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最終更新日:2023.06.19 公開日:2019.03.10

門司港駅が創建当時の姿によみがえる!3月10日にグランドオープン。

鉄道駅舎として初めて国の重要文化財に指定された「門司港駅」。2012年から保存修理工事が始まり、老朽化への対応や耐震補強などが行われてきた。今年、ついにその工事が終わり、3月10日にグランドオープンを迎えた。復元した門司港駅の全貌を見てみよう。

門司港駅とは

そもそも門司港駅とは、福岡県北九州市にあるJR九州鹿児島本線の駅。1914年1月に創建され、今でも現役の駅舎は「ネオ・ルネッサンス様式」と呼ばれる左右対称の外観デザインが特徴である。1988年には鉄道駅舎として初めて国の重要文化財に指定された。

創建当初(1914年ごろ)の門司港駅。屋根中央の大時計はまだ設置されていない。

保存修理工事着手前の門司港駅。屋根中央の大時計は、1918年。正面の大きなひさしは、1929年に設置された。

 駅舎構内には、九州鉄道の起点を表す「0哩(ゼロマイル)標」。創建当時から設置されている水飲み場。戦時中の金属供出から逃れた「幸運の手水鉢」など、歴史を感じる場所がいくつも残されている。

門司港駅の全貌はこちら!

それでは復元後の駅舎を見てみよう。

大正ロマンを感じるレトロな外観。正面の大きなひさしを取り除いたことで、中央入り口の門構えがどっしりと感じる。

 今回の工事では、創建時の姿に復元することを基本方針とし、外壁は石貼り風のモルタル塗り、屋根には天然の石盤を使ったという。復元前に設置されていた、正面のひさしが取り除かれたり、失われていた屋根まわりの装飾が復元されるなど、より高貴な印象になっている。映画に登場するセットのようなレトロな佇まいだ。

天井高が高くとられているため、2階建てには見えない高さがある。

 駅舎のシンボルとして親しまれてきた屋根正面の大時計は、創建から4年後に設置されたものだが「九州初の電気時計」という歴史的価値から残されている。

天井が高く開けた印象の構内も、漆喰の壁やシャンデリアなど、大正時代を感じる。

 駅構内も創建時の内装を再現し、漆喰の壁やこげ茶色の窓枠、シャンデリアなど、大正ロマンを感じる雰囲気になっている。

門司港駅のグランドオープンとなる3月10日には、記念式典が開催され、8620形蒸気機関車の展示やプロジェクションマッピング、駅前ステージでのライブイベントなどが実施された。

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