明治通りの渋滞がついに解消! “新宿御苑バイパス”の開通で周辺の道路事情はどう変わった?
東京都は、新宿駅周辺の交通渋滞緩和を目的に昨年12月に整備した、環状第5の1号線(通称:新宿御苑バイパス)の利用状況を調査。その開通効果を9月14日に発表した。
明治通りの交通量が約5割減少!
東京都が整備を進めている東京都市計画道路幹線街路環状第5の1号線のうち、渋谷区千駄ヶ谷五丁目から新宿区内藤町までの805メートルの区間が、昨年12月3日に開通した。東京都では、開通から約6カ月後の利用状況の調査を実施。この道路の開通により多くの効果がもたらされ、地域交通にポジティブな影響が出ているという。
これまで新宿駅付近の明治通りは、1日に約2万9000台が通過する渋滞のメッカとして知られていた。今回、その明治通りと並行する形で環状第5の1号線(通称:新宿御苑バイパス)が整備されたことで、明治通りの通行量は従来の半分以下となる1万3000台/日にまで減少。交通量が分散されたことで、新宿五丁目交差点と新宿四丁目交差点の渋滞も緩和された。なお新しい開通区間(新宿御苑バイパス)では、1日約15,000台の車両が通行している。
所要時間、どれぐらい短くなった?
また、新宿五丁目北交差点から北参道交差点までのアクセスも格段に向上。新宿五丁目北交差点から北参道交差点までの所要時間が約10分から約5分に短縮され、逆方向となる北参道交差点から新宿五丁目北交差点までの所要時間にいたっては、約14分から約5分と大幅に短縮された。
都の調査によれば、多くの利用者、特に地域住民や事業者は、整備効果を実感しているという。今後も環状第5の1号線の整備が進むことで、地域の発展と生活の質の向上が期待される。
<主な所要時間>
●新宿五丁目北交差点→北参道交差点:約10分から約5分に短縮
●北参道交差点→新宿五丁目北交差点:約14分から約5分に短縮