JAFの名前が付いた「JAF TEA」ってどんな紅茶?
紅茶には、実にさまざまな種類やブランドがある。その膨大なブランドの中に、なんとJAFの名前が付いたものを発見。まさかとは思うが、ロードサービスのJAF(日本自動車連盟)となにか関連があるのだろうか。早速調べてみた。
JAF TEAとは、スリランカの老舗紅茶メーカーだった
「JAF TEA」とは、今から70年以上前、1944年にスリランカで創立した老舗紅茶メーカーだった。茶葉本来の味わいを追求し、シングルオリジンティーのみを使用することにこだわりを持っているという。このシングルオリジンティーとは、一つの農園で作られた茶葉のみでパッケージした紅茶を意味する。ブレンドティーに比べるとその味わいは強く、茶葉そのものの個性を味わうことができると、紅茶マニアが好んで選ぶことも多いのだとか。
JAF TEAでは、良質なセイロンティーをマスターテイスターがさらに厳選しているという。そうしたこだわりから生み出される味わいは、紅茶ファンの中でも高い評価を得ているそうだ。気になるその名前は、創立者のJafferjee(ジャフジー)兄弟が由来のようである。残念ながら(当然?)、JAFがつくものの、日本のJAF(日本自動車連盟)とはまったく関係がなかった。
さて、せっかくなので、その味を確かめてみることにした。購入したのは、英国では代表的かつ人気の高いイングリッシュブレックファストと、さまざまなフレーバーティーやハーブティーが入ったアソートの2セットだ。今回は紅茶のカテゴリー別に、ブラックティー、フレーバーティー、ハーブティーからそれぞれ試飲してみた。
しっかりした風味と口当たりの良さ。イングリッシュブレックファスト
まずは、英国で最も一般的な紅茶ともいわれる、イングリッシュブレックファストから試飲してみた。一般的に、この紅茶は渋みが強いイメージがあると思うが、JAF TEAではそのような渋さはほとんど感じられなかった。むしろ、「イングリッシュブレックファストは、ミルクティー向けの紅茶だ」といわれているとおり、ミルクを入れてもそれに負けないほどのしっかりとした風味だった。
非常に飲みやすい紅茶だったので、さらに詳しく公式Webサイトで調べてみると、JAF TEAのイングリッシュブレックファストは、質の高さで知られているディンブラ地方の茶葉を使用しているそうだ。茶葉の名称もまさに「ディンブラ」であるこの茶葉は、渋みが少なくまろやかな口当たりでありながらも、しっかりと深みのある味わいが特徴なのだとか。ディンブラのイングリッシュブレックファストだからこそ味わえる深い風味は、目覚めの一杯にふさわしいといえよう。
森のフルーツのみずみずしい香り。フォレストフルーツ
次に試したのは、フォレストフルーツ。上質なセイロンにベリー系の香り付けがされた紅茶だ。100℃のお湯で3~5分間抽出することが推奨されていたので、じっくりと蒸らしながら淹れることにした。カップに注いだ瞬間から立ち上るベリー系のみずみずしく甘い香りは、アロマテラピーにもなりそうなほどに芳醇だ。それもそのはずで、この紅茶には本物のフルーツも入っているそうだ。口当たりはなめらかで、ほのかに甘みも感じられる。飲んだ後もしばらく口の中に、甘い香りが残るので気分転換におすすめしたいフレーバーだった。
ミントの爽やかなメントール感。クールペパーミント
リラックスをしたいのなら、ハーブティーのクールペパーミントをおすすめしたい。ペパーミントの葉のみが使用されているそうで、ハーブティー独特のグリーンがかった色で抽出される。香りは正直、少々草っぽいと感じる人もいるかもしれない。だが味わいは実に爽やかだ。スーッと、メントールが舌に拡がる清涼感はクセになりそうである。そして、この味わいと香りが揃うと、前述した草っぽさは気にならなくなる。
一般的にミントティーは、就寝前にリラックスを促すことが知られている。しかし実際に飲んでみると、この爽快感ある口当たりは勉強や仕事で疲れた脳のリフレッシュにも効きそうだ。
JAF TEAで自分オリジナルのおうちカフェはいかが。
最近、SNSなどでよく目にする「おうちカフェ」。おうちカフェとは、その名の通りカフェの雰囲気を自宅で楽しむために、料理の盛り付けや飲み物のカップなどにこだわりセッティングすることだ。インテリアや料理には、カフェらしいものを選ぶことがポイントである。
そこで、筆者もJAF TEAと一緒に楽しめるアフタヌーン風おうちカフェをセッティングしてみた。料理の匂いや味と混じり合ってしまわないように、スタンダートなイングリッシュブレックファストを選んだ。断面の “映え” を意識したサンドイッチのほか、同じくSNSで話題を集めている「鉱物ゼリー」もグラスに入れて添えてみた。イングリッシュブレックファストは、英国では朝食とともに取る紅茶として親しまれているそうだ。食事の消化を助けるために飲むという説もあり、確かにサンドイッチやビスケットとの相性は抜群だった。
自宅で過ごす時間が多い今だからこそ、かつて貴族の婦人たちが午後のひと時を楽しんだように、自分なりのこだわりの茶葉を見つけてアフタヌーンティーを自宅で楽しんでみるのも素敵ではないだろうか。