常磐道4車線化が一部完成。山元IC~岩沼ICでは最高速度100km/hに引き上げ。
NEXCO東日本は、E6 常磐道・いわき中央IC~いわき四倉ICの一部区間(約8km)および山元IC~岩沼IC(約13.7km)において4車線運用を開始すると発表した。4車線化にともない山元IC~岩沼ICの最高速度は時速100キロへと引き上げられる。
常磐道・山元IC~岩沼ICは最高速度100km/hに
NEXCO東日本は、E6 常磐道・いわき中央IC~岩沼ICの一部区間において4車線あるいは付加車線の運用を開始すると発表した。あわせて鳥の海PAで実施されていた拡幅工事も完了する。運用開始日と区間は以下の通り。
【2月27日 運用開始】
・いわき中央IC~いわき四倉ICの一部(約8km):4車線運用開始
・浪江IC~南相馬ICの一部(約2.3km):付加車線運用開始
・南相馬IC~相馬ICの一部(約2.8km):付加車線運用開始
【3月6日 運用開始】
・山元IC~岩沼IC間(約13.7km):4車線運用開始
・鳥の海PA:拡幅工事完了
E6 常磐道・山元IC~岩沼ICの完成によって、宮城県内の4車線化事業区間は全線開通となる。同区間では4車線化にともない、最高速度が時速70キロから時速100キロへと引き上げられる。
また、E6 常磐道・鳥の海PAの拡幅工事では、上下線ともに駐車場の収容台数が大幅に増加する。詳細は以下の通り。
【鳥の海PAの収容台数】
・上り駐車場
大型5台 → 17台
小型10台 → 17台
トレーラー1台(変化なし)
・下り駐車場
大型5台 → 20台
小型10台 → 27台
トレーラー1台(変化なし)
常磐道4車線化による効果
E6 常磐道の4車線化によってどのような効果があるのだろう。
NEXCO東日本の調査によると、暫定2車線区間と4車線区間を比較すると、死傷事故となる割合は4車線の方が低く、約2分の1となること。交通事故発生時に通行止めとなる割合も4車線の方が低く、約10分の1となることがわかっている。
E6 常磐道・いわき中央IC~岩沼ICの暫定2車線区間では、2015年の常磐道全線開通以降、簡易中央分離帯(ラバーポール等)を突破し反対車線に飛び出す事故が31件発生。うち死亡事故が6件発生している(2020年12月現在)。4車線化により対面通行が解消されれば、このような事故の減少が見込まれるという。また、暫定2車線の場合、事故や災害などの復旧工事で通行止めをせざるを得なかったが、4車線化によって車線規制のみで工事が実施できるようになることも大きい。
NEXCO東日本は、E6 常磐道の残る4車線化区間と付加車線整備区間において、引き続き一日も早い完成を目指すという。