クラシック・ミニを再定義! 現代の技術で蘇ったレストモッド車両「ウッド&ピケットMiniバイ・カラム」が欲しい!【新車ニュース】
英国の自動車デザイン・エンジニアリング会社「カラム」はこのほど、オーダーメイド車専門メーカー「ウッド&ピケット」とのコラボレーションにより、クラシックMiniのレストモッド車両「ウッド&ピケットMiniバイ・カラム」を発表した。
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目次
英国のファッションモデルで自動車愛好家でもあるデヴィッド・ギャンディ氏のオーダーによる1台
このたび公開された「ウッド&ピケットMiniバイ・カラム」は、英国で最も成功したファッションモデルのひとりで、自動車愛好家でもあるデヴィッド・ギャンディ氏のオーダーに応えるために製作された1台。
英国の伝統的なアイコンであるクラシックMiniのボディをフルレストアし、ウッド&ピケットのコーチビルディングの伝統とカラムの現代的なデザインノウハウを融合。完全特注のデザインパッケージを採用しているのが特徴だ。
カラムは、かつてフォードやジャガーで腕をふるっていたデザイナー、イアン・カラム氏が率いている。デザインディレクターを務めたカラム氏はこのように述べている。
「Miniは革新的なエンジニアリングだけでなく、英国の創意工夫とスタイルの象徴として文化的にも象徴されている点で、史上最も重要な車のひとつ。常識を打ち破り、世界的なアイコンとなった車です。ウッドとピケットの職人技を駆使し、カラムというレンズを通してMiniを再解釈できたことは、大きなやりがいを感じるものです」
エクステリアは見た目の個性だけでなく空力特性と冷却性能も向上

ウッド&ピケットMiniバイ・カラム|Wood and Pickett Mini by CALLUM
ベースモデルはMk5スポーツバック。エクステリアでは、独特な前後バンパー、サイドシル、そして改良されたリヤデザインが印象的。これらは、見た目の個性だけでなく、空力特性と冷却性能も向上させている。カラムによる独自のプロセスで仕上げられた特注のアンスラサイトメタルフィニッシュは、Mini本来の魅力に現代的なひねりを加えている。ライティングはフロントとリヤのハウジングを一新し、オリジナルのウッド&ピケット・アーチが本物の雰囲気を醸し出す。
インテリアの変貌はさらに目を見張るものがある。ウッド&ピケットの名高い「マーグレイブ」インテリアにインスパイアされた新デザインのダッシュボードは、レトロな雰囲気と現代的な精密さを融合。贅沢なタンカラーのブリッジ・オブ・ウィアーレザーのシートは、キャビンに温かみと高級感を添え、英国のクラフトマンシップの粋を体現している。独自の「ピアノ」スイッチパック、精巧に仕上げられたメタルベゼル、そしてカラム・トリムの特注シートが、キャビンの美観と触感をさらに高めている。
最高出力112psを発揮する1.3リッターエンジンを搭載

ウッド&ピケットMiniバイ・カラム|Wood and Pickett Mini by CALLUM
エンジンはラリー仕様をベースに排気量を1310ccにアップ。最高出力は110bhp(112ps)を発揮する。再設計されたギヤボックスと再調整されたECUが、レスポンスに優れたパワーデリバリーを実現。新設計の高性能シリンダーヘッドやツインポイントインジェクション、そして特徴的なアップスウェプトテールパイプデザインを採用した専用ツインエキゾーストシステムも注目ポイントだ。
足まわりでは、ロード用にチューニングされたサスペンションキット、8.4インチディスクを備えたアップグレード仕様のブレーキ、そしてこのプロジェクトのために特別に開発されたカラムデザインの13インチアルミホイールにより、現代的な快適性とコントロール性を実現。NVH(騒音、振動、ハーシュネス)の改善により、あらゆる走行においてラグジュアリーとパフォーマンスを両立させている。
このモデルをオーダーしたデヴィッド・ギャンディ氏は、デザインチームと協力し、ペイントの選択から内装のトリムに至るまで、Miniのあらゆる側面をカスタマイズし、車を彼自身の個人的なスタイルと同じくらい独特なものにした。ギャンディ氏はこのように語っている。
「ウッド&ピケットMiniバイ・カラムは、自動車のクラフトマンシップ、特注品、細部へのこだわり、そしてもちろんパフォーマンスなど、私が愛するすべてを体現しています。このような素晴らしい車の最初のオーナーになれたことを誇りに思います」
限定生産されるウッド&ピケットMiniバイ・カラムの価格は7万5000ポンド(邦貨換算約1476万円)から。顧客一人ひとりがデザインチームと緊密に連携し、オーナーのビジョンを反映した1台を造り上げる。このウッド&ピケットMiniバイ・カラムは、6月27〜29日まで開催された権威あるヘヴニンガム・コンクールで初公開された。
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