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最終更新日:2025.01.31 公開日:2025.01.31

日本発売は?トヨタとスズキが共同開発! 欧州で競争著しい電動コンパクトSUV市場に新型車投入へ。【新車ニュース】

トヨタは1月10〜19日にベルギーで開催されたブリュッセルモーターショーで新型「アーバンクルーザー」を発表。そしてスズキは2024年11月に新型「eビターラ」をミラノで発表。いずれも共通のプラットフォームを採用した新しい電動コンパクトSUVとして、これから注目のモデルだ。

文=細田 靖

写真=トヨタ、スズキ

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トヨタ「アーバンクルーザー」は今年の晩夏に欧州で発売

トヨタ・アーバンクルーザー|Toyota Urban Cruiser

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「アーバンクルーザー」は、欧州のBEV(バッテリーEV)市場で最も競争が激しく急成長しているコンパクトSUVセグメントに、トヨタが強力な存在感を放つモデルとして投入される。

プラットフォームはスズキがBEV専用に新しく開発したプラットフォーム「HEARTECT-e」を採用し、昨年11月に発表されたスズキ「eビターラ」の兄弟車となる。

トヨタ・アーバンクルーザー|Toyota Urban Cruiser

トヨタ・アーバンクルーザー|Toyota Urban Cruiser

ボディサイズはヤリスクロスよりわずかに大きく、最小回転半径は5.2mと小さいため取り回しは良好だ。

スタイリングは、トヨタの本格SUVの資質を表現した力強いデザインが目を引く。新世代トヨタ車の特徴である「ハンマーヘッド」ルックのスリムなヘッドライトや力強いリヤクォーター部、そしてラップアラウンドリヤライトバーにより、力強さや安定感を際立たせている。

コンパクトボディながらホイールベースはヤリスクロスより140mm長い2700mmを確保。スライド機構を備える後席の足元スペースはDセグメントモデルに匹敵するほどに拡張可能だ。

トヨタ・アーバンクルーザー|Toyota Urban Cruiser

キャビンのデザインは、低く水平に配置されたメーターパネルと、ハンドルから全方位の視界が確保される高めの座席位置など、SUVらしさが備わっている。メーターパネルは10.25インチで、センターディスプレイは10.1インチだ。

ドライブトレインは、144psモーター(49kWhバッテリー)または174psモーター(61kWhバッテリー)の2種を設定する前輪駆動モデルのほか、前後合わせて184psを発するモーターに61kWhバッテリーを組み合わせる四輪駆動モデルもラインナップ。四輪駆動モデルでは、滑りやすい路面での支援機能として、ダウンヒルアシストコントロールやトレイルモード、スノーモードが装備されている。

アダプティブクルーズコントロールや車線逸脱警報/車線維持支援システムなど、広範な先進運転支援機能が標準装備されるのも、新世代モデルらしい。

なお、アーバンクルーザーの日本導入に関しては、いまのところ正式なアナウンスはされておらず、今後の発表に期待したところだ。

スズキ初のBEV「eビターラ」は今夏に日本発売!

スズキeビターラ|Suzuki eVitara

スズキ初となるバッテリーEV「eビターラ」は、今春からインドのスズキ・モーター・グジャラート社で生産を開始し、今年の夏頃から欧州、インド、日本など世界各国で順次発売される予定だ。

「eビターラ」は、2023年1月にインドで開催されたAuto Expo、同年10月に日本で開催されたジャパンモビリティショーで公開されたコンセプトモデル「eVX」が量産モデルへと昇華したモデル。スズキのバッテリーEV世界戦略車第1弾だ。

スズキeビターラ|Suzuki eVitara

「Emotional Versatile Cruiser」をコンセプトに、先進感と力強さを併せ持つデザイン、BEVらしいキビキビとしたシャープな走りを実現する電動パワートレイン、悪路での走破性のみならずよりパワフルな走りを提供する電動4WD「ALLGRIP-e」、そしてBEV専用に新しく開発したプラットフォーム「HEARTECT-e」を採用したのが特徴。

ボディサイズは全長4275×全幅1800×全高1635mmで、ホイールベースは2700mm。デザインテーマは「High-Tech & Adventure」。BEVの先進感とSUVの力強さを併せ持ち、冒険心を刺激する力強い佇まいがアピールポイント。

エクステリアは大径タイヤとロングホイールベースを特長とした存在感のあるデザイン。一方、インテリアには先進装備のインテグレーテッドディスプレイやタフな印象のパネルやセンターコンソールを採用して、「High-Tech & Adventure」を体現している。

スズキeビターラ|Suzuki eVitara

スズキeビターラ|Suzuki eVitara

パワートレインは、モーターとインバーターを一体化した高効率のeAxle、安心・安全を追求したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用。モーターのスペックは1モーター仕様車が144ps/189Nm、174ps/189Nmの2機種、2モーターの4WD車が総合で184ps/300Nmを発する1機種を設定する。

4WD車には、前後に独立した2つのeAxleを配置した電動4WDモーターで駆動する「ALLGRIP-e」を採用。ALLGRIP-eは、スズキの強みである四輪駆動の技術を駆使し、前後に独立したふたつのeAxleを配置した電動4WD。パワフルな走りだけではなく、レスポンスに優れた緻密なコントロールも可能とした。また、片側のタイヤが浮くような路面でも空転したタイヤにブレーキをかけ、反対側のタイヤに駆動トルクを配分(LSD機能)することで悪路からスムーズに脱出できるTrailモードも備えている。

BEV専用に新しく開発したプラットフォーム「HEARTECT-e」は、軽量構造、高電圧保護、ショートオーバーハングによる広い室内空間が特徴だ。また、メインフロアはフロア下メンバーを廃止し、電池容量を最大化している。バッテリー容量は49kWhと61kWhの2種が設定された。

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