4台に1台がパンクが心配なタイヤ整備不良。住友ゴム工業が発表
タイヤブランド「DUNLOP(ダンロップ)」を有する住友ゴム工業では、2008年から「DUNLOP全国タイヤ安全点検」を実施している。2021年の春は、“タイヤの日”の4月8日から5月31日まで実施され、その点検結果が公表された。すると、4台に1台がパンクの危険性がある整備不良のタイヤを装着していることが明らかとなった。
DUNLOP全国タイヤ安全点検の結果を集約
住友ゴム工業は、タイヤに起因する事故の未然防止を目的として、2008年から継続的に「DUNLOP(ダンロップ)全国タイヤ安全点検」を実施している。近年は春と秋の2回が実施されており、24回目となる2021年春には4月8日から5月31日までの期間で実施された。同期間中は「2021年春の全国タイヤ安全点検キャンペーン」として、全国のダンロップの店舗においてプロによるタイヤ点検を無料実施。その点検結果が集約され、7月27日に発表された。
4台に1台が整備不良。最も多かったのはタイヤ表面の損傷
今回は4260台の車両がタイヤの点検を受け、パンクの原因となる「表面の損傷」を初めとする整備不良が25.0%の車両に確認された。実に4台に1台という高い割合である。そして整備不良の内訳は、以下の通りだった。
1位:表面の損傷(13.2%)
2位:残溝の不足(12.0%)
3位:空気の過不足(11.6%)
4位:偏摩耗(2.3%)
5位:釘・異物踏み(0.1%)
※各不良率は重複を含む
タイヤはいうまでもなく、クルマのパーツの中でも唯一、路面と接するパーツだ。車重を支え、駆動力や制動力などを路面に伝えていることから、万が一、1輪でもパンクやバーストなどが発生したら、大事故につながる可能性がある。ドライバー自身や同乗者の命に関わるだけでなく、周囲のクルマも巻き込む危険性もあるので、日頃から点検を怠らないようにしたい。
なおタイヤの点検を自分でしたくても、チェックすべきポイントがわからないという人は、ドラえもんとコラボレーションした「DUNLOP安全・安心への取り組み特設サイト」を活用するのもありだ。タイヤのセルフ点検のポイントなどが解説されており、チェックシートも用意されているので、活用してみてはいかがだろうか。