フロントガラスの霜を最短で溶かす方法はこれ！ NG行動も紹介。

真っ白になったフロントガラスは「霜」のせい

霜が降りてフロントガラスが真っ白なまま運転するのは危険。

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寒暖差の大きい冬や早春の季節には、朝起きてすぐクルマに乗ろうと思っても、フロントガラスが真っ白になっていてクルマを動かせない……ということがあります。

この現象は、空気中の水蒸気が朝晩の冷え込みで凍り、霜になることによって起こります。フロントガラスが霜で真っ白なまま走行するのは言うまでもなく危険ですが、そんなときは、どのように溶かせばいいのでしょうか。

霜を早く溶かす方法は？

霜を最短で溶かすには「解氷剤を使用する」のが有効。

霜を溶かす主な方法としては、「解氷剤を使用する」「30〜40度のぬるま湯をかける」「エアコンのデフロスター機能を使用する」などが挙げられます。そのなかでも、スピードを重視するのであれば「解氷剤を使用する」がもっとも有効なようです。

2014年に実施されたJAFのテストによると、解氷剤をまんべんなくフロントガラスに散布したところ、1分ほどでフロントガラスの凍結を完全に溶かすことができました。

カー用品店などで販売されている解氷剤の多くは、フロントガラスに吹きかけて使用するスプレータイプのものが一般的です。昨今では解氷剤のラインナップはかなり豊富となっており、再凍結を防ぐ成分やコーティング成分を含んだものなども増え、さまざまなユーザーのニーズに対応しています。

霜を溶かす際のNG行動は？

寒さで冷え切ったフロントガラスに熱湯をかけるのは厳禁。

解氷剤を使用すれば、フロントガラスに降りた霜を溶かすこと自体はそれほど難しくはありません。しかし、解氷剤が手元にない場合には、それ以外の方法で解氷を試みる必要があります。

その際に厳禁なのは、フロントガラスに直接熱湯をかけることです。寒さで冷え切ったフロントガラスに熱湯をかけると、急激な温度変化によりガラスの外側が膨張し、ひび割れや破損の原因となり、最悪の場合には割れてしまうおそれがあります。特に、すでに飛び石などで傷が入っているようなフロントガラスは、割れやすくなっているため非常に危険です。

そのため、外気温が0度を下回るような環境でなければ、30〜40度程度のぬるま湯を使用するが望ましいでしょう。

また、ワイパーを使って霜を取り除こうとするのも避けたいです。霜が厚い場合は、ワイパーで擦られることによってフロントガラスの表面が傷ついたり、ワイパーゴムが損傷し、本来の性能が低下したりする原因にもなります。

さらに、ウォッシャー液を使用するのも避けたほうがいいでしょう。ウォッシャー液が凍結するとワイパーの動きが妨げられて、モーターが損傷する原因にもなりかねません。

フロントガラスの凍結を防ぐには？

寒い地域では、ワイパーを立てているクルマを頻繁に目にする。(C) Olga - stock.adobe.com

また、フロントガラスカバーや凍結防止カバーを使用することで、フロントガラスに霜が降りること自体を防ぐという方法もあります。

これらのカバーは、フロントガラスを物理的に覆うことでへの霜の発生を防ぎます。フロントガラスの大きさは車種によって異なるため、必ず愛車に合うサイズを選びましょう。また、製品によっては夏のサンシェードとしても使えるものもあります。

さらに、これらの方法と合わせてワイパーを立てておくことも重要です。ワイパーを立てておけば、ゴム部分が凍結してフロントガラスに張り付いてしまうのを防ぐことができたり、雪が積もった際の除雪が楽にできたりするメリットがあり、気温が氷点下になる季節には必要なアクションといえます。

ただし、強風の日や落雪の危険などがある場合は、ワイパーが折れてしまう可能性もあります。ドライバーはその日の天候に応じて、ワイパーを立てるか立てないか、適切に判断するように心がけましょう。

春になっても深夜や早朝には霜が降りるほど気温が低下することも珍しくありません。フロントガラスが真っ白なまま、慌てて出発するなんてことがないよう、霜の対策を忘れないようにして、安全安心な運転を心がけましょう。

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