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最終更新日:2025.03.26 公開日:2025.03.26

三菱がコンパクトSUV「エクスフォース」のハイブリッド版を初披露! 燃費は24.4 km/L! 日本発売はいつ?【新車ニュース】

三菱 エクスフォース|Mitsubishi Xforce(タイ仕様)

三菱自動車は3月20日、コンパクトSUV「エクスフォース」のHEVモデルをタイ・バンコクで世界初公開し、受注を開始した。

三菱 エクスフォース|Mitsubishi Xforce(タイ仕様)

文=原アキラ

画像=三菱自動車

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三菱エクスフォースの燃費は24.4 km/L!

三菱 エクスフォースのHEVモデルがタイ・バンコクで世界初公開された。このモデルは「Best-suited buddy for an exciting life(毎日を愉しく過ごすことができる頼もしい相棒)」をコンセプトに、アセアン地域での使われ方にこだわって開発された、5人乗りのコンパクトSUVだ。

今回のHEVモデルは、タイで発売された「エクスパンダー」「エクスパンダークロス」に続く三菱のHEVシリーズで、タイにおける電動車の選択肢を広げる立ち位置だ。

三菱 エクスフォース|Mitsubishi Xforce(タイ仕様)

三菱 エクスフォース|Mitsubishi Xforce(タイ仕様)

今回のHEVシステムはエクスパンダー HEVからさらに進化。伝達効率を向上させた新開発のトランスアクスルと、高速領域でモーターをドライブシャフトから切り離すモーターディスコネクト機構を追加することで、エネルギーロスを大幅に低減。クラストップレベルの燃費となる約24.4 km/Lを実現したのが自慢だ。

ハイブリッド走行では2速ギアシステムを採用し、高速走行時の静粛性と登坂時の加速性を両立。さらにモーター、ジェネレーター、トランスミッションを一体化することで、高周波ノイズを大幅に低減している。

三菱HEVシステム 回生モードイメージ

三菱HEVシステム 回生モードイメージ

走行モードはEVモード、ハイブリッドモード、回生モードで構成。走行状況や駆動用バッテリー残量に応じて、システムが最適な走行モードを自動で選択して低燃費化するとともに、力強く気持ちのよいモータードライブを実現するという。

発進時や低速域では、駆動用バッテリーからの電力でモーター駆動するEVモードによって、電気の力だけで走行。登坂時や加速時は、エンジンを発電用として動かして駆動用バッテリーの電力と合わせてモーターで走行する。

高速域では、エンジンの動力で走行してモーターがアシストするハイブリッドモードに切り替わる。さらに今回追加したモーターディスコネクト機構によって、アクセル操作の少ない高速域ではモーターとドライブシャフトが接続されない状態となり、駆動抵抗を低減して燃費が向上する。

回生モードでは、減速時に回生ブレーキによって減速エネルギーを回収して電力変換し、駆動用バッテリーに蓄電する。EVらしい静かでクリーンなモータードライブとともに、トータルでは電欠の心配をすることなく長距離ドライブが楽しめる機構となっている。

他にも高出力なモーター、ハイブリッド専用に開発した高性能な駆動用バッテリーを採用。エンジンは、競合トップレベルの熱効率(40%)に優れたHEV専用の1.6L DOHC 16バルブ MIVECエンジンを、従来モデルより高出力化して搭載。このガソリンエンジンに、ジェネレーターと最高出力85kWのモーターを組み合わせたことで、電動車ならではの滑らかで力強くレスポンスのよい加速を実現したという。

ドライブモードは7つあり、EV走行のための「EVプライオリティ」と「チャージ」、路面状況に応じた「ノーマル」「ターマック」「グラベル」「マッド」「ウェット」がある。

ドライバーに意のままの安全・安心な走りを提供する「アクティブヨーコントロール(AYC)」イメージ

ドライバーに意のままの安全・安心な走りを提供する「アクティブヨーコントロール(AYC)」イメージ

もはやアウトランダーのミニバージョンだ!

エクステリアは、優雅さと堅牢性を融合させた「Silky & Solid」をコンセプトに作りあげた、スタイリッシュかつ力強い本格的なSUVデザインを採用。

コンセプトに合わせて進化した「ダイナミックシールド」は、フロントグリルを左右バンパーでプロテクトする造形と立体的に一体化。これにより奥行き感のあるスポーティなフロントフェイスを表現した。

また、電動車の先進性を表現するブルーをアクセントカラーにした「HEV」バッジをフロントグリルとテールゲートに、「HYBRID EV」バッジをフロントドアにあしらった。

三菱 エクスフォース|Mitsubishi Xforce(タイ仕様)

三菱 エクスフォース|Mitsubishi Xforce(タイ仕様)

インテリアは、水平基調の「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル・アクシス)」コンセプトのインストルメントパネルを採用し、前方の視認性を高めるとともに、悪路走行時の車体姿勢の変化をつかみやすくしている。

パネルのパッド素材にはメランジ生地を採用することで、モダンで洗練された印象を与えた。また、汚れにも強い実用性の高い生地によって、自宅のリビングルームのように落ち着いて過ごせる快適な空間に仕上げている。

他には、12.3インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオと、デジタルドライバーディスプレイを一体化させた大型のモノリス形状のパネルを装備。コンパクトなパワーシフトによってHEVらしい先進感を演出している。

三菱 エクスフォース|Mitsubishi Xforce(タイ仕様)

三菱 エクスフォース|Mitsubishi Xforce(タイ仕様)

エクスフォースHEVの生産はタイにおける生産・販売会社であるミツビシ・モーターズ・タイランドのレムチャバン工場で行い、3月20日からタイで受注を開始している。

三菱の加藤隆雄社長のコメントでは、エクスフォースは他市場での展開も検討しているという。日本でもぜひHEVモデルを導入してほしいところだ。

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