「鬼滅の刃」無限SL列車、JR東日本とJR九州がコラボ開始
10月16日に「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が公開されることを記念して、JR東日本高崎支社とJR九州がコラボキャンペーンを実施している。作中に登場する無限列車にちなんで、両社ともに特別仕様のヘッドマークで装飾したSL列車を運行する。キャラクターのラッピングを施した特急や観光列車も企画されており、既に一部チケットが完売する人気ぶりだ。
無限列車の世界観を体験できる特別列車
「鬼滅の刃」の劇場版公開を記念して、JR東日本高崎支社とJR九州がコラボを実施している。「鬼滅の刃」といえば、2019年のアニメ化によって話題を呼んだ人気作品である。同年9月にアニメが、今年5月には連載が終了したが、10月16日に劇場版の公開が控えていることもあって、ファンの熱は未だに冷めていないようだ。
「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、アニメ最終話からつながる話となっており、原作でも人気の高い話のひとつである。鬼殺隊最強の剣士である “柱” のひとり煉獄杏寿郎と合流し、 “無限列車” を舞台に敵である鬼の魘夢に立ち向かう。この世界観を楽しめる列車が運行するわけだ。
「鬼滅の刃」×JR東日本高崎支社
JR東日本高崎支社では、「SLぐんま よこかわ」や「SL YOGISHA」において、ヘッドマークと内装が無限列車仕様になる「鬼滅の刃×SLぐんま~無限列車大作戦~」を10月9日より運行している。運行区間は高崎駅~横川駅で、キャラクターによる専用車内アナウンスを楽しめる。牽引される客車は、1938年当時の木目調の内装に統一されており、無限列車さながらのレトロな雰囲気を利用者に楽しんでもらうことも狙いとしているという。
東京方面から高崎駅までは、同期間に臨時列車「リゾートやまどり」が運行している。コラボに合わせたオリジナル内装と、車内アナウンスが楽しめるほか、持ち帰り特典用に座席にオリジナルヘッドレストカバーがセットされている。運行プランは4つで、全て予約が必要。現在11月までのプランは完売となっているが、12月のエントリーが10月中旬からスタートするので、まだまだ乗車のチャンスはありそうだ。
【「無限列車大作戦」プラン概要】
① 鎹やまどり片道(上野~高崎)プラン
運行区間:上野駅→高崎駅(片道)
代金:大人 9,800円、子ども 8,800円
運行日:10月11日(日)、18日(日)、24日(土)
11月7日(土)、15日(日)、22日(日)
② 無限列車特別仕様SL往復プラン
運行区間:高崎駅⇔横川駅(往復)
代金:大人 4,900円、子ども 3,800円
運行日:10月11日(日)、18日(日)、24日(土)
11月7日(土)、15日(日)、22日(日)、29日(日)
③ 新幹線片道+無限列車特別仕様SL往復プラン
運行区間:新幹線 上野駅→高崎駅→横川駅(片道)/横川駅⇔横川駅(往復)
代金:大人 9,500円、子ども 6,000円
運行日:10月11日(日)、18日(日)、24日(土)
11月7日(土)、15日(日)、22日(日)、29日(日)
※ 新幹線は普通指定席
④ 無限列車特別仕様YOGISHAプラン
運行区間:高崎駅⇔横川駅(往復)
代金:大人 4,900円、子ども 3,800円
運行日:10月31日(土)
※ 各プランのスケジュールは、12月以降は決まり次第特設サイトにて発表
※ 代金は全て税込み
さらに、コラボ期間中は高崎駅と横川駅で、それぞれ描き下ろしイラストによるポスタージャックや、駅名標装飾、キャラクター等身大パネル、SL顔出しパネルなどが設置される。横川駅周辺でも、荻野屋「峠の釜めし」とのコラボや、碓氷峠鉄道文化むらでの特別イベントなど、鬼滅尽くしの企画を楽しむことができる。
「鬼滅の刃」×JR九州
9月29日から、JR九州と実施されているコラボでは、8620形58654号(SL人吉)の特別仕様「SL『鬼滅の刃』」、「鬼滅の刃」のキャラクターをラッピングした特急「かもめ」と特急「ソニック」の運行を実施している。
SL「鬼滅の刃」は、人気のD&S(デザイン&ストーリー)列車・SL人吉のナンバープレートを「無限」に変更した特別仕様で、5日間のみの限定運行予定となっている。牽引機関車は、実際に大正時代に活躍した蒸気機関車58654号機だ。車内は、大正ロマンを感じさせるレトロで優雅な内装。チケットは、各運行日の1か月前から、JR九州インターネット列車予約または全国の主な駅で一斉発売される。
【SL「鬼滅の刃」運行概要】
運行区間:熊本駅→博多駅(停車駅:熊本駅、久留米駅、鳥栖駅、博多駅)
代金:大人 3,010円、子ども 1,500円
運行日:11月1日(日)、3日(火・祝)、15日(日)、21日(土)、23日(月・祝)
※ 代金は全て税込み
そして、特急は、1編成・6両をラッピングした特急885系「かもめ」「ソニック」と、1編成・4、5号車をラッピングした特急883系「ソニック」の2種類。特急885系は既に運行開始しており、車両ごとに炭治郎をはじめとした劇場版に登場するメインキャラクターと、劇場版のメインビジュアルがデザインされている。特急883系は10月12日から運行開始予定で、4、5号車に鬼殺隊の柱の面々が描かれたデザインだ。どちらも通常の特急料金で乗車が可能で、運行期間は12月下旬までが予定されている。
【885系「かもめ」運行概要】
運行区間:博多駅~長崎駅
代金:大人 4,800円、子ども 2,400円
【885系「ソニック」運行概要】
運行区間:博多駅~大分駅
代金:大人 5,680円、子ども 2,840円
【883系「ソニック」運行概要」】
運行区間:博多駅~佐伯駅
代金:大人 7,330円、子ども3,665円
※ 「かもめ」「ソニック」ともに代金は指定席片道分
※ 代金は全て税込み
特急の運行スケジュールは特設サイトで確認でき、翌月のスケジュールは毎月25日以降に更新される。
また、JR九州内の九州新幹線・在来線特急が2日間乗り放題になる硬券きっぷ「『鬼滅の刃』九州乗り放題きっぷ」と缶バッチ(15種類)のセットも発売予定だ。発売は10月24日から、通販サイトのみで購入可能。台紙、缶バッチともに限定デザインなので、こちらも見逃せない。
【「『鬼滅の刃』九州乗り放題きっぷ」と缶バッチ(15種類)概要】
発売日:10月24日(土)予定 ※発送は11月下旬
発売枚数:先着2000枚
価格:20,000円(税・送料込)
発売方法:通販サイトで発売予定。詳細については後日、特設サイトで発表
JR九州では期間中、対象駅を巡るデジタルスタンプラリーや、ARフォトスポットなどのコラボも実施中。今後さらにオリジナルグッズなどの情報も特設サイトで発表していくという。