ジオニック社公認「ザク」を組み立てながらプログラミングを学ぶ教材が登場!
株式会社バンダイは6月13~16日の4日間、「東京おもちゃショー2019」においてロボティクスとプログラミングを楽しみながら学習することができる教材「ZEONIC TECHNICS」(ジオニックテクニクス)を展示した。デモンストレーションの動画とともに同教材を紹介しよう。
「ZEONIC TECHNICS」(ジオニックテクニクス)とは
「ZEONIC TECHNICS」(ジオニックテクニクス)は、アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツ「ザク」の組み立てと動作のプログラミングを通してロボティクスの基礎やプログラミングの概念を学ぶことができるSTEM(※)学習教材。同アニメの中で、モビルスーツを開発した架空の企業「ジオニック社」公認という設定。アニメの世界観の中でモビルスーツエンジニアになるべく学習するというわけだ。
※STEMとは、Sience(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Mathematics(数学)の4つの学問を総称した言葉。ITやプログラミングなどのテクノロジー教育に対して使用されることが多い。
同教材には、ロボット本体(ザク)、組み立てマニュアル(オンライン版)、教本(研修冊子)がセットになる予定。ロボットを作るのが初めての方でも、オンラインマニュアルで動画を見ながら組み立てできるので安心だという。
ザクの組み立ては4段階
ザクの組み立ては4段階。頭部を組み立てて、ザクの特徴の1つであるモノアイを動かすことから始まる。頭部には、制御の要となる基板「SmartBridge」とLED、サーボモーターを搭載。専用アプリをインストールしたスマホやタブレットからモノアイの輝度や回転を制御することが可能だという。
次に胴体部分を組み立てる。胴体には対物(距離)センサーが組み込まれているので、距離に応じた動作を制御できるようになる。続いて胴体の両側に腕部を取り付ける。腕部には計6つのサーボモーターが組み込まれていて、肩、ひじ、手首が動かせる。ここまでくると腕を上げ下げしたり、ひじをま曲げたりと可動部が増えてくる。
脚部を組み立てるといよいよ完成。脚部には、股関節、大腿部、膝、足首に計10個のサーボモーターが搭載。ジャイロセンサーも搭載されているので、複雑な動きや二足歩行が可能となる。
ブースではデモンストレーションも!
プログラミングツールは無償で提供。スマホでは、アプリケーションにあらかじめセットされているアクションを組み合わせてザクを動かし、プログラムの基礎概念を学ぶことができるほかリモコンのように操縦できる。
さらにPC用のアプリケーションを使用すれば、細かな動作のプログラミングが可能。独自の動作を設定することでザクを踊らせたり、ポーズをとらせることも可能となるようだ。
上動画は展示会場でのデモンストレーション。ザクの動きに合わせてサウンドが鳴っている様子やモノアイ、腕部、脚部の動きを見ることができる。モノアイが動く時の「ブオン」という効果音など、ガンダムファンはワクワクが止まらないのではなかろうか。さまざまな動きを組み合わせて自分好みのストーリーを作ると面白そうだ。
ジオニック社公認の受講証明書が発行される
全カリキュラムが完了するとジオニック社公認の受講証明書が発行されるという。アニメの世界観の中でモビルスーツの開発エンジニアになった気分を味わうことができる。
また、展示ブースには「多脚型」や「クローラー型」の下半身を搭載したコンセプトモデルも展示されていた。バンダイによると、今後、クローラー型を使用してプログラミングの習熟をはかるカリキュラムも企画予定だという。同教材は中学生以上が対象で価格は未定。予約開始は10月を予定しているという。
※2019年6月13日現在の情報であり、実際の商品、サービスは変更になる場合があります。