秩父鉄道から「疫病退散!アマビエ入場券」発売中。発売期間は12月31日まで。
秩父鉄道株式会社(以下、秩父鉄道)は6月6日から、厄病除けにまつわる伝説を持つ妖怪「アマビエ」をモチーフにした「疫病退散!アマビエ入場券」を発売した。発売期間は2020年12月31日まで。また同社では、同じくアマビエをモチーフにしたヘッドマーク「疫病退散!アマビエヘッドマーク」を掲出した列車も運行している。
アマビエ入場券でコロナ退散祈願
秩父鉄道は6月6日から、新型コロナウイルス感染症の流行の終息を祈願して「疫病退散!アマビエ入場券」の発売を開始した。図柄は厄病を鎮めるとされる妖怪「アマビエ」と秩父鉄道のキャラクター「パレオくん」がアマビエに扮したもの、そして両方が描かれたものの3種類。秩父本線3駅とWebにて販売される。
【厄病退散!アマビエ入場券 概要】
内容:C型カラー硬券入場券
発売期間:2020年6月6日(土)~12月31日(木) ※売り切れ次第終了
発売場所:秩父本線 羽生駅、熊谷駅、秩父駅の各駅窓口
ちちてつe-shop(http://www.chichitetsu.jp/html/)
※「ちちてつe-shop」は3枚セット販売のみ
価格:各170円(税込)/ちちてつe-shopセット 510円(税込)
※発売当日1回限り有効
アマビエは、今年3月にSNS上に投稿されたことをきっかけに大反響を呼んだ、今最も有名な妖怪のひとつだ。江戸時代後期の瓦版でその姿について伝えられたところによると、海中より現れ「これより6か月の間、諸国で豊作が続くが、同時に疫病も流行るだろう。私を描き写した絵を人々に見せよ」と予言を告げたという。その風貌は、鳥のようなくちばしに長い髪、身体は鱗に覆われた半魚人に近い。
有効なワクチンができていない現状で、新型コロナウイルス感染症の終息をアマビエの札に願う風潮は、江戸時代のコロリ(コレラ)大流行の折に厄病退散の札を戸口に貼っていたことに類似していると感じられる。各所で感染防止を呼びかけるキャラクターとして採用されていることも、そういった心情が反映されているといえよう。
今回秩父鉄道が発売したアマビエ入場券は、カラフルかつ可愛らしい表情で描かれたアマビエ、パレオくんと「疫病退散」の力強い文字が印象強いデザインだ。海から現れたという伝説がベースになっているのだろう、背景にある波風の柄も伝説へのリスペクトが感じられる。入場券なので車内に立ち入ることはできないが、身代守として財布などに入れて持ち歩いてみるのも良いかもしれない。
アマビエヘッドマークの車両でさらなるコロナ退散祈願
秩父鉄道では、「疫病退散!アマビエヘッドマーク」として、入場券と同じデザインのヘッドマークを掲出して運行している。もちろん、こちらも新型コロナウイルス感染症の終息を願って実施されているものだ。
【疫病退散!アマビエヘッドマーク 概要】
掲出期間:2020年4月23日~当分の間
掲出車両:7500系1編成
該当列車の運用は不定期で行われるそうだが、いつ見られるか分からない分、見かけた時にはご利益をもらえそうな気がする。ただし、緊急事態宣言の解除後も、新規感染者が確認されるなど引き続き予断を許さない状況である。該当列車を見たり、撮影のために密な状態となることがないよう、もうしばらく不要不急な行動は控えるようにしたい。