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クルマ2018.04.22

4月24日は「スカイライン」の誕生日 歴代モデル紹介 中編

現在、13代目が販売中の日産「スカイライン」。初代が、日産に吸収合併されたプリンス自動車工業から発売されたのが1957(昭和32)年4月24日のことで、今年で61年になる。そんな日本を代表する長い歴史を持つ「スカイライン」の歴代モデルに迫るシリーズの中編は、1977年登場の5代目から1989年登場の8代目までを取り上げる。

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 現在、13代目が販売中の日産「スカイライン」。初代が、日産に吸収合併されたプリンス自動車工業から発売されたのが1957(昭和32)年4月24日のことで、今年で61年になる。そんな日本を代表する長い歴史を持つ「スカイライン」の歴代モデルに迫るシリーズの中編は、1977年登場の5代目から1989年登場の8代目までを取り上げる。

 画像はすべて約10年前に横浜赤レンガ倉庫で開催されたイベント「NISSAN MOTORSPORTS EXHIBITION 2007」にて撮影したものである。

 なお、初代「ALSI」系から4代目「C110」系までを紹介した前編はこちら(新しいタブが開きます)。

「ジャパン」の名が与えられた5代目「C210」系(1977年~)

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「スカイライン 2000GT-E・L」(HGC211型)。1980年式。サイズは、全長4600×全幅1625×全高1390mm、ホイールベース2615mm、トレッド前1370mm/後1350mm。車重1190kg。1998cc・直列6気筒・SOHCエンジン「S20」の最高出力は130ps(96kW)/6000rpm、最大トルクは17.0kg-m(167N・m)/4000rpm。サスペンションはフロントがストラット、リアがセミトレーリングアーム。ブレーキは前ディスク/後ドラム。タイヤは185-70 HR14。

 「ケンメリ」こと4代目「C110」系の大ヒットを受けて、5代目「C210」系は外観を踏襲し、1977(昭和52)年に発売された。”日本の風土が生んだ日本の名車”という意味が込められた広告キャンペーンのキャッチフレーズ「SKYLINE JAPAN」にちなみ、「ジャパン」のニックネームで呼ばれた。

 画像は「2000GT-E・L」(HGC211型・1980年式)。「C210」系は、1978(昭和53)年8月に、昭和53年排気ガス規制に適合した電子制御式エンジンを搭載した「NAPS」(Nissan Anti Pollution System:日産公害防止システム)仕様車となったことで、型式は「C211」系となった。さらに1979(昭和54)年7月にビッグマイナーチェンジが行われ、ヘッドランプが丸目4灯から画像のように角形2灯に変更され、顔つきが大きく変わった。

 5代目の中でトピックとなるのは、1980(昭和55)年になって主力モデルの「2000GT」シリーズに追加された、「スカイライン」初のターボモデル。最高出力145psを誇り、同車は当時の国産ターボブームの火付け役になったという。

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「ニューマンスカイライン」や「鉄仮面」の6代目!

後期型は”鉄仮面”と呼ばれた6代目「R30」型(1981年~)

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「スカイライン セダン 2000ターボ インタークーラー RS・X」(KDR30型)。1984年式。サイズは、全長4620×全幅1675×全高1385mm、ホイールベース2615mm、トレッド前1420mm/後1410mm。車重1195kg。1990cc・直列4気筒・DOHC・ターボエンジン「FJ20」の最高出力は205ps(150kW)/6400rpm、最大トルクは25.0kg-m(245N・m)/4400rpm。サスペンションはフロントがストラット、リアがセミトレーリングアーム。ブレーキは前ベンチレーテッドディスク、後ディスク。タイヤは205-60-R 89H。

 6代目「R30」型は1981(昭和56)年8月にデビューし、ハリウッドの俳優であり、カーマニアかつレーサーという故ポール・ニューマンをイメージキャラクターに起用したことから、「ニューマン・スカイライン」と呼ばれた。

 6代目の上級グレードには、量産車としては世界初となる、ショックアブソーバーの減衰力を手元のスイッチで切り替えられる「フットセレクター」などの新技術が投入された。

 また6代目のポイントは、1990cc・直列4気筒・DOHCの新型エンジン「FJ20」型を搭載したグレード「2000RS」が用意されたこと。

 「2000RS」は非常に人気を博し、1983(昭和58)年2月になると、それをターボ化した「2000ターボRS」も登場。「スカイライン」史上最高の出力となる190psを叩き出した。そのほか、この「2000ターボRS」は往年のアクションドラマ「西部警察」でも活躍した話は有名だ(前期型「2000ターボRS」の記事はこちら)。

 そして1983年8月のマイナーチェンジで後期型となり、「2000ターボRS」は前後のデザインが変更。画像の「スカイライン セダン 2000ターボ インタークーラー RS・X」(KDR30型・1984年式)も後期型だ。フロントグリルが横桟(よこざん)型からグリルレスになり、テールランプがスモーク化された。このグリルレスのフロントデザインから、「鉄仮面」の愛称がつけられたのである。

 さらに後期型「2000ターボRS」はインタークーラーを装備したことから最高出力は15psアップし、最大トルクも2kg-mアップした。

 なお、「2000ターボRS」は「スカイライン」としては10年ぶりとなるレースへの復帰を果たした。スーパーシルエットシリーズの1982~83シーズンに、日産ワークスとして活躍した長谷見昌弘選手(現在はスーパーGTなどでチーム監督を務める)が通算6勝を果たした。

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7代目「R31」型はエンジンが強力に!

6気筒DOHCエンジンが復活の7代目「R31」型(1985~)

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「スカイライン 2000GTS-R」(KHR31型)。1987年式。サイズは、全長4660×全幅1690×全高1365mm、ホイールベース2615mm、トレッド前1425mm/後1420mm。車重1340kg。1998cc・直列6気筒・DOHC・ターボエンジン「RB20DET-R」の最高出力は210ps(154kW)/6400rpm、最大トルクは25.0kg-m(245N・m)/5900rpm。サスペンションはフロントがストラット、リアがセミトレーリングアーム。ブレーキは前後共にベンチレーテッドディスク。タイヤは205/60R15。

 ”「スカイライン」の父”と呼ばれた故・櫻井慎一郎氏(1929-2011)が、病で臥せるまで開発指揮を執ったというエピソードが知られる7代目「R31」型は1985(昭和60)年8月に登場。ソフィスティケートされた高級スポーティサルーンを目指したモデルで、愛称は「セブンス」。全部で32グレードがあった。

 上級グレードに搭載された世界初の4輪操舵システム「HICAS(High Capacity Actively-controled Suspension:ハイキャス)」も注目されたが、特筆すべきは、4代目「C110」系以降途絶えていた、DOHC24バルブヘッドを搭載した直列6気筒エンジンを復活させたことだ。その新型エンジン「RB20DE」は最高出力165psを発生させた。

 7代目は1986(昭和61)年5月になって、2ドア・クーペ「GTS」シリーズが追加された。「RB20DE」エンジンにセラミック製ターボを追加した「RB20DET」エンジンを搭載し、最高出力は190psに。また、4輪ベンチレーテッドディスクブレーキや、時速70km以上になると現れるオートスポイラーも注目の装備だった。

 そしてさらに1987(昭和62)年のマイナーチェンジの際に、当時のグループAレースのホモロゲーション(参戦資格を得るための生産台数の条件)モデルとして800台限定で販売されたのが、画像の「2000 GTS-R」(KHR31型・1987年式)だ。ターボのタービンを大口径にしたり、エキゾーストマニホールドをステンレス製にするなどの改良が施されたエンジン「RB20DET-R」は、最高出力は210psとなった。

 そして「GTS-R」は1989年の全日本ツーリングカー選手権に参戦。レース用「RB20DET-R」は、最大出力400ps・最大トルク42.0kg-mに強化され、3勝した長谷見昌弘/A・オロフソン組の「リーボック・スカイライン」が王座を獲得した。

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16年ぶりに「GT-R」が復活した8代目「R32」型!

待望の3代目「GT-R」登場! 8代目「R32」型(1989~)

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「スカイラインGTR 」(BNR32型)。1989年式。サイズは、全長4545×全幅1755×全高1340mm、ホイールベース2615mm、トレッド前1480mm/後1480mm。車重1430kg。2568cc・直列6気筒・DOHC・ターボエンジン「RB26DETT」の最高出力は280ps(206kWkW)/6800rpm、最大トルクは36.0kg-m(353N・m)/00rpm。サスペンションは前後共にマルチリンク。ブレーキは前後共にベンチレーテッドディスク。タイヤは225-50-R16 92V。

 わずか4年というスパンで、スタイリングから機構まで完全刷新して1989(平成元)年5月に登場したのが8代目「R32」型だ。最大の話題は、4代目「C110」系以来16年ぶりの復活となった、3代目「GT-R」(BNR32型)だ。画像がその3代目「GT-R」(1989年式)である。

 エンジンは専用設計された2568cc・直列6気筒・DOHCにツインターボを装備した「RB26DETT」型で、最高出力は当時国内メーカーの自主規制の上限だった280ps。最大トルクは36.0kg-mだ。

 3代目「GT-R」に搭載された新技術のひとつが、高度な電子制御で駆動力を自在に前後配分して4輪駆動マシンとする電子制御式トルクスプリット4WDシステム「アテーサETS」だ。そしてそれを支えたのが、7代目で搭載された「HICAS」の進化形の4輪操舵システム「スーパーHICAS」と、新たに開発されて前後共に採用されたマルチリンク方式のサスペンションである。

 「GT-R」は国内レースでの勝利を目的として開発され、1990(平成2)年からレースに参戦した。それに先だって同年2月にレース用「GT-R」の真のベース車両として500台限定で販売されたのが、「GT-R NISMO」だ。NISMOとは、日産のモータースポーツ部門の名称である。

 ターボのタービンはメンテナンス性を重視してメタル製に変更。空力性能を向上させるためにフードトップモールやリアの小型スポイラーが追加された。冷却性能向上のためにフロントバンパーにエアインテークを増設。さらに軽量化のため、リアワイパー、ABS、オートエアコン、カーオーディオ類が省略された。

 こうして開発されたレース用「GT-R」は、最高出力550ps、最大トルク50.0kg-mというエンジンを搭載して、全日本ツーリングカー選手権に参戦。1990~1993(平成5)年までの4シーズン全29戦で全戦ポールポジション・全勝という快挙を成し遂げたのである。

 なお、「BNR32」型の記事はこちら。また、同じ「R32」型の中で、1991年のマイナーチェンジで追加されたグレードである「スカイライン 4ドアスポーツセダン GTS25 Type X・G」の記事はこちら(どちらも新しいタブが開きます)。


 9代目「R33」型から12代目「V36」型までを紹介した後編はこちら

2018年4月22日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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