アートが吹き抜ける場所、「SKWAT KAMEARI ART CENTRE」へ━━連載|CCGとクルマでどうする?<第6回>
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美術館じゃない、でも美術館より自由で、面白い。
週末、ちょっと感性に風を通したくなったら。若手クルマ好きクリエイター集団「CAR CITY GUIDE(カー・シティ・ガイド)」が、VOLVO 850で行く東京の隠れスポットを紹介する連載コラム。第5回は、葛飾区の高架下に突如現れた“アートの新拠点”へ。
美大出身の僕らが、思わず「行きたい!」ってなった

SNSで見かけたこの場所は、SKWAT KAMEARI ART CENTRE(通称:SKAC)。「元・倉庫の高架下に、アートセンターができたらしい」って噂を聞きつけて、気がつけば僕たちCCGの愛車ボルボ850で東京の東側へ。
駐車場も完備されていて、ふらっと立ち寄れるのがCCG的にもうれしいポイント。見えてきたのは、グレーの足場と吹き抜け構造が印象的な巨大空間。どこか未完成っぽいのに、妙にカッコいい。
これがアートセンターってこと?

でも“アートセンター”って言葉、あまり聞いたことがない。ここは展示だけじゃなく、海外アートブックのディストリビューション(twelvebooks)やレコードショップ(VDS)、アーカイブ資料、カフェまで入った、まさにカルチャーのるつぼ。
日本でも有数の設計事務所である「DAIKEI MILLS」が手がける空間の中心を構成するのは“足場”。ただの什器じゃなく、通路や収納も兼ねるこの構造が、全体に自由なリズムを与えてる。
空間そのものが作品みたい?

ぐるぐる歩き回ってまず感じたのは、“風通しのよさ”。視線も空気も、スーッと抜ける。高架下という特殊な立地のおかげなのか、まっすぐで開けてる感覚だ。
ずらっと並んだアートブックは、twelvebooksの在庫だというけれど、同じ装丁の本が積み重なる姿はまさに圧巻。期間限定の展示や、世界中から集めた“エフェメラ(短命な印刷物)”のコレクションまで、見どころは多い。
さらにはDAIKEN MILLSが実際に建築で使用したサンプル素材が、まるでひとつの作品かのように自然に展示されている。一言でいうと最高の空間。堅苦しくないけど、ちゃんと濃い。

TAWKSで一息。アートを眺めて至福の時間。

一通り見てまわった後は、併設のカフェ「TAWKS」で小休止。と思いきや、ただのカフェじゃなかった。コーヒーは本気度MAX。バリスタの清水さんは、日本橋の名店やロンドンでも経験を積んだ人で、一杯の中にカルチャーが詰まってる感じ。
コーヒーを片手に、アートを眺めながらぼーっとしてると、自然と肩の力が抜けてくる。カフェスペースは展示エリアと一体になっていて、人の流れもゆるく交わる。ちょっとした偶然の会話が生まれそうな空気感。

今しか、ここでしかできないカルチャー体験。

SKACの活動は“時限的”。つまり、ずっとあるわけじゃない。空間そのものも、展示内容も、どんどん変化していく。訪れるたびに違う顔を見せてくれるって、もうそれだけで面白い。しかも、若いスタッフが現場の中心にいて、全体の空気もフレッシュでやわらかい。
「週末、ちょっとアートな体験したいな」ってとき、こんな場所があるって知ってるだけで、選択肢が増える気がする、そんな素敵なスポットでした!

■今回のシティガイドマップ
INFORMATION
SKWAT KAMEARI ART CENTRE
〒125-0002 東京都葛飾区西亀有3-26-4
営業時間:11:00~19:00(水~日)
カフェ「TAWKS」:8:30~18:00(水~金)/11:00~18:00(土日)
アクセス:JR常磐線 亀有駅より徒歩10分
https://www.skwat.site/
Instagram:@skwat.site