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最終更新日:2023.07.07 公開日:2023.07.02

ETCでのカルガモ走行による逮捕者も! NEXCO中日本、不正には毅然と対応

6月19日にETCレーンの不正通行(強行突破)による逮捕者が出たのは、記憶に新しい。これを踏まえて、NEXCO中日本が「不正通行には毅然と対応する」との強い注意を発表した。

文=KURU KURA編集部

カルガモ走行ってなに?

カルガモ走行とは?(c)naka - stock.adobe.com

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ここでいう「カルガモ走行」とは、ETCレーンを強行突破する不正通行に関する走行方法のことだ。自動運転で複数の車両が連なって走ることもカルガモ走行と呼ばれるが、そういった最新技術のことではないので、予め断っておきたい。

不正通行のカルガモ走行は、大型のクルマの後ろに極端に車間距離を詰めて進行する走行方法で、ETCのシステムがクルマを感知できず、通行料金を無償にできることがある。2台のクルマがぴったりと連なる様子がカルガモの親子を連想させるところからきているが、そんな愛らしさとは何の関係もない不正な手段だ。

カルガモ走行の危険性

カルガモの親子は可愛いのに…(c)blackout9999 - stock.adobe.com

カルガモ走行の問題は、不正通行以外にもある。
ギリギリまで車間距離を詰めることで、前を走行している大型車が強めのブレーキをかければ、回避できずにそのまま突っ込んでいくしかない。当該車だけならまだしも、前車や周囲のドライバーたちも巻き込んでしまう自分勝手な非常に危険な走り方である。

逮捕者続出!

高速道路会社各社により、不正通行は厳しく監視されている(c)BSDC - stock.adobe.com

なお、ETC強行突破の不正行為は、冒頭のNEXCO中日本だけでも毎年のように逮捕や送致が出ている。数年に渡って数10万~数100万円の料金の支払いを不法に免れている悪質な案件も多い。繰り返すうちに「大丈夫」「捕まらない」と罪悪感も薄れていくのかもしれないが、その間にもカメラの録画から顔やナンバーを解析され、警察によって着々と特定が進められている。

各高速道路会社はいずれも不正通行対策のページを公式サイト上に公開し、取り組みを周知している。全ての事例がカルガモ走行によるものではないが、各社の取り組みの一部を紹介する。

NEXCO中日本では、犯罪行為である不正通行の罰則内容や逮捕事例を掲載している。

不正通行総合対策ページには、「免れた通行料金と割増金(免れた通行料金の2倍に相当する額)を請求します」とあり、悪質性の高い案件については警察に通報するとしている。また、「通行方法に違反した運転者には、道路整備特別措置法第59条の規定により、30万円以下の罰金が科せられる」とのこと。

NEXCO西日本では、不正通行対策ページにて「不正通行は許しません! 逃げ得、やり得を見逃しません!」と宣言し、不正通行の具体例をイラスト付きで紹介している。また、「事業エリアにおける不正通行の事例」を平成18年度から年度毎に分け、実際に行われた不正通行とその対応「割増金(不正に免れた通行料金の2倍)を請求」などを掲載。

上記2社に加えてNEXCO東日本、首都高速道路、阪神高速の高速道路会社各社のいずれも、不正通行は犯罪であり罰則や割増金・罰金などが科せられること、顔やナンバーを特定するためのカメラや不正通行防止を目的とする開閉バーの設置、積極的な警察への通報や捜査への協力、悪質なものについては各社と情報の共有を掲げて、不正通行を許さない強い姿勢を示している。

金銭的な不正はもちろん、なにより事故を引き起こし、周囲を巻き込むかもしれないリスクの大きさを考え、不正通行のカルガモ走行は絶対にやめていただきたい。

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