昇」や「向上」を意味する「ascent」に由来している。

2016年5月発表の5代目(先代型)インプレッサから導入の始まった新世代プラットフォーム「SUBARUグローバルプラットフォーム」を用いたボディのサイズは、全長4998×全幅1930×全高1819mmで、ホイールベースは2890mm。スバルの市販車史上最大だ。ちなみに、このサイズでも北米市場ではミッドサイズに分類される。

このボディサイズは、2024年10月に日本で発売された新型「マツダCX-80」に近い。CX-80(日本仕様)は全長4990×全幅1890×全高1710(一部1705)mmで、ホイールベース3120mmだから、アセントの方が少し大きい。一方でホイールベースはアセントの方が230mm短い。

すべての乗員が快適・便利に移動できる仕立て

スバル・アセント|Subaru Ascent

スバル・アセント|Subaru Ascent

デザインはスバル共通のデザインフィロソフィー「ダイナミック×ソリッド」に基づき、SUVらしい存在感、力強さ、機能性を表現。エクステリアはSUVらしい逞しさや躍動感、3列シートのミッドサイズSUVに求められる居住性やユーティリティ等の機能性が、そしてインテリアは、堂々としたボリュームのあるセンターゾーンから始まるダイナミックで広がりのある造形により、SUVらしい力強さに加えて豊かさと広がりが強調された。

キャビンは2-2-3レイアウトの7人乗りと、2-3-3の8人乗りを設定。利便性や快適性を高める装備が充実しており、発表当時スバル初となる以下の装備が採用されている。
・2列目キャプテンシート(7人乗り仕様)
・座面クッション長を調整できる運転席シート
・カーゴスペースに影響しない駆動ユニット一体の新型パワーリヤゲート
・スマートフォンとの連携を可能にするインフォテインメントシステム
・キャビンビューミラー
・パノラミックサンルーフ
・サンシェード
・前席左右・後席独立温度調整機能付きフルオートAC
・ベンチレーションシート

ほかにも、3列目シートにタブレット端末も置ける左右のカップホルダーや、スマートフォン等の充電にも対応したUSB電源など、全乗員の快適性・利便性に配慮されているのも特徴だ。

荷室容量は3列目シートを倒した状態で1192Lを確保。さらに2列目シートも倒した最大時は2061Lに拡がる。

2022年には大掛かりなマイナーチェンジを受け、2023年モデルとして発表。フロントグリルが大型化したほか、LEDヘッドライトのデザインも変更。インパネ中央のディスプレイは11.6インチの縦型になり、車両の周囲360度を見渡せるサラウンドビューモニターを採用するなど、さらに利便性を高めている。

264ps/376Nmの2.4L水平対向4気筒ターボを搭載

スバル・アセント|Subaru Ascent

スバル・アセント|Subaru Ascent

パワーユニットは現行のWRX S4やレヴォーグにも搭載されているFA24型2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジン。最高出力は194kW(264ps)、最大トルクは376Nm(38.3kgf-m)を発揮する。トランスミッションはパドルシフトで変速できる8速MTモード付きCVT(リニアトロニック)だ。水平対向エンジンと左右対称のパワートレインを組み合わせて車両の重心近くに重量物を配置することで、優れた重量バランスと安定した走行性能を実現するスバル独自の「シンメトリカルAWD」によって、四輪を駆動する。

走りの面では、優れた旋回性能と危険回避性能を実現するアクティブトルクベクタリングのほか、滑りやすい路面などでエンジン、トランスミッション、ブレーキ等を最適に統合制御して、悪路走破性を高める「X-MODE」を採用。さらに、下り坂で低速を維持した走行を実現するヒルディセントコントロールも頼もしい走りに寄与している。

220mm確保された最低地上高をはじめ、斜面に乗り上げるときや斜面から平坦地に降りる際のアプローチアングル/ディパーチャ―アングル、そして斜面や丘部の頂上を越える時のランプブレークオーバーアングルを最大限確保。ゆとりあるロードクリアランスを実現している点も優れた悪路走破性に貢献。

また、こちらもスバル初となる最高5000ポンド(約2268kg)のトーイング性能を実現。キャンピングカーやボート等の牽引も可能 だ。

安全性の面では、スバル独自の運転支援システム「アイサイト」とアイサイトアシストモニターのほか、運転席・助手席SRSエアバッグ、運転席SRSニーエアバッグ、SRSサイドエアバッグ/SRSサイドカーテンエアバッグの計7つのエアバッグを全車に標準装備。優れた安全性能が与えられているのも見どころ。

現行2025年モデルでは安全機能がさらに拡充

スバル・アセント|Subaru Ascent

スバル・アセント|Subaru Ascent

現在、米国で販売されているアセントは2024年8月に発表された2025年モデルで、レーンチェンジアシストとリヤクロストラフィックアラートを備えたブラインドスポットディテクション、そして緊急停止支援機能が新たに標準装備され、安全性をさらに高めている。

米国仕様のグレードは「プレミアム」「リミテッド」「ツーリング」を基本に、2025年モデルでは随所にブロンズカラーを用いた「リミテッド ブロンズエディション」と、20インチアロイホイールやシルバーステッチのナッパレザーシートを採用した「オニキスエディション/オニキスエディション ツーリング」を加えた、6グレード全8モデルをラインナップする。

●スバル・アセント(米国仕様)モデルラインナップ
・プレミアム(7/8人乗り):3万9995ドル(約593万円)
・オニキスエディション(7人乗り):4万3985ドル(約652万円)
・リミテッド(7/8人乗り):4万7885ドル(約710万円)
・リミテッド ブロンズエディション(7人乗り):4万8995ドル(約726万円)
・ツーリング(7人乗り):5万1165ドル(約758万円)
・オニキスエディション ツーリング(7人乗り):5万2050ドル(約771万円)

SPECIFICATIONS
スバル・アセント|Subaru Ascent
ボディサイズ:全長4998×全幅1930×全高1819mm
ホイールベース:2890mm
最低地上高:220mm
乗車定員:7または8人
車両重量:2011〜2085kg(グレードにより異なる)
エンジン:水平対向4気筒直噴ターボ
総排気量:2387cc
最高出力:194kW(264ps)/5000rpm
最大トルク:376Nm(38.3kgf-m)/2000-4800rpm
トランスミッション:CVT(8速MTモード付きリニアトロニック)
駆動方式:AWD
燃費:市街地6.7〜7.1km/L/高速道路8.9〜9.1km/L
※燃費データは米国EPA(環境保護庁)が定める測定基準に基づく

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