高速道路の通行止め。中央道の解除は19日見込み【NEXCO中日本】
NEXCO中日本は、台風19号の影響により通行止めを実施している中央自動車道の復旧状況と西湘バイパスの全線通行止め解除を発表した。中央道では、引き続き道路の点検や復旧作業を進め、19日12時を目途に通行止めを解除する見込みだ。
NEXCO中日本は、台風19号による道路上への土砂の流入や堆積、冠水などによって通行止めを実施している中央道・八王子JCT~大月ICの復旧状況と西湘バイパス全線の通行止め解除を発表した(18日15時発表)。
西湘バイパス(上)・早川分岐~西湘二宮ICおよび西湘バイパス(下)・西湘二宮IC~国府津ICで実施されていた通行止めと高尾山IC(内外)の閉鎖は解除。中央道(上下)・八王子JCT~大月ICの通行止めは、19日12時を目途に解除する見込みだという。現在の通行止め区間は以下の通り。
【通行止め区間】
・中央道(上下):八王子JCT~大月IC(19日12時に通行止めを解除する見込み)
【閉鎖料金所】
・圏央道:八王子西IC(外回り)入口
復旧状況と迂回路について見てみよう。
中央自動車道の復旧状況
同社は、中央道(上下)・八王子JCT~大月ICにおいて台風19号による影響で通行止めを実施。以下の被災箇所における復旧状況を発表した(18日15時)。
中央道(上)・相模湖東出口~相模湖ICにおけるのり面崩落では、崩落した土砂の搬出とのり面の補強作業がほぼ完成したという。また、中央分離帯には、重量のあるコンクリートブロックを設置。現在は路面の清掃を実施しているという。
中央道(上)・小仏トンネル付近(八王子JCT~相模湖東出口)での土砂流入では、土砂の搬出作業がおおむね完了。土砂の再流入を防ぐための大型土のうを設置。傷んだ路面の舗装と白線の引き直しを実施しているという。
同社は引き続き復旧作業を実施、19日12時を目途に通行止め解除を見込んでいる。なお、18日夜から予想されている大雨の状況によっては、解除時間を変更する場合があるという。同区間は通行止め解除後に路肩規制となり道路幅員が狭くなるため、車間距離を十分確保し、追突事故などに注意するように呼びかけている。
また、国交省によると、中央道・八王子JCT~大月ICに平行する甲州街道(国道20号)の大垂水区間(八王子南浅川長~相模原市緑区千木良)の通行止めは18日6時に解除された。しかし、同省は、沿線住民および災害復旧車両の通行を確保するため、それ以外の車両の通行はできる限り控えるように呼びかけている。
このため、中央道の通行止め解除までは引き続き上図の青い網目線で示した迂回路の利用を推奨している。例えば山梨市から東京方面へ向かう場合は、中央道・一宮御坂ICで降りて国道137号を経由し、河口湖ICから東富士五湖道路へ入る。その後、東富士五湖道路・須走ICで降りて国道138号を経由し、御殿場ICから東名高速へ入るというルートである。
なおETC車両については、推奨ルートである以下の料金所を利用して中央道と東名高速または新東名高速を乗り継いだ場合には、通常ルートの料金より割高にならないように料金が調整される。
【料金調整が実施されるIC(ETC車限定)】
・中央道・河口湖(富士吉田)IC
・中央道・一宮御坂IC
・東名高速・御殿場IC
・東名高速・御殿場東IC
圏央道・高尾山ICと八王子西ICの復旧状況
圏央道・高尾山IC(内外)の冠水による通行止めは15日に解除となった。現在は、八王子西IC(外回り)入口の土砂流入による通行止めが継続している。当該ICは利用できないので前後のあきる野ICや相模原ICを利用する必要がある。
西湘バイパスにおける被害
同社と国交省は18日13時20分、西湘バイパス(上下)の復旧作業が完了したことを発表。通行止めを解除して全線で通行が可能になった。なお、高波の影響で損壊した西湘PA(下)は利用停止のまま。復旧には時間を要するという。
このように台風19号の影響で各地で被害が発生している。同社によると、現地調査や復旧作業の進捗状況により通行止め箇所や解除の状況は変更になる場合があるという。こまめに最新の交通情報をチェックし、移動の時間帯や迂回路を確認するなどしてほしい。