軽自動車でも「白ナンバー」が選べる。オリパラ仕様ナンバープレート申し込み期限延長
国土交通省は、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート」の申請期限を1年延長することを2020年8月25日に発表した。新たな申し込み期限は2021年9月30日まで。同特別仕様ナンバーは、軽自動車でも白ナンバーが選べることもあり、注目されている。
国際的競技大会の延期に伴い、特別仕様ナンバープレート申し込み期限延長
2017年10月10日に交付が開始された「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート」(以下、オリパラ仕様ナンバープレート)は、当初今年の9月30日までが申し込み期限であった。この度、新型コロナ流行の影響で来年に延期が決定した国際的競技大会にあわせて、申し込み期限が1年延長され、2021年9月30日までとなることを国土交通省が発表した。
このオリパラ仕様ナンバープレートは、各競技大会のエンブレムが入った2枚1セット(車両前後各1枚)で交付される。どちらか一方のみを選ぶことはできないが、前後面にどちらのエンブレムを付けるかは自由に選択可能だ。また、1000円以上の寄付金をすると図柄入りナンバープレートを、寄付金無しの場合には白地のプレートの右上にエンブレムがあしらわれたものを取得することができる。対象車両は自家用・事業用の普通車(登録車)と自家用軽自動車のみで、事業用軽自動車は対象外。交付の手数料は、中型車の場合は7300円~9500円、大型車は10950円~15680円、軽自動車は7330円~9850円となっている。車両区分と地域によって異なるので注意しよう。
ちなみに、既にご存じの読者も多いと思うが、このオリパラ仕様ナンバープレートは、通常黄色ナンバーのみの軽自動車でも、寄付金をしない場合の「図柄なしナンバー」を選ぶと、白ナンバーが取得できるのだ。国土交通省の担当者に聞くと、7月末時点の申し込み総件数は193万4677件。うち、登録車は17万8628件、軽自動車は176万6049件と軽自動車からの申し込みが圧倒的に多い。軽自動車の申し込み件数の内訳は、寄付金ありが12万1801件で、寄付金なし、つまり白ナンバーは163万4248件と、実に13倍以上にも及ぶ。大会終了後でもナンバーを変更する事由が発生しない限り、廃車まで取得したナンバープレートを利用できるところも軽自動車ユーザーの興味を引くポイントなのかもしれない。
国土交通省では、申し込み期限の延長の理由について、大会機運を盛り上げるために開催延期に合わせたものとしている。国際的競技大会への応援としてはもちろんのことだが、軽自動車ユーザーにとっては、白ナンバーが取得できるまたとない機会ともなっている模様だ。