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最終更新日:2019.10.11 公開日:2019.10.11

台風、地震などに備えて!国土交通省「重ねるハザードマップ」で災害リスクを知ろう。

台風やゲリラ豪雨が続く近年、防災意識の向上が欠かせない。最近は、テレビで防災グッズや対策方法が特集されることも多くなった。そして国土交通省では、「重ねるハザードマップ」として、あなたの住んでいるエリアの災害リスクを公表している。洪水・土砂災害・津波のリスクや道路防災情報を、ひとつの地図上で確認することができるマップだ。その詳細について紹介しよう。

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 重ねるハザードマップとは?

 ハザードマップとは、自然災害の被害や範囲を予測した地図で、災害予測地図ともいわれるもの。インターネットでもさまざまなハザードマップが公開されているので、見たことがある人も多いだろう。
 一般的なハザードマップは災害別になっているものが多いが、国土交通省では、複数の防災情報を一つの地図上に重ねて見ることができる「重ねるハザードマップ」を、同省の「ハザードマップポータルサイト」で公開している。

【ハザードマップポータルサイト トップ画面】

出典:「ハザードマップポータルサイト(https://disaportal.gsi.go.jp/index.html)」

【表示情報】
・洪水(想定最大規模、計画規模)
・津波
・土砂災害
・道路防災情報

 災害リスクを知りたい場所は、検索か地図から直接探すことができる。次に「災害種別」から知りたい情報を選んでクリックすれば、そのエリアの複数の災害リスクをまとめて確認することができる。

出典:「国土地理院の電子地形図(タイル)に洪水浸水想定区域・土砂災害警戒区域・土砂災害危険区域・道路防災情報を追記して掲載」

 右上にある「危」アイコンをクリックしてから、カーソルで場所を選ぶとより詳しい災害リスクの一覧も確認することができる。ほかにも、計測機能、作図機能(マーカーの設定、文字入力、線・ポリゴン・円の追加など)もある。
 この機能を活用することで、例えば自宅のある場所にマーカーを落として災害リスクのあるエリアとの距離感をより分かりやすくすることも可能だ。
 どのような作業感なのか、実際に編集部でも、近くにある避難所までの経路を地図上に落とし込んでみた。

① 編集部の場所にマーク(図上:赤丸)を落とす。
 「重ねるハザードマップ」に表示される「指定緊急避難場所」は近くになかったので、港区防災地図で「区民避難所」を調べた。せっかくポリゴン機能があるので、家形をなぞって色付けしてみた。
 アイコンは緊急避難場所のものしかなかったが、避難所であることが分かればよいのでこれを使うことにする。

出典:「国土地理院の電子地形図(タイル)に洪水浸水想定区域・土砂災害警戒区域・土砂災害危険区域を追記して掲載」
   「ハザードマップポータルサイト(https://disaportal.gsi.go.jp/index.html)」

② 避難経路も「線」を使って追加をしてみる。直線しか書けないが、ダブルクリックをせずに違う方向へ引けば線をつなげたまま書くことができた。

出典:「国土地理院の電子地形図(タイル)に洪水浸水想定区域・土砂災害警戒区域・土砂災害危険区域を追記して掲載」
   「ハザードマップポータルサイト(https://disaportal.gsi.go.jp/index.html)」

③ 「ここ何だっけ?」とならないためにも、文字ツールで表記しておく。

出典:「国土地理院の電子地形図(タイル)に洪水浸水想定区域・土砂災害警戒区域・土砂災害危険区域を追記して掲載」
   「ハザードマップポータルサイト(https://disaportal.gsi.go.jp/index.html)」

④ 作成した地図は、右側にあるツール「その他」から保存・印刷ができる。

 作業をしてみた結果、操作性はかなり良かった。難しい操作もなく悩まずに進めることができたので、作図は苦手だと思っている人でも問題なく使用することができそうだ。自分だけのハザードマップを作成できるのは、カスタマイズ好きの人にもたまらないだろう。
 もちろんスマホからもアクセスが可能。画像をスマホに保存しておけば、非常時にさっと取り出して見ることができ、いざというときに活躍してくれそうだ。

わがまちハザードマップも活用したい。

 「ハザードマップポータルサイト」からは、「わがまちハザードマップ」の利用も可能だ。こちらは、全国各市町村のハザードマップを検索することができる機能。ハザードマップの種類別にも検索ができるので、もし確認したい情報が「重ねるハザードマップ」に載っていない場合は、こちらから住んでいる市区町村のマップを探してみてほしい。ウェブ上に公開されているものは、リンクからサイトに飛ぶことができる。

 自然災害は恐ろしい。いつどこで遭遇するのか、まるで予想がつかないからだ。いざという時に迷わず安全に避難するためにも、自分の生活エリアの災害リスクを知っておくことは大切だ。「重ねるハザードマップ」のツールを使いこなして、ぜひ防災対策の第一歩に役立ててみてほしい。

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