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クルマ2017.12.10

約30分が約5分に!冬用タイヤ自動判別システムに驚く

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 本格的な冬の到来を前に、NEXCO三社など、大規模な降雪が予想される地域では、降雪対策が進められている。

 降雪があった場合、冬用タイヤの装着指導が対象区間手前のインターチェンジなどにおいて行われる。しかし、このタイヤチェックはすべての車両に対して目視で実施されており、通行車両が多い時間帯には渋滞が発生してしまうという課題を抱えていた。

 そこでNEXCO西日本が2017年度から冬用タイヤの装着を確認するために採り入れたのが、「冬用タイヤ自動判別システム」だ。

 従来は、人がチェックするためにすべてのクルマを一旦停車させていたのだが、今回は画像認識技術を用いて自動判別する仕組みなので、時速30km以下でなら走行しながらでもチェックが可能となった。

 このため、作業の待ち時間が最大で80%削減できるようになり、目視で約30分かかっていたところを、わずか約5分しかかからないところまで短縮できるようになったのである!

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今回の新システム導入で、クルマは時速30km以下なら走っていてもチェックできるので、冬用タイヤのチェック時間が従来の約30分から約5分に大幅短縮することが可能となった。

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システムの構成を紹介!

冬用タイヤ自動判別システムの構成

 システムの構成は、高感度カメラ内蔵PC、タッチパネル型モニター、トレッド面を照らすためのLED照明、シルエットによるタイヤを検出するための背面照明だ。

 判別はまず、車両が背面照明を通過する際に、高感度カメラでタイヤ画像を撮影。続いて、撮影画像のトレッド面の輝度分布からスタッドレスタイヤ特有の溝を検出し、同タイヤかどうかの自動検出を行う。最後に、判別結果のタッチパネル型モニターへの表示を行うと同時に、無線通信によるブザーで誘導員に通知するという仕組みだ。

 そしてその判別結果を受けた誘導員は、スタッドレスタイヤを装着した車両はそのまま本線へ向かわせ、それ以外はチェックエリアへと誘導するのである。

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システムの設置例。実際のチェック作業の流れでは、自動判別で冬用タイヤであることの確認が取れたらそのまま本線へ向かうことができ、それ以外であることが判明したら、改めてチェックエリアに誘導されることになる。

2017年度はNEXCO西日本管内の5箇所で試行

 同システムが試行導入されている5箇所は、以下の通り。

●舞鶴若狭自動車道:西紀SA下り線(舞鶴方面)、福知山IC
●中国自動車道:安佐SA上り線(大阪方面)
●高知自動車道:法皇トンネル北杭口(高知方面)
●大分自動車道:狭間バスストップ上り(北九州方面)

 なお、同システムは、NEXCO西日本の関連企業である、西日本高速道路エンジニアリングが開発した。

2017年12月10日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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