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最終更新日:2023.06.19 公開日:2022.12.20

絵本専門店で乾杯! BARのある書店でクリスマス絵本選び。【大人の絵本再入門2022】第3回

神保町で唯一の絵本専門店では、お酒の飲める"BAR"が平日夜だけオープンする。仕事帰りに一杯飲んでから、閉店後の店内でじっくりとクリスマスプレゼントを選んでみてはいかがだろうか。子供にオススメの「乗り物の絵本」と「クリスマスの絵本」も紹介する。

文=高田ひかる

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12月もあと少し。子供へのクリスマスプレゼントをじっくりと見て選びたいけれど、年末で忙しく、帰りが遅くなるとどこもお店が開いていない……なんてことも。

神保町にある絵本専門店では、本屋が閉店した平日夜にBARがオープンする。そこでは、じっくりと絵本を選び、購入することもできるという。そんなお店で、クリスマスがテーマの絵本を選んでみてはいかがだろうか。

ユニークな取り組みを行っている「ブックハウスカフェ」の店長の茅野さんに、詳しくお話を伺った。

BARがある絵本専門店

神保町にある絵本専門店「ブックハウスカフェ」。

──本屋にカフェができた理由とは?

実はオープン当初から、カフェを併設したいという声はありました。

以前は店内での飲食を禁止としていました。もし、絵本選びの途中で小さな子供が「喉が渇いた」「疲れた」となった場合、一旦お店の外に出なければならず、そうなるとまた戻ってくるのは、子連れには骨が折れるもの。結局そこで絵本選びは強制終了となってしまうことがありました。そこで「やっぱり、休憩できるスペースが欲しい!」と、リニューアルオープンを機にカフェとBARを店内に作ることにしました。

──絵本とBARの組み合わせは、めずらしいですね。なぜ作ろうと思ったのでしょうか?

BARはお店の閉店後にオープンするため、客層がガラッと変化します。どちらかと言うと「お酒」や「BAR」というキーワードがメインの方々は、当店が絵本専門店だという意識が薄いようです。夜の店内を見てから改めて「ここは絵本のお店なんだね、今度子どもと来るよ」と言う方も多いです。

普段は絵本を読まない人にも、触れるきっかけになればいいなと考えています。BARがある本屋さんは、世界中探してもなかなか見つからないと思いますよ(笑)。

ブックハウスカフェが閉店した後オープンするBAR「ブックバー リリパット」。カウンターには、ブックハウスカフェ取締役の今本さんが立つ。表の入口はクローズし、店の裏通りがバーの入口になる。

 子供たちが寝静まった後、絵本専門店の片隅でオープンするBARの名前は「ブックバー リリパット」。カウンターにはウイスキーにビールそしてワインまで、さまざまなお酒を取り揃えている。

夜の時間は、BARカウンターだけでなく、カフェスペースでもお酒やお食事が楽しめる。神保町の行列のできる大人気カレー店から仕入れているという特製カレーは絶品だ。お酒が苦手な方は、ケーキやコーヒー、紅茶などもオーダーできるので、夜カフェとして利用するのもアリ!

クリスマスにオススメの絵本

子供がいない夜の店内は、とても静かだ。ここでなら、ゆっくりと絵本を選ぶことができそうだ。

店内の入口近くには、クリスマスの絵本を特集したコーナーがあった。子供へのプレゼントがまだ決まっていないなら、聖夜をテーマにした本をプレゼントするのはいかがだろうか。ここからは、いくつかオススメの絵本を紹介したい。

・クルマ好きの子供にオススメ!

『おたすけこびとのクリスマス』(作:なかがわ ちひろ/絵:コヨセ ジュンジ/出版社:徳間書店)

こちらは、おたすけこびとの大人気シリーズ。ある冬の夜、お手伝いをお願いされたこびとたちは、クレーン車やブルドーザーなど、さまざまな重機を駆使して荷物を届ける。そのお手伝いをお願いした人物とは……? 乗り物好きな子供にピッタリの一冊だ。

 

・うっかりサンタクロースが登場!

『まどからおくりもの』(作・絵:五味太郎/出版社:偕成社)

『まどからおくりもの』はクリスマスの定番絵本。サンタクロースは家々の窓をそっとのぞいてはプレゼントを届ける。翌朝、子供たちは箱を開けてビックリ。このプレゼントは本当にぼくのもの⁉ 一体、その中身とは。

・まっ白なひげのおじいさんの正体とは?

『ぐりとぐらのおきゃくさま』(作:なかがわ りえこ/絵:やまわき ゆりこ/出版社:福音館書店)

長年愛され続ける「ぐりとぐら」を描いた大人気シリーズ。

ある日、ぐりとぐらは、森で大きな足跡を見つける。雪の上についた足跡を追いかけていくと、そこは自分たちの家だった。いい匂いがする台所へ行ってみると、まっ白なひげのおじいさんが、ケーキを焼いて待っていて……。

絵本初心者でも安心して楽しめる、読み聞かせにもオススメしたい一冊だ。

・1枚の紙が主役の絵本

『ちゃいろいつつみ紙のはなし』(作:アリソン アトリー/絵:殿内 真帆/訳:松野 正子/出版社:福音館書店)

『ちゃいろいつつみ紙のはなし』は、筆者がオススメしたい一冊。

新聞屋で退屈していた1枚のちゃいろい紙は、ある日、クリスマスプレゼントの包み紙になった。その後も包み紙は大切にされ、さまざまに形を変えながら、人々の人生を見つめる。喜びに満ちた心温まる物語。


「Book house Cafe(ブックハウスカフェ)」
こどもの本専門店&カフェ
東京都千代田区神田神保町2-5 北沢ビル1階/「神保町駅」A1出口徒歩1分

【営業時間】
・書店:11時~18時
・カフェ:11時~17時30分(L.O.17時)(平日)、11時~18時(L.O.17時30分)(土日祝)
バー リリパット:20時~23時(平日のみ)※バーのみチャージ 500/1杯 800円〜

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