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最終更新日:2018.08.12 公開日:2018.08.12

ユーザー車検初体験&重量税の高さにびっくりした話

車所有歴30年超にして、初のユーザー車検にチャレンジ!

 車所有歴30年超の筆者だが、このたび初めてユーザー車検を受けてみた。ユーザー車検とは、業者に車検(継続検査)を依頼するのではなく、車の使用者本人が運輸支局に車を持ち込んで車検を通すこと。事前に用意する書類は以下の通り。

【ユーザー車検で事前に必要な書類】
・車検証

・自賠責保険証書(新旧2枚)
・自動車税納税証明書(滞納してなければ不要)
・24ヶ月定期点検整備記録簿(車検後に整備をするなら不要)

 必要な書類はこれら4点。他に車の使用者の認め印を持参すれば問題ない。自動車検査票、自動車重量税納付書、継続検査申請書については車検場で入手して記入すればOKだ。

 車検の予約は、国交省の「自動車検査インターネット予約システム」から行う。初めてなら午前中がおすすめ。なぜならば、もし不備があって車検に落ちてしまっても、同日ならあと2回、車検ラインを通すことが可能だからだ。心配な場合は民間の予備車検場(有料)で検査・調整を受けてから車検場に向かうことをオススメする。また、ホイールカバーやスペアタイヤなど、付加的なものは事前に外しておく方がスムーズだ。

まずは民間の予備車検場へ

ラインを通す前に民間の予備車検場へ。写真は車検場の近くにある民間の予備車検場。

 今回、初のユーザー車検ということもあり、民間の予備車検場で検査・調整を受けることにした。自分では難しい検査も事前にチェック&調整してもらえるのでとても助かる。ちなみに車検を受ける車は息子が所有者で、筆者が使用者名義になっている平成11年式のトヨタ・カレン。車検場近くにある予備車検場で、サイドスリップ、各ブレーキ、スピードメーター、ヘッドライトの光軸、排ガスなど、それぞれ検査と調整を行ってもらった。料金は全部やってもらっても3,500円。車検場の近くにはだいたいどこでも予備車検場があるが、中には業者以外お断りのところもあるので、事前に確認が必要だ。

 なかなか気づきにくく確認も難しいのがヘッドライトの光軸。自分で調整できない部分でもあるので、予備検査場で見てもらっておけば安心だ。また古い車の場合、ヘッドライトのカバーが樹脂の劣化で黄ばんだり曇っていたりすると光量不足になることもあるので注意してほしい。

今回ヘッドライトカバーの曇りを予備検査場で指摘され、その場で磨いてもらった(有料。両目で4,000円)。

→ 次ページ:
重量税がこんなに高額だとは…

改めて重量税の高さにびっくり

 業者に諸費用として自賠責などと一緒に納めていると、そこまで意識することもなかったが、改めて重量税の額に驚いた。今回車検を受けたカレンは車齢19年。自動車税同様に、古い車は重量税も高くなる。重量税は車齢13年経過と、同18年経過で重課税となるが、車重~1.5トンでは、2年自家用で本則税率(エコカー)が15,000円のところ、エコカー以外の車齢12年までは24,600円、13年経過で34,200円、18年経過で37800円…。実に本則税率の2.5倍以上!車齢を重ねても車両重量が変わるわけでもないのに、なぜこんなに高くなるのだろう。納得がいかない!

今回初の「18年超」の重課対象となった。自分で重量税の印紙を買って、改めて重量税が高額であることに気づく。

初のユーザー車検を終えた感想

無事、車検ラインを通過。ほっと一安心した瞬間のひとコマ。

 検査当日は、検査申請書類を受付窓口に提示し、予約確認および書類内容の確認を受ける。不明な点は窓口の検査官か、検査コースに並んでいる時に、検査官が簡単なチェックをしに来るので、その際に聞いておけばよい。なお、初めてのユーザー車検が不安な場合は、検査コースに入る前に検査過程の見学もできる(事前に別の日に見学することも可能)。

 初のユーザー車検は意外と簡単で、現場の検査官も親切だった。予備車検場で事前にチェックを受けていたので、安心して車検ラインを通すことができたのも大きい。実はフォグランプが一つ切れており、検査官から「保安基準に関係がないので、切れていても問題ないが、二つとも点灯するか、二つとも点灯しないか、いずれかにしてください」という指摘を受けた。そこで、その場でヒューズを抜いて「二つとも点灯しない」ことにした。

 最近では土日でも車検が受けられる民間の格安車検が増えてきて、ユーザー車検のメリットが薄れてきているようにも思うが、自分の車のことを良く知り、ますます愛着が湧くという点では、とても良い体験だった。

2018年8月12日(雨輝・加藤久美子)

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