ホンダの誇るスーパーカーとスーパーカブを比べてみたら、意外な共通点がたくさんあった!
「スーパーカブ」と「スーパーカー」。それは、ジャンルとしては全く違うけれど、どちらも乗り物であり、“スーパー”と名前が付く。実質同じなのではないか。いや、そんなことはないだろう。今回はそんな2つの乗り物を純粋に比べてみようという、とてもまじめで、とても愚直な企画である。
まずは車体のサイズから……全高はだいたい同じ??
スーパーカブ110の全高は1,040mmで、NSXの全高は1,215mm。スーパーカブのシートに座ると視線の位置はNSXの天井より上。当然ながら見える世界は全然違う。
いっぽう全長は、スーパーカブが1,860mmでNSXは4,490mm。ってことはNSXはスーパーカブに比べてだいたい2.4倍長いことになる。全長はNSXのほうがスーパーだ。
そんな長さよりも異なるのが幅。スーパーカブは705mmでNSXは1,940mm。
でも、実際にみるともっと違うように思える。数字で比べるとNSXはスーパーカブの2.7倍くらいしかないんだけど、それ以上に幅の違いを感じる……。
それは、スーパーカブの全幅をハンドルの両端で測っているからだ。ボディそのものだともっともっと幅が狭いから、カブとNSXの差が大きく感じるのだろう。
後ろから見ても車幅はやっぱり違う(当然だ!)。感覚的には、NSXの車幅はスーパーカブ7台分くらいに思える。
でも、タイヤの直径は大体同じくらい……か……。まあこれくらいなら実質スーパーカブはスーパーカーと言えるかも。
前輪の直径(外寸)はスーパーカブが約55cmでNSXは64cm。どっちも大きいなあ。ちなみにホイールサイズはNSXのフロントが19インチ、スーパーカブは17インチ。
まあ、太さは全然違うんだけど。
そしてブレーキに注目すると……。
どちらも穴あきのディスクローター。こんなところに意外な共通点があるとは! これは実質スーパーカブ=スーパーカー! ただ、ローターの径はぜんぜん違うけれど。
もうひとつ共通点といえば……
エンジンの搭載位置に注目したい。NSXは前輪と後輪の間にエンジンを積むミッドシップ。
スーパーカブだって、ミッドシップ(……と2輪では言わないかもしれないけど、前輪と後輪の間にあるからミッドシップといっていいよね?)。
ちなみにエンジン排気量はスーパーカブ(50㏄※もあるけれど今回の撮影車)が109㏄なのに対し、NSXは3,492㏄。ぜんぜん違うよ。違いすぎるよ。しかも、NSXはツインターボにモーターまでついている。なんてこった。
※厳密に言うと49cc
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