3月1日より運行開始! 渋谷の「ハチ公バス」にEVバスを導入!
渋谷区が東急バスに運行を委託している「ハチ公バス(神宮の杜ルート)」において、EVモーターズ・ジャパン製のEVバス「F8 series4-Mini Bus」2両が納車され、3月1日から運行が開始する。2023年から次々とEVバスの納車・運用が決まっている同社のEVを見てみよう。
神宮の杜ルートで国産EVバスが活躍
2003年から運行が始まり、1乗車につき大人も子供も100円で利用できるハチ公バスは、4つのルートを走る渋谷区のコミュニティバスだ。そんなハチ公バスでは今回、渋谷駅~表参道・千駄ヶ谷・代々木駅を周回する「神宮の杜ルート」にて、EVモーターズ・ジャパン(以下、EVM-J)のEVバスが3月1日から運行する。納車は2台ということで、神宮の杜ルートでは従来のディーゼル車両と共通で運用となり、運行ダイヤは日によって異なるとのこと。
EVバス導入セレモニーは2月12日に渋谷区役所にて行われ、渋谷区長 長谷部 健氏、東急バス代表取締役社長 古川卓氏、EVM-J代表取締役社長 佐藤裕之氏らが登壇した。
バスの仕様について
■EVM-J コミュニティEVバス(6.99m)
車名:F8 series4-Mini Bus
乗車定員:29人
航続距離:290km (時速40km、負荷重65%,エアコンオフ時)
※実際の走行時の走り方や条件(気象、道路、運転、架装等の状況)により、航続距離は変化。
バッテリー容量:114kWh
EVM-Jの佐藤氏が、2023年はEVバス導入元年になるとコメントしたように、年始からEVM-J製のEVバスが次々と採用されている。まず伊予鉄グループでは、1月26日から愛媛県松山市で大型EV路線バス「F8 series2-City Bus(10.5m)」の運用を開始し、川内線 (松山市駅~川内・さくらの湯 区間の18.2km)を1日3.5回運行する。
次に、2月21日に那覇バスでお披露目式があった、EVM-J製の大型路線EVバス(上記のバスと同型)は、3月13日から運行が開始される。ちなみに那覇バスでは2022年4月にも既に路線用に小型EVバスを導入している。
EVM-Jは2023年秋に北九州にて商用EV組み立て工場の稼働を予定している。商用EVの量産体制の構築を強化すれば、国産EVバスがもっと多くの地域で活躍することだろう。