姫路SAの「施設は空いているのに駐車場は満車」に終止符か? 9月13日22時、一般道からの進入を不可にする措置。
姫路河川国道事務所は、2023年9月13日(水)22時をもって、姫路バイパス 姫路SAの一般道からの進入を不可にすると発表した。同事務所は、理由について、姫路SAの駐車場で常態化している「相乗り行為」による長時間駐車対策のためとしている。
姫路SAの「施設は空いているのに駐車場は満車」の異常事態はなぜ!?
姫路河川国道事務所によると、姫路SAでは、「サービスエリアの施設は空いているのに駐車場は満車」という不可解な事態が発生しているという。サービスエリアのトイレにもコンビニにも飲食店にも人がまばら。車両の運転者はどこでなにをしているのか。
実は、サービスエリアに迎えに来た車両に乗り合わせる「相乗り行為」が横行しているのだという。理由は姫路SAの利便性の高さと立地の良さにある。
- バイパスの通行料は無料、サービスエリアの駐車場も無料
- 上下線で供用のサービスエリア
- 一般道から進入できる
相乗りのために集合するにはまさに「うってつけ」で、仕事、所用、レジャーのため、この駐車場に車両を止め、その先は相乗りで目的地へ向かうというわけだ。
実態は同事務所の駐車車両調査(2022年12月5日実施)で数字化されている。この日の長時間駐車(4時間以上)は61台、そのうち、相乗りのために止められた車両は40台。駐車可能台数105台(乗用車マス)のうち、多くが長時間駐車の車両に占領されていたことになる。
2023年9月13日22時、ついに一般道からの進入を不可にする強い措置
姫路SAの長時間駐車の事態は深刻だが、姫路河川国道事務所には長時間駐車の車両を取り締まる権限はなく、この15年間、看板設置や啓発活動を繰り返すしかなかった。地道な取り組みでは事態を改善できず、県道広畑青山線との接続を2年後に控えていることも踏まえ、同事務所は一般道からの進入を不可とする強い措置を決めた。
この措置によって、姫路バイパスの姫路西ICでは、一般道から姫路サービスエリアには進入できなくなるが、その他の利用に変更はない。
姫路SAの駐車場は、サービスエリア施設の利用や短時間の休憩のために設けられている。日本の物流網を支える長距離トラックドライバーにとっても、サービスエリアは重要な休憩ポイントである。今回の姫路河川国道事務所の措置で、本来、利用するべきドライバーが利用できるようになることを期待したい。
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