タクシーの「相乗りサービス」がついに解禁! 料金分担で割安に。11月1日から制度導入。
タクシーの「相乗り」がついに可能に。国土交通省は、配車アプリなどを通じて目的地の近い客同士をマッチングする、タクシーの「相乗りサービス」制度を、11月1日から導入すると発表した。ただしアプリ開発などの関係で、実際に使えるのは少し先になる。
タクシーの相乗りが可能に!略称は「シェアタク」
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国土交通省は10月29日、タクシーの「相乗りサービス」制度(略称「シェアタク」)を11月から導入すると発表した。目的地の近い利用者同士で運賃を分担することで、タクシーを割安で利用できるようになるという。
相乗りサービスの利用は、タクシー会社が契約したスマートフォンの配車アプリなどを通じて行うのが前提で、タクシー乗り場で、タクシードライバーが相乗りを設定することは禁止されている。専用アプリで、目的地の近いユーザー同士を乗車開始前にマッチングし、タクシーに相乗りさせて運送する仕組みだ。
国土交通省では今回の制度導入にあたり、利用者が安心してタクシーに相乗りし割安に移動できるよう、車前に運賃額が確定する運用を原則とするなど、一定のルールを定めたという。
相乗りする際の運賃は、制度上、原則として乗車距離に応じて折半することがルールとなっている。例えば、乗客Aの乗車距離が15kmで、途中、相乗りした乗客Bの乗車距離が15kmの内の10kmだったとする。その際かかった運賃を仮に5,000円とすると、Aが支払う運賃は3,000 円(5,000円×15km/25km)、Bが支払う運賃は2,000 円(5,000円×10km/25km)となる。
なお国土交通省によれば、「相乗りサービス」は11月1日から制度上で可能となるものの、配車アプリの開発のため、実際のサービスの開始は数か月後になる見通しだという。実際に始まれば、安全面から、自宅の前では下車しないなどの配慮も必要になってきそうだ。また、上記の料金計算の方法にも意見がでてくるかもしれない。今後の展開に注目したい。