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クルマ最終更新日:2018.03.29 公開日:2018.03.29

野外での洗車は禁止?ドイツ人って洗車しないの?ドイツの洗車事情について解説します。

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 春になって、休日に野外で洗車をしてみようかという気分にさせられる陽気が続いている。ところが、それは我が国だけの話かもしれない。海外では野外で洗車することが禁止されている国があるのをご存知だろうか。その一つが自動車大国ドイツである。日本では当たり前でも海外にはないこと、逆に海外では常識なのに日本にはない車社会の常識というものがある。今回はドイツの洗車事情について解説しよう。

 日本のJAF(日本自動車連盟)に相応する自動車ユーザー団体として、ADAC(ドイツ自動車連盟)があげられる。ADACが提唱する洗車についてのアドバイスによるとドイツには、国として統一された野外での洗車についての法律はないが、都市や州など各自治体ごとに規定や罰則が定められている。そして、厳しい条例が課せられている自治体と比較的ゆるい規制のところがあるようである。公道など公共の場所での洗車は道路交通法が適用されるため、個人の敷地で行う洗車と区分され解説されている。

ドイツでは公道での洗車に許可が必要

 公道や公共の敷地での洗車は、各自治体で禁止されているばかりか、市町村の自治体から許可を得なければならない。またドイツの道路交通法では、路面を汚したり濡らす行為は、交通事故の危険を招くため禁止されている。

私所有地での洗車も自由にできるわけではない

 私有地では、洗車によって生じる排水が下水道または近辺の湖や河川に流れず、個人の敷地内に浸透していくという条件下において可能である。もちろん地方自治体が私有地での洗車を禁止をしていない場合に限られる。しかし、この場合も以下の条件が定められている。

・洗車は汚れていない水とスポンジ、ブラシなどで行うこと(スチーム洗浄機の使用も禁止)
・合成洗剤の使用は禁止
・エンジンの洗浄は不可
・「水質保護地区」での洗車は禁止

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それでは、ドイツ人はどこで洗車を?

ADACの提案

 洗車では一般的に、洗剤やオイル、すすが混入した排水が生じるので、ADACは洗車をする場合は、カーウォッシュやガソリンスタンドなど、地下水を汚さないための下水処理を備えている場所での洗車を奨励している。

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ドイツでのカーウォッシュ。(c) Quelle: ADAC

 さすが環境大国ドイツというべき、明確な提示である。ドイツの洗車についての規則は日本人の目には厳しく映るかもしれないが、私たちの環境ときれいな水を守るための必要手段ともいえる。そのためにドイツには洗車の規則のみならず、上記した「水質保護地区」というものがいたるところに存在する。これは、地下水や湖、河川の水をきれいに保つために、その地区では道路工事、観光、汚水となる物質の使用、家の建設、農業が禁止されている特別な地域で、森林地帯だけではなく記者が住んでいたベルリン市内など都市部にも存在する。環境意識の高いドイツ人は基本的にこういったルールは良しとし、守る傾向にある。

ドイツ人は洗車をあまりしない!?

 独BILD新聞によると、ドイツ人の平均洗車回数は1年に6回であるという。個人的な意見ではあるが、ドイツ人は日本人ほど洗車をしないように思う。「アウトバーン(高速道路)」を走行する時は、虫などがフロントガラスやバンパーにつき運転の妨げになるのでフロント部をきれいにすることが必要だ。しかし、一般的に街でピカピカのクルマが走っているのをあまり目にしなかったし、友人たちがクルマにワックスがけをしたことは20年余りの滞在で一度も目にしたことがなかったと記憶している。

2018年3月29日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)

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