クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

Cars

最終更新日:2025.02.13 公開日:2025.02.13

なぜBMWは「X7」で“宇宙”や“星空”を表現した? 日本オリジナルモデル「BMW X7 錦ラウンジ」が発表!【新車ニュース】

BMWは2月3日、日本の伝統工芸とBMW X7を融合させたコンセプトモデル「BMW X7 錦ラウンジ(NISHIKI LOUNGE)」を発表した。

文=KURU KURA編集部

写真=BMW

この記事をシェア

ビー・エム・ダブリュー X7 錦ラウンジ|BMW X7 NISHIKI LOUNGE

記事の画像ギャラリーを見る

「夜のとばりが下りた世界」を表現

BMWは、日本の伝統工芸とBMW X7を融合させた特別なコンセプトモデル「BMW X7 錦ラウンジ」を発表した。X7 錦ラウンジは、2021年に発表・販売された「X7 西陣エディション」に続く、「BMWと日本の名匠プロジェクト」第4弾となるモデルだ。

前作のコンセプトが「光がうつろう、明るくクリーンな新時代のラグジュアリー空間」に対し、今作は「夜のとばりが下りた世界」を表現。そして「星がきらめく、美に満たされたやすらぎの空間」をデザインテーマとしている。

エクステリアには、BMW Individualの「ベルベット・ブルー」と、ルーフ部分には星雲の煌めきを表現する「スペース・シルバー」の2トーン塗装が施されている。また、宝石のような無限の輝きを放つ「クリスタル・ライト・ヘッドライト」や、優しい光を放つ「アイコニック・グロー」などを装備し、BMWの妥協なき美意識を表現したという。

2021年の9月に発表された「BMW X7 西陣エディション」は、「光がうつろう、明るくクリーンな新時代のラグジュアリー空間」がデザインテーマ。3台限定で販売された。

BMW X7 西陣エディションは、外界から閉鎖された古典的なラグジュアリー空間を表現している。

日本の伝統工芸による唯一無二のインテリア

インテリアには、1万5000個のLEDで青白い星の光を夜間に主張する「パノラマ・スカイルーフ」や、地上に輝く光を音で表現する「B&Wダイヤモンド・サラウンド・サウンド・システム」に、光を反射して上質な輝きを放つ「クラフテッド・クリスタル」を装備。

そして、X7 錦ラウンジ最大の特徴として、日本の名匠たちが手掛けた工芸技術がふんだんに取り入れている。

1843年に京都で創業した織物メーカー「川島織物セルコン」が仕上げたフロアマット

たとえば、フロアマットは伝統技法「絣染め」を用いて夜空の煌めきを表現。紫、紺、黒の撚糸を組み合わせ、奥行きのあるデザインを生み出している。仕上げたのは1843年に京都で創業した織物メーカー「川島織物セルコン」だ。

また、トリムやiDriveコントローラー周辺には、箔泊装飾を施し、広大な宇宙空間と煌めく星々を表現。漆を接着剤として利用しながら、漆の量を繊細に操ることで、箔の繊細な輝きを演出している。担当したのは、西陣織の特徴のひとつである引箔の製造を行う「楽芸工房」だ。

この他にも、センターコンソールは宇宙空間の果てしない広がりを、丹後織と箔装飾で表現。機械を使用しない「ジャガード織り」にこだわり、織りに使用するレザーの太さを変えることで立体的に仕上げた。こちらは、ちりめん製造販売業を1936年から開始した「kuska fabric」と楽芸工房が担当した。

センターコンソールは、kuska fabricと楽芸工房が仕上げた。宇宙空間の果てしない広がりを、丹後織と箔装飾で表現している。

前作のX7 西陣エディションは日本国内限定で3台のみ販売されたが、今作のX7 錦ラウンジについては、2月6日の時点では販売等のアナウンスは入っていない。なお、実車については2月10日より麻布台ヒルズにあるブランドストア「FREUDE by BMW」にて展示中だ。

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

Campaign

応募はこちら!(3月2日まで)
応募はこちら!(3月2日まで)