遊びに行くならココだ!! 夏のクルマ系イベント情報を集めてみた! 7月開催分
7月も中旬に入って来て、本格的な夏の到来が予感されるところ。社会人の夏期休暇はお盆が中心となるのでもうひと月先の人が多いだろうが、子どもたちにとっては待望の夏休みはもう間近。そこで、子どもたちも楽しめるイベントも含めて、全国のクルマ系イベントを集めてみた。夏のお出かけの参考としていただきたい。まずは7月編として今週末からの情報をお届けする。
今回は、展示・体験型のクルマ系イベントの情報を集めてみた(一部、バイク系イベントも紹介)。レースは含めていない。地域別に分けて、以下の通りに紹介した。
1ページ:北海道~北関東
2ページ:首都圏
3ページ:甲信越&中部
4ページ:中国&九州
クルマで街興し!「第5回地域創生モーターショー IN 侍・士別」(北海道士別市)
今年で5回目を迎える、北海道士別市の地域創生モーターショー実行委員会が主催する、同地域の活性化を目的としたイベント。旧車やカスタムカーの展示ほか、マクラーレン「セナ」などのスーパーカーも展示される。入場料は500円だが、12日から14日までに市内の商店や協賛企業などで1000円以上の買い物をすると、そのレシートや領収書でも入場可能だ。
オホーツク海に近い遠軽町の旧車イベント「エンガルクラシックカーショー」(北海道遠軽町)
北海道の北東部、オホーツク海に近い遠軽町で行われる、昭和の名車が多数集まる旧車イベント。開催場所の太陽の丘えんがる公園は、多数の花の名所となっており、開催日の7月下旬頃は、ジャーマンアイリスの時期だ。
モータースポーツ系展示が充実!「ツインリンクもてぎ・ホンダコレクションホール」(栃木県茂木町)
国内屈指の旧車や歴史的モータースポーツの車両を所蔵・展示しているツインリンクもてぎ・ホンダコレクションホール。この夏は、複数の展示やクルマ関連の展示が行われている。
HONDA FORMULA2~10年後の再始動~
ホンダの4輪レース活動というと、F1のイメージが強いが、その活躍もそのひとつ下のF2やその後継シリーズのF3000での下積みがあってこそである。そうした、ホンダがエンジンを提供して活躍したF2マシンなど計8台の実機を展示したのが「HONDA FORMULA2~10年後の再始動~」だ。ホンダはF2でも活躍し、今回は王者マシンは5台。中には、中嶋悟が1986年の全日本F2選手権で王者を獲得したマシンも含まれている。
2017年 インディ500 優勝マシン 特別展示
4月から12月まで現在長期展示中なのが、佐藤琢磨選手が2017年に第101回インディアナ500マイルレース(インディ500)で優勝した際のマシン、ダラーラ・ホンダ「DW12」の実車だ。インディ500は、北米で開催されているF1のようなオープンホイールのレーシングカーで競われるインディーカーシリーズに含まれる伝統の一戦。世界三大レースのひとつに数えられており、現在開催されているメジャーなレースの中では唯一100回を越す歴史を有している。500マイル=約800kmという、耐久スプリントとでもいうべきタフ極まりないレースで、アクシデントによる赤旗中断も発生した厳しい展開の中、琢磨選手は日本人初の王者という快挙を成し遂げたのである。
WEEKEND RUN
ホンダコレクションホールの旧車の特徴のひとつとして、動態保存が挙げられる。要は、定期的に実走させているのだ。それをミニイベントとしており、同ホールの中庭で週末に開催されるのが、「WEEKEND RUN」である。毎月車両を変更しており、今月の4輪車は「バモス ホンダ」(1971年式)と、 「シティカブリオレ」(1984年式)。2輪は、「ハンターカブCT50」(1968年式)と「ロードパル」(1976年式)だ。
ゲストは『サーキットの狼』の作者!「第15回 道の駅いたこ 珍しい車の夏祭り」(茨城県潮来市)
霞ヶ浦と太平洋に挟まれた地域にある茨城県潮来市(いたこし)。E51東関東自動車道の終点である潮来ICが接する県道101号に面しているのが、「道の駅いたこ」だ。同施設を会場とした「珍しい車の夏祭り」はスーパーカーや旧車、レーシングカーなど約50台が集結し、今年で15回を数える。
目玉は、1970年代のスーパーカーブームの立役者といわれる、コミック「サーキットの狼」の作者であるマンガ家池沢早人師(当時は池沢さとし)さんがスペシャルゲストとしてトークショーとサイン会を行うこと。14日(日)の13時から行われる予定だ。
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続いて、首都圏のイベント!
入場無料のクルマとバイクの祭典「オートジャンボリー2019」(埼玉県伊奈町・埼玉自動車大学校)
埼玉自動車大学校が主催する入場無料のクルマとバイクの祭典。同校が所有する旧車やレーシングカー、そして学生たちが製作したカスタムカーなどが公開展示されるほか、一般参加の旧車、陸上自衛隊の車両、埼玉県警交通機動隊のパトカーと白バイ、伊奈町消防本部の消防車なども展示。さらに、火薬も使ったカースタント走行やバイクのエクストリーム走行、子どもが乗れるミニ列車など、大人も子ども見て楽しめて体験できる催し物も多数用意されている。
駐車場はないが、埼玉新都市交通ニューシャトルの丸山駅から徒歩2分というアクセスのよさ。さらに、JR高崎線・上尾駅やJR埼京線・東武東上線などの川越駅など、周辺9駅から無料の送迎バスが出ているので、うまく活用したい。
フォーミュラE関連のイベントが複数用意された「NISSAN CROSSING」(東京・銀座)
銀座四丁目交差点に位置する、日産の情報発信施設「NISSAN CROSSING」。東京メトロの銀座駅とは同施設が入っているGINZA PLACEとは地下で直結しており、雨の日でも濡れないで入館可能だ。7月は14日と15日に「フォーミュラE」関連のイベントを実施。
フォーミュラE第12戦・第13戦決勝レース・パブリックビューイング
日産が参戦している”EVのF1″こと「フォーミュラE」。第5シーズン(2018-19シーズン)も終盤で、ニューヨークで開催される第12戦の決勝レースの模様(CS放送Jスポーツの録画放送)を大型4Kモニターにて放映。現地のレースは日本時間では早朝となるため、レース終了後の14日14時からの放送だ。
また、同じくニューヨークで開催される第5シーズンの最終第13戦のパブリックビューイングも翌15日に実施。ただし、こちらは下で紹介している通り、ライブイベントを1階センターステージで行うため、2階に設置されているモニターを利用しての放映となる。
ライブイベント「NISSAN Presents FORMULA E EXTRA BOOST Final」
15日に1階のセンターステージで行われるのが、EVと音楽と映像を融合させたライブイベント。フォーミュラE第5シーズンも最終戦であることから、それに合わせたイベントとなっている。また同ライブイベント実施中にアンケートに答えると、2階にあるCROSSING CAFEでドリンクを一杯無料で提供してもらえる。発表されているライブメンバーは以下の通り。
7月は鈴鹿8耐一色! ホンダウエルカムプラザ青山(東京・青山)
青山のホンダ本社1階にある情報発信施設である「ウエルカムプラザ青山」。7月は28日(日)に、世界的な人気を誇るバイクレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐)の決勝が鈴鹿サーキットで行われることから、それに関連した展示と、イベントがふたつ行われる。
鈴鹿8耐 特別展示車両
2006年から2010年までにホンダは鈴鹿8耐で3回の優勝を遂げており、その時の実車3台と、2019年参戦車両の計4台が展示される。車両は以下の通り。
今年も青山でピットウォーク!? 決勝直前! 2019鈴鹿8耐ファンミーティング@ウエルカムプラザ
鈴鹿サーキットで開催される夏のビッグイベント「鈴鹿8時間耐久ロードレース」の直前ファンミーティングだ。同レースに参戦するホンダ系3チームの選手や監督らが参加してのトークショーやフォトセッションが行われる。入場料は無料で座席数は150席、先着順だ。参加選手や監督は以下の通り。
LIVE in AOYAMA「2018-2019 FIM世界耐久選手権シリーズ最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第42回大会パブリック・ビューイング」
決勝が開催される28日はパブリック・ビューイングを実施。レース開始は11時30分に開始となり、ゴールは19時30分(予定)という、長丁場のパブリックビューイングだ。スタート前の1時間は、ゲストに2003年の優勝ライダーである生見友希雄(ぬくみ・ゆきお)氏をゲストに迎えて、トークショーが行われる。
出展車両は190台弱!「東京キャンピングカーショー2019」(東京ビッグサイト)
毎年7月に開催される首都圏の三大キャンピングカーショーのひとつ「東京キャンピングカーショー」。今回は58社が参加し、190台弱が展示される予定だ。近年、キャンピングカーは多様化が進んでおり、夫婦やソロキャンパーから人気の高い軽キャンパー、大人数で利用できる大型ワゴンタイプ、さらには高級ラグジュアリータイプなど、多種多様なキャンピングカーが集まる。
そのほか、初日には第7回キャンピングカーアワードを受賞した女優の片瀬那奈さんによるトークショーなどのステージイベントも用意。今年も例年通り東京ビッグサイトの開催ではあるが、東京五輪の都合で新たに設けられた「青海展示棟A」が会場となる。降車駅を間違えないようご注意いただきたい。
子ども向けのイベントから大人向けドライビング・レッスンまで盛りだくさんの「MEGA WEB」(東京・お台場)
入場料無料のクルマ系展示施設としては国内最大級の規模を誇るトヨタの情報発信施設MEGA WEB。7月20日(土)から9月1日(日)までは「小学生集まれ!自由研究の題材にぴったり『夏休みイベント』」が実施。7月は28(日)実施の「プログラミング教室『自動運転技術を学ぼう!!自動(被害軽減)ブレーキ編』」や、27日(土)・28日(日)開催の400インチ大型モニターを利用した「こどもe-モータースポーツチャレンジ」なども行われる。
そのほか7月の週末には、「JAF夏祭り in MEGA WEB」(14(日))、「小学生限定!燃料電池を学ぼう~水素のミライパワー~」(20(土))、「タミヤRCカーフェスティバル/タミヤRCカーグランプリ」(20(土)・21(日))など、小学生限定のイベントなどが複数用意されている。
大人向けとしては、トヨタのクルマ作りの歩み「トヨタ元町工場操業60周年企画展示」での旧車展示などを後述した。
トヨタのクルマ作りの歩み「トヨタ元町工場操業60周年企画展示」
当時の”東洋一の乗用車生産工場”として、1959年8月に操業を開始した愛知県豊田市の元町工場。トヨタでは本社工場(旧・挙母工場)に次いで歴史のある工場で、その元町工場操業60周年を記念し、同社のクルマ作りの歴史を題材にしたのが今回の企画展示だ。初代「トヨペット クラウン」に始まり、「80スープラ」や、初代「プリウス」など、同工場で生産された数々の車両が、MEGA WEBの中核施設のトヨタシティショウケースの1階および国内外の旧車を集めたヒストリーガレージの2階で展示されている。7月10日(水)からスタートしており、9月9日(月)までの実施だ。
脱!ペーパードライバー講習
助手席にインストラクターが同乗し、試乗コース「ライドワン」を使った約1時間の有料ドライビング・レッスン。受講料300円という格安が魅力だ。講習内容は、Gセンサーを用いて減速時やコーナリングの荷重移動を確認できるライドワンの「コース周回トレーニング」に加え、「縦列駐車トレーニング」と「車庫入れトレーニング」の3種類。そのほか、「死角確認」や「車両点検講習」も実施。受講には事前の予約(公式サイトから可能)が必要だ。講習車両は以下の通り。
トヨタ ドライバーコミュニケーション「ベテランドライバー講習」
助手席に乗ったインストラクターから指導を受けられる、65歳以上限定のベテランドライバー向け有料ドライビング・レッスン。講習内容は、まず試乗コース「ライドワン」を2周したあと、衝突被害軽減ブレーキや踏み間違い時差ポートブレーキなど、トヨタの予防安全機能を体験。そして「パノラミックビューモニター」を利用した車両の死角の確認、そして非常時のフルブレーキの練習(ABS体験)となっている。家族などに同乗してもらうことも可能。事前の予約が必要で、28日(日)の開催分は2週間前の14日(日)から受付可能だ。
トヨタの安全技術をチェック「サポトヨ体験」
衝突被害軽減ブレーキなど、トヨタの予防安全機能を試乗コース「ライドワン」にて無料で体験できるイベントだ。インストラクターの運転により、最大3名まで同乗可能。体験できる機能は、以下の通りだ。
日産テストコースでの体験試乗を申し込める!「日産 グローバル本社ギャラリー」(横浜市)
横浜駅から徒歩10分弱の日産本社1階のグローバル本社ギャラリーでも、子ども向けのイベントが用意されている。自分の顔を撮影すると、クルマ型キャラクター「かおカー」となってバーチャルタウンを走る「はしる!かおカー」を7月31日まで実施中。タッチパネル式の大型モニターを使用しているので、インタラクティブな反応を楽しめる。
もうひとつは、無料の英会話スクール「NISSAN KIDS’ English School ~未来のグローバルリーダーを目指して~」。7月13日(土)と28日(日)に実施される。1日3回、各回20名まで、対象は小学校低学年となっている。参加は先着順で、30分前に整理券が配布される。
「グランドライブ体験試乗会」
日産グローバル本社ギャラリーのテストドライブカウンターにて、神奈川県追浜にある日産のテストコース「グランドライブ」での無料体験試乗会を申し込める。7月は13日(土)・14日(日)に行われ、両日共に午前と午後の2回ずつ。各回6組12名まで(ペアでの応募、先着順)、合計24組48名。
受付は始まっており、現在は7月と同時に、8月3日(土)、9月7日(土)・8日(日)も申し込める。7月9日時点で7月の空き状況は14日の午前の部がすでに0で、13日の午後が残り1枠、午前が2枠。14日午後は6枠が残っている。試乗車は「GT-R」、「リーフ」、ミニバン「セレナe-POWER」、コンパクトカー「ノートe-POWER」、SUV「エクストレイル」、軽自動車「デイズ」の6車種だ。
小型トラック「エルフ」生誕60周年をお祝い中!「いすゞプラザ」(神奈川県藤沢市)
大型商用車を手がけるいすゞの情報発信施設。同社の創立80周年を記念した事業の一環として藤沢工場の隣接地に設立され、2017年4月にオープン。いすゞの商用車の紹介やその生産工程、同社のサポート体制などを体験できる内容となっている。また同社の歴史も扱っており、かつて生産していた「117クーペ」などの乗用車も展示されている。
7月20日(土)から8月31日までは子ども向けに「2019年はこぶぅ~夏フェス」が開催。また、小学生向けの無料ワークショップや教室なども数多く用意されている。7月中は、「ISUZU DeuSEL出張授業~ミドリムシでバスが走る!?~」(20(土)・27日(土))、「ものづくり体験ワークショップ」として「いもの教室」(23日(火))、「デザイン教室」(25日(木))、「プラスチック教室」(26(金))などがある。24日(水)には、4~6年生の女の子だけが参加できる「ISUZU女性エンジニアの仕事紹介と石けんづくり」も開催だ。
いすゞエルフ誕生60周年企画展
いすゞというより、日本を代表する小型トラックの「エルフ」は、初代が1959年に誕生し、今年で60周年。それを記念して5月9日からスタートしたのがこの企画展で、歴代の車種を見られる貴重な機会となっている。
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続いては甲信越&中部!
この夏東日本で最初の「トミカ博」は長野で!「トミカ博 in NAGANO」(長野市)
3世代にわたって人気の、タカラトミーのダイキャスト製ミニカーシリーズ「トミカ」を題材とした親子で楽しめる有料イベント「トミカ博」。全国各地で開催されており、7月12日から長野ビッグハットで開催される「トミカ博 in NAGANO」は、この夏最初のトミカ博だ(同日、福岡市の西日本総合展示場で「トミカ博 in KITAKYUSYU」もスタート)。
入場者全員がもらえる「入場記念トミカ」は非売品の「TDMウォータードライブ」。TDMとは、2001年の第35回東京モーターショーでバーチャルカンパニーとして発表された”世界一小さな自動車メーカー”トミカドリームモータースの略。遊び心と夢をもって提案された未来のコンセプトカーが発表されており、「TDMウォータードライブ」もその1車種だ。
そして、ショッピングゾーンで購入できるトミカ博開催記念モデルは、キャラクターものの「ドリームトミカ」シリーズの「アンパンマン(オープンカーしろ)」と「コキンちゃん」(700円(税別))。そのほかトミカ博のみで購入できるトミカイベントモデルは、いすゞ「ボンネットバス」やトヨタ「スープラ」、光岡「オロチ」など6車種が販売される。
また長野ビッグハット駐車場にて、働くクルマと写真を撮れる入場無料イベント「いろんなのりもの大集合!」も同時開催。
ホンダ車などを”見て、遊んで、体感できる”「Enjoy Honda 2019」(ハイブ長岡&レインボー浜名湖)
ホンダのクルマ、バイク、パワープロダクツを実際に見て、遊んで、体感できるファン感謝有料イベント「Enjoy Honda」。全国で開催されており、7月13日(土)・14日(日)には、新潟県長岡市のイベント・コンベンション施設であるハイブ長岡で、翌週20日(土)・21日(日)には静岡県浜松市の交通教育センターレインボー浜名湖で開催される。
プログラムは、2019シーズンにホンダがエンジンを供給している2チームのF1マシンの展示&記念撮影を筆頭に、クルマとバイクの試乗会、ホンダの予防安全技術「Honda SENSING」の同乗体験、オンロードおよびオフロードでのバイクスクール体験、さらにはキッズ向けのカートやバイク、メカニック体験など、紹介しきれないほど多数を用意。会場によってプログラムに若干の差があり、レインボー浜名湖では、ホンダの船外機を搭載したクルーズ船による浜名湖クルージングも用意されている。
レストアバイクの走行や親子体験教室が用意された「ヤマハコミュニケーションプラザ」(静岡県磐田市)
市販およびレース用バイクを筆頭に、トヨタと共同開発した「2000GT」やレクサス「LFA」、さらにはかつてエンジン供給をして参戦していた時のF1マシンなどの4輪、コンセプトカーおよびバイク、船舶など、膨大な数の乗り物を展示しているヤマハの情報発信施設「コミュニケーションプラザ」。14日(日)には、ヤマハが1972年に発表した「MR50」など3車種のバイクの動態確認走行が行われる。時間は30分ほどで、11時からと14時30分からの1日2回。
夏休みということで、親子で楽しめる数々の「体験教室」も用意。中でも注目は「エンジン分解組立教室」。7月は25日(木)、31日(水)に開催される。1日に2回、午前と午後に開催され、1回につき10組20名の親子が参加可能だ。参加費は無料で、開催日の3日前までにFAXや電話で事前に申し込む必要がある。また2019年の展示として、技術系では「ヤマハの鋳造技術」(※)が、デザイン系では「立体を創り出すスペシャリストたち」、旧車のレストアと動態保存を題材とした企画展示「未来へと紡ぐ過去の息吹」なども行われている。
夏休み中は小学生の入場料無料!「トヨタ博物館」(愛知県長久手市)
1800年代の車両も含め、歴史的なクルマの数々を多数動態保存していることで知られる日本屈指のクルマ系展示施設「トヨタ博物館」。毎年夏は子ども向けイベントに力を入れており、小学生の入館料が400円のところ、7月13日から9月1日までは無料となる。
そのタイミングに合わせて開催される子ども向けイベント「学べる! 遊べる! トヨタ博物館サマーフェスタ2019」では、1960~70年代を中心とした世界のスーパーカー・スポーツカーや、パトカーなどの働くクルマを展示。そのほか、「学ぼう! 作ろう! キッズラボ」と題した各種ワークショップも用意されており、7月は小学生向け「ウッドカー・チャレンジ」(20日(土)・27日(土))が実施される。
さらに、2種類のクイズも用意。幼児から参加可能な図書室イベントが「クルマのしくみクイズ」(7月13日(土)~9月23日(月・祝))。TINY STUDIOでのイベントが「世界のスポーツカー」クイズ(7月13日(土)~9月23日(月・祝)までの土日)だ。子どもたちが楽しみながらクルマについて学べるようになっているのだ。
横浜に続いて開催されるもうひとつの「人とくるまのテクノロジー展2019名古屋」(愛知県名古屋市)
公益社団法人 自動車技術会が開催するクルマの最新技術を見られる無料展示会「人とくるまのテクノロジー展」。名古屋でも開催されており、5月に行われた横浜とは、異なる内容の企画展や講演などが用意されている。新車試乗も一部車種が異なっており、名古屋ではマツダ「マツダ3」やダイハツ「タントカスタム」など、一部のメーカーが最新車種を用意した(事前受付は終了しているが、車種によっては当日枠が残っているので会場で要確認とのこと)。
名古屋独自の注目のイベントは、旧車の同乗体験。日産「スカイライン2000 GT-X」(1972年式)やトヨタ「セリカ1600GT」(1972年式)、いすゞ「117クーペ」(1977年式)、フォルクスワーゲン「タイプ2(ワーゲンバス)キャンピング仕様」(1967年式)など15車種が予定されている。そのほか、エアレスタイヤを装着した軽自動車の同乗試乗(当日申し込み)なども体験可能。
「CAR GRAPHICの誕生と小林彰太郎」を開催中の「アウト ガレリア “ルーチェ”」(愛知県名古屋市)
クルマを題材とした専門のギャラリーであり博物館でもある「アウト ガレリア”ルーチェ”」。クルマ文化の発信と浸透を目的とし、3か月サイクルでひとつのテーマに沿った展示などのイベントを実施中だ。
6月22日からは、「CAR GRAPHICの誕生と小林彰太郎」がスタート。創刊して60年近い歴史を有する、日本を代表する自動車雑誌として知られるカーグラフィック社発行の「CAR GRAPHIC」(CG誌)の誕生と、初代編集長を務め、カリスマ・モータージャーナリストとして知られた故・小林彰太郎氏を題材とした内容である。
今回の展示車両は、CG誌がかつて取り上げた歴史的な名車5車種。オースティン「セブン ツアラー」、ランチア「ラムダ」、ブガッティ「タイプ23」、MG「TC」、ライレー「ブルックランズ9」となっている。
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最後は中国&九州!
本格的に走りたい人も家族でまったり過ごしたい人も!「ティーポ・オーバーヒート・ミーティング」(岡山国際サーキット)
「ティーポ・オーバーヒート・ミーティング」は、創刊30周年を迎えた、ネコ・パブリッシング発行のクルマ雑誌「ティーポ」と、岡山国際サーキットが手を組んで毎年開催しているクルマの夏祭りで、今年で19回目を迎える。内容は多彩な走行会が用意されており、サーキットを愛車で走って本格的にタイムを計測したい人から、家族みんなでヘルメットの必要もなくゆっくりと周回してみたい人まで楽しめる。
サーキット走行以外にも、ランボルギーニの大群が走行する「ランボルギーニ大阪パレードラン」、フォルクスワーゲン最新モデル公道試乗会(車種は「ゴルフ」、「パサート・オールトラック」、「ポロ」など)、アストンマーティン「DB11ヴォランテ」やジャガー「I-PACE」などのスポーツカーやレアな車種を用いたサーキットタクシー、ミニコースを活用した試乗会なども用意。最新モデルの展示などもあり、クルマ好きが1日楽しめる内容となっている。
ハイブリッドの歩みと仕組み、そしてこれからを知れる「ヌマジ交通ミュージアム」(広島県広島市)
クルマだけでなく、鉄道、航空機、船舶など、陸海空の乗り物を扱った博物館「ヌマジ交通ミュージアム」。7月20日からは、夏期企画展「すすむ!ハイブリッド」がスタートした。クルマのハイブリッドシステムの歩みと仕組み、そしてこれからを紹介する内容となっている。
パネル展示だけでなく、ホンダ「NSX」(2代目)やスズキ「スペーシア」(2代目)など、ハイブリッドシステムを搭載した現行市販車、トヨタがル・マン24時間レースにかつて投入した「TS030 HYBRID」など、実車も複数展示している。
この夏、本州最西端の旧車イベント!「第6回ノスタルジックカー in ぽんぽこの里」(山口県美作市)
2014年に、山口県美祢市(みねし)の国道435号沿いにある複合商業施設「ぽんぽこの里」の駐車場を会場とした、今年で6回目となる旧車イベント「ノスタルジックカー in ぽんぽこの里」。70年代以前の国内外の旧車、80年代以降の希少車が参加可能なイベントとなっている。山口県開催のため、本州の旧車イベントでは最も西側のイベントのひとつ。ちなみに、昨年の第5回はあまりにも悪天候だったために中止に。今回はぜひ天候に恵まれてほしいところだ。
こちらもこの夏最初のトミカ博!「トミカ博 in KITAKYUSYU」(福岡県北九州市)
「トミカ博 in NAGANO」でも紹介したが、こちらも12日スタートで、この夏最初のトミカ博。ただし開催期間は「トミカ博 in KITAKYUSYU」の方が1日長く、17日(水)までとなっている。入場記念トミカは会場ごとに異なり、こちらではスバルのスポーツカー「WRX STI Type S トミカタウンパトロールカー」か日野の観光バス「セレガ トミカタウン観光バス」という、特別カラーリングの「トミカタウン」仕様となっている。
ショッピングゾーンで購入可能なトミカ博開催記念モデルは長野と同じで、「ドリームトミカ アンパンマン(オープンカーしろ)」と「ドリームトミカ コキンちゃん」となっている。そのほか、トミカ博でしか購入できないトミカイベントモデルも長野と同じラインナップで、いすゞ「ボンネットバス」やトヨタ「スープラ」など6車種が販売される。
展示車両中わずか3車種で10億円超!「メガスーパーカーモーターショー2019 in マリンメッセ福岡」(福岡市)
今回紹介したイベントの中では日本最西端のクルマ関連イベント。新旧のスーパーカーやハイパーカーを集めており、豪華絢爛なイベントとなっている。扱う車種が超高級車だけに、展示車両の合計金額が驚異的だ。今回展示される車両の内、たったの3車種だけでも10億円を超えているほどである。
その3車種とは、まず4億円超えが、ブガッティの最新ハイパーカーで最高出力1500馬力・最高時速420kmの「シロン」。そして3億円超えが、その先代モデルのひとつで、4基がけターボで最高出力1200馬力・最高時速431kmのブガッティ「ヴェイロン 16.4 グラン スポーツ ヴィテッセ」。最後の1台も同じく3億円超で、世界にたった3台しか存在しない最高出力1160馬力・最高時速約447kmというケーニグセグ「アゲーラ RSR」だ。会場では、これらのエキゾーストも聞くことができ、スーパーカー・ハイパーカー好きにとってはそれだけでも入場料を払う価値がある内容となっている。
さらにこれら3車種に加え、もう1車種、億単位のレアなスーパーカーが隠し球として用意されており、会場で披露される予定だ。この夏一番のまばゆい展示会といえるだろう。