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最終更新日:2025.03.12 公開日:2025.03.12

レクサス最上級SUV、新型「LX」は2100万円! 新ハイブリッドシステム搭載の「LX700h」が3月24日に発売【新車ニュース】

レクサスはこのほど、フラッグシップSUV「LX」の一部改良モデルを3月24日に発売すると発表した。税込車両価格は1450万円〜2100万円。

文=細田 靖

写真=レクサス

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LX初のハイブリッドモデル

レクサスLX700h"エグゼクティブ”|LX700h“EXECUTIVE”

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レクサス LXは「世界中のどんな道でも楽に・上質に」をコンセプトに、あらゆる道を走行できる運動性能と、レクサスらしい上質な乗り心地を両立するフラッグシップSUVだ。

LXは現在では、世界約50か国以上でさまざまなユーザーから愛用されているが、一方で、レクサスのラインナップ上、唯一電動車の設定がないモデルでもあった。だが、今回の一部改良を機にLX初のハイブリッドモデル「LX700h」が遂にラインナップされた。

レクサスはLX700hの導入にあたり、LXが代々培ってきた「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を電動化においても守り抜くことを第一に、新しいパラレルハイブリッドシステムを開発。モータートルクを活かしたレクサスらしい走りの実現とともに、環境性能においては、車両使用時の年間CO2排出量をこれまで以上に低減している。

レクサスLX700h”オーバートレイル+”|LX700h“OVERTRAIL+”

このたびの発表に際し、横尾貴己チーフエンジニアはこのようにコメントしている。

「2021年に『世界中のどんな道でも楽に・上質に』というコンセプトを掲げフルモデルチェンジしたLXは、世界中のお客様から供給が追い付かない程のご好評をいただいています。

一方で、カーボンニュートラル社会の実現を目指すレクサスのラインナップ中、唯一電動車の設定が無いというジレンマを抱えていました。全世界の過酷な環境下で使用されるLXの電動化は、不可能と思えるほどの高いハードルであり、かつ悲願でもありました。

開発にあたり、最初に固めたのは『電動車であっても、歴代LXが守り抜いてきた信頼性・耐久性・悪路走破性は絶対に犠牲にしない』という強い意志と決意です。どうしたら安心してお使いいただき、生きて帰って来られるか、レクサスらしい走りを実現できるか。開発チーム一丸となり、たどり着いた答えが、新規パラレルハイブリッドシステムの開発とGA-Fプラットフォームの改良でした。

発売から約3年が経過したガソリンモデルにおいても、Lexus Driving Signatureのさらなる追求と安全・快適装備を充実させました。『走りの味磨き活動』で得られた知見をHEVモデル共々惜しみなく投入し、“対話のできる走り”に磨きをかけると共に、電子プラットフォームの刷新によるLSS+の最新化など、より一層“楽に・上質に”ドライブいただける改良を施しています。また、新たに“OVERTRAIL+”パッケージも設定し、ラインアップをさらに充実させました。

電動化という新たなステージに踏み出したHEVモデルをはじめ、開発チームの想いとこだわりによって造り上げたLXの新型モデルの走りを、ぜひともご体感ください」

レクサスのハイブリッドだからできること

レクサスLX700h|新型パラレルハイブリッドシステム

LXの「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を支える駆動系、“フルタイム4WD”、“トランスファーLoレンジ”、“トルクコンバータ付AT”を電動化においても維持すべく、3.5リッターV6ツインターボエンジンと10速ATの間に、クラッチを有する「モータージェネレーター」を配置した、パラレルハイブリッドシステムを採用。エンジン+モーターの高出力・大トルクを確実に路面に伝えるとともに、シチュエーションに応じてエンジンのみ・モーターのみへの切り替えをハイブリッド制御システムが最適にコントロールする。

また従来のレクサス・パラレルハイブリッド車には装備されないオルタネータとスタータを標準装備。万が一ハイブリッドシステムが停止した場合にもスタータでのエンジン始動が可能で、オルタネータで発電した電力を12V補器バッテリーへ供給することで、エンジンのみでの退避走行を可能とするレクサス初のシステムを搭載している。

退避走行中もトランスファーLoレンジの使用やAHC(アクティブハイトコントロール)による車高調整、A-TRAC(アクティブトラクションションコントロール)の作動が可能となっており、悪路走破にも寄与する。

レクサスLX700h|新型パラレルハイブリッドシステム

ハイブリッドメインバッテリー本体はリアフロアに搭載。上下に分割した防水トレイでパッキングする防水構造の採用により、深水路等での水の侵入を防ぐことで、エンジン車と同等の渡河性能700mmを確保。万が一防水トレイ内に水が浸入した際にはトレイ内に配置した被水センサが検知し、メーター表示によってドライバーに注意喚起する。

オフロードにおいてはトランスファーHiレンジだけでなく、Loレンジでのモーター駆動をレクサスとして初めて採用。マルチテレインセレクトの各モードと組み合わせで、岩場やダート・深雪路等においてはモーターのみでの走行も一部可能とし、高い走破性とコントロールのしやすさを両立した。

他にもセンターコンソール下に配置したACインバータ(防水構造付)により、1500Wまでの給電を可能とした。センターコンソール後部とデッキにコンセントを配置することで利便性も高め、さまざまなアクティビティや災害時の非常用電源としても活用できるという。

レクサス700h|クロスメンバーNo.3

LXのハイブリッド化に伴い、GA-Fプラットフォームには改良が施された。モータージェネレーターの追加により重量が増加し、かつ全長が伸びたパワートレインを搭載するために専用のクロスメンバー(クロスメンバーNo.3)を新設。断面と板厚を最適化し薄型形状とすることで、エンジンモデルと同等の最低地上高を確保した。さらにパワートレインの重量増に合わせて、リアエンジンマウントの材質もより耐久性の高いものに変更されている。

走りの面ではレクサス車に共有する味、そしてLexus Driving Signatureを追求。新しいLXにおいても、先行車におけるトライ&エラーやレクサス他モデルで得られた知見、そしてフレーム車ならではの要素技術改良などを織込み、トヨタテクニカルセンター下山をはじめ、あらゆる路面での走り込みを実施。オンロード/オフロードを問わない、レクサスらしい走りを実現した。

レクサスLX700h|12.3インチ大型フル液晶メーター

レクサスLX700h|エレクトロシフトマチック

機能・装備面は、エンジンモデルを含めてさらに充実。具体的には運転支援情報をわかりやすく表示する「12.3インチ大型フル液晶メーター」や、疲労軽減に寄与する前席の「リフレッシュシート(EXECUTIVEは運転席)」、急速充電に対応した進化版の「置くだけ充電」が挙げられる。

ハイブリッドモデルにはさらに、レクサスのオフロード4WD車として初めてのエレクトロシフトマチックを採用。“揉み出し”のような悪路走行特有の操作時における操作のしやすさ・握りやすさをオフロードのTAKUMI監修のもと追求し、心地の良い触感と高い操作性を両立する、LX専用のシフトノブを新たに採用している。

専用の装備と装色を施した“OVERTRAIL+”

レクサスLX”オーバートレイル+”|Lexus LX”OVERTRAIL+”

レクサスはカーボンニュートラル社会や「人と自然とモビリティの共生」の実現を目指し、ユーザーの幅広いアウトドアライフスタイルに寄り添う「LEXUS OVERTRAIL PROJECT」に取り組んでいる。新しいLXでは、この思想に基づいた装備と内外装色を施した“OVERTRAIL+”が追加設定された。

エクステリアでは、黒光輝塗装スピンドルグリルとマットグレー塗装アルミホイールをはじめ、各部品(フォグランプ、ルーフレール、ウィンドウモール、ホイールアーチモール、ドアハンドル、アウターミラー、リアバンパーサイドメッキモール)を黒・ダーク系色でコーディネイト。過酷な環境にも耐える“プロフェッショナルツール”を表現した。

ボディカラーは、ソリッドのような色彩を持ちながらメタリックの陰影により立体感を際立たせ、レクサスらしい上質さを感じさせる「ムーンデザート」を“OVERTRAIL+”設定色とし、全6色をラインナップ。

レクサスLX”オーバートレイル+”|インテリアカラー:モノリス

インテリアカラーには“OVERTRAIL+”の設定色として「モノリス」を用意。シート表皮のメイン部分とドアトリムに低彩度のモノリスを組み合わせ、アッシュバール墨ブラックのオーナメント加飾をコーディネイト。レクサスらしい上質なオフロードシーンを演出する。

さらに、マットグレーメタリック塗装の265/65R18タイヤ&ホイールや、フロント・センター・リアのデフロックを採用。悪路走破性を高めている。

⚫︎レクサス「LX」モデルラインナップ
・LX600(5/7人乗り):1450万円
・LX600“OVERTRAIL+”(5/7人乗り):1490万円
・LX600“EXECUTIVE”(4人乗り):2000万円
・LX700h(5/7人乗り):1590万円
・LX700h“OVERTRAIL+”(5/7人乗り):1590万円
・LX700h“EXECUTIVE”(4人乗り):2100万円
※価格は消費税込み

SPECIFICATIONS
レクサス LX700h“オーバートレイル+”|Lexus LX700h“OVERTRAIL+”
ボディサイズ:全長5100×全幅1990×全高1885mm
ホイールベース:2850mm
車両重量:2710kg(5人乗り)/2740kg(7人乗り)
総排気量:3444cc
エンジン:V型6気筒ツインターボ
エンジン最高出力:300kW(408ps)/5200rpm
エンジン最大トルク:650Nm(66.3kgf-m)/2000-3600rpm
モーター最高出力:40kW(54ps)
モーター最大トルク:290Nm(29.5kgf-m)
トランスミッション:10段AT
駆動方式:フルタイム4WD
燃費:9.3km/L(WLTCモード)

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