ホンダの誇るスーパーカーとスーパーカブを比べてみたら、意外な共通点がたくさんあった!
「スーパーカブ」と「スーパーカー」。それは、ジャンルとしては全く違うけれど、どちらも乗り物であり、“スーパー”と名前が付く。実質同じなのではないか。いや、そんなことはないだろう。今回はそんな2つの乗り物を純粋に比べてみようという、とてもまじめで、とても愚直な企画である。
給油口も見ておこう。
NSXの給油口は助手席側のリヤフェンダーに。キャップがなく、給油ノズルを差し込めば口が開くキャップレス給油口になっている。ちなみに燃料タンク容量は59Lで、WLTCモード燃費(10.6km/L)から計算すると航続距離は625.4km。
いっぽうスーパーカブの給油口はシートの下に。燃料タンク容量は4.1Lだから、WMTCモード燃費(67.9km/L)から計算した航続距離は278.4km。ガソリン1Lで約68kmも走るなんて凄すぎる……と思ったら50ccモデルだと105.0km/Lだって!?
そういえば、キーもぜんぜん違う。向かって右の箱型がNSX。電波を使い、身に着けていればドアロック解除やエンジン始動ができる非接触式だ。左側のスーパーカブのキーは昔ながらですな。
では、操作方法を比べてみよう。
NSXはいかにもクルマ。ハンドルが丸い!
スーパーカブには丸いハンドルなんてついていなくて、バー型。もちろん操作方法はNSXとは全然違う。
NSXのメーターはとにかくカッコいい!
エンジン回転数を示すタコメーターが中央に鎮座し、そこは液晶になっている。
スーパーカブのメーターはとにかくシンプル。スピードメーターが目立つ質実剛健なデザインで、タコメーターはない。
あれ? こんなところに共通点が。
NSXのエンジンスターターはプッシュ式。
スーパーカブのスターターもプッシュ式。NSXと同じ方式なんて、やるじゃんスーパーカブ。いや、むしろプッシュ式スタートはスーパーカブのほうが先か。やるじゃん!!
ステアリングに組み込まれたスイッチは、NSXでは右側がクルーズコントロールのスイッチとインフォメーション画面の切り替え。左側はオーディオ操作だ。
スーパーカブでは、右がエンジンスターターのみ。左はヘッドライトのハイ/ロー切り替え、ホーン、そしてウインカー。
どこを探してもオーディオのリモコンがない……って、そもそもスーパーカブにはオーディオが付いてないからね。
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