今週末の第16回JAF鈴鹿グランプリは、0.5点差の熱い王者争い必至!カレンダーの先行優待販売も!!
コーナリング時の横GはF1以上といわれるスーパーフォーミュラ。2017シーズンは混戦模様で、誰が王者になるかわからない接戦で最終第7戦を迎えた。画像は、2017シーズン第1戦の鈴鹿のスタート。最終戦も世界屈指のテクニカルコースが舞台となる。
10月21日(土)・22日(日)は、日本最速を決める全日本選手権スーパーフォーミュラの最終第7戦となる「第16回JAF鈴鹿グランプリ」が鈴鹿サーキットで開催される。
スーパーフォーミュラの歴史は、1973年にスタートした全日本F2000選手権まで遡れる。日本最速を決めるためのフォーミュラカーによる国内トップカテゴリーで、伊・ダラーラ社が、同カテゴリー専用に開発したマシン「SF14」を全選手が使用するワンメイクレースである。同マシンのコーナリングスピードはF1と同等かそれ以上といわれている。
エンジンは2L・4気筒直噴ターボで、トヨタは「R14A」を、ホンダは「HR-417E」を供給している。2017シーズンはトヨタエンジン勢が有利なようだ。またタイヤは横浜ゴム(ヨコハマタイヤ)のワンメイク。
最終戦は2レース制という特殊ルールや予選ポールポジションのボーナスポイントもあり、最大で18ポイントを獲得可能。そのため、第6戦終了時点で王者の可能性があるドライバーは8人という混戦模様となっている。
スーパーフォーミュラは、日本最速を決める選手権。現在のマシンは、イタリアのダラーラ社が開発した専用マシン「SF14」。F1のように各チームがレギュレーション内でマシンを独自に開発するのではなく、同じマシンを使うワンメイクである。ただし、エンジンはトヨタとホンダの2社が提供している。画像は、現在ポイントランキング1位の石浦宏明が乗るP.MU/CERUMO·INGING/トヨタの2号車。
石浦か!? ガスリーか!? 王者の可能性があるのは8人!
スーパーフォーミュラは小林可夢偉や中嶋一貴らF1経験者が多いのも特徴だ。
そして第6戦終了時点でポイントスタンディングのトップに立つのが、P.MU/CERUMO·INGINGの石浦宏明(2号車、SF14・トヨタ)で、33.5点。それを、F1のトロ・ロッソに抜擢され、マレーシアと日本の両GPに参戦した経験を持つTEAM MUGENのルーキーのピエール・ガスリー(15号車、SF14・ホンダ)が0.5点差で追う。
第6戦終了時点で最も2017王者に近い石浦宏明(左)と、フランスから来日したピエール・ガスリー。36歳の石浦は1勝のみだがベテランらしく着実に全戦で得点しており、2勝を挙げた21歳の新進気鋭・ガスリーをわずか0.5点差で上回っている。
このほか自力優勝の可能性がある選手としては、28.5点で3位につけるSUNOCO TEAM LEMANSのフェリックス・ローゼンクヴィスト(7号車、SF14・トヨタ)、25点で4位につけるITOUCHU ENEX TEAM IMPULの関口雄飛(19号車、SF14・トヨタ)の2名。
スウェーデンから来日したフェリックス・ローゼンクヴィスト(左)と、かつて”日本一速い男”、”鬼神の走り”などと呼ばれ星野一義監督に鍛えられている関口雄飛。このふたりもフルポイントの18点を獲得すれば自力優勝の可能性がある。
残りの4名は、フルポイントの18点を獲得し、なおかつ自分よりも上位が無得点などで終わらないとならないため、条件としては厳しい状況だ。
レース1と2それぞれ異なるルールを採用
現在ポイントランキング3位につける、フェリックス・ローゼンクヴィストは、SUNOCO TEAM LEMANSの7号車に乗る。今季はトヨタエンジンの方が優勢で、上位4名の内、このローゼンクヴィスト以外にも、石浦と関口もトヨタエンジンだ。
レース1と2はそれぞれ決勝のレース周回数が異なる。レース1はややスプリント気味の19周、レース2は36周だ。
タイヤ交換の義務がレース2にのみ課せられている。しかも、10周を走りきってからでないと交換できないことになっている。
予選そのものはノックアウト方式で行われ、Q1(第1予選)で19→14台、Q2(第2予選)で14→8台、そしてQ3(第3予選)では残った8台によって予選となる。要は、徐々に台数が絞り込まれていくのだ。ただし、スターティンググリッドの決め方が特殊で、レース1はQ1の結果で、レース2は予選通算の結果(Q3、Q2、Q1)の順となる。
これは、Q1から予選全開アタックを促すためのもので、レース1も2もポールを取るにはとにかく最初から最後まで予選は気が抜けないことになる。
なお、給油の義務は設けられていない。
ポイントランキング4位の関口雄飛。ITOUCHU ENEX TEAM IMPULの19号車。カーナンバー19は、師匠である闘将・星野一義監督が現役時代の全日本F3000選手権などで、チャンピオンナンバーの1以外に常に着けていたカーナンバー。それを受け継いでいる。
独自の「オーバーテイクシステム」
ポイントランキング2位のピエール・ガスリー。ヘルメットの後方の赤丸で囲んだロールバーに見えている5つのLEDランプが、「オーバーテイクシステム」の残り回数を示す。観客にわかりやすいように、使用中はそのランプが点滅し、20秒経って終了すると消灯する。
レースは抜きつ抜かれつがあってこそエキサイトするが、近年のフォーミュラー系レースはスリップストリームを活用しにくかったり、抜きやすいコーナーが減っていたりするなど、前走車を抜きにくいという弱点がある。
そこでスーパーフォーミュラで採用されたのが、「オーバーテイクシステム」だ。これは、瞬間的に燃料のエンジンへの流量を引き上げ、出力を上げるというもの。通常は95kg/hなのだが、それを20秒間だけ10kg/h分増加させて105kg/hとなる。レース1、2を通して最大5回まで使えるというものだ。
要は、前走車の真後ろにつけることができても、抜ききれないことが多いので、ここでエンジンの出力を上げてより速度を上げることで、オーバーテイクしやすくするのである。が、もちろん、前走車も追走車が使っているのに気がつけば対抗して同時に使うことも可能。両レースで5回と限られているので、どこで使うかの駆け引きも重要というわけだ。
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JAFブースでは恒例のJAFカレンダーを先行して特別価格で販売
JAFカレンダー3種類を先行格安販売!
ところで、JAF鈴鹿グランプリのお得情報のひとつが、毎年、JAFブースで先行販売される特別割引きの3種類のオリジナルJAFカレンダー。JAFカレンダーは3種類あり、クラシックカーを題材とした壁掛け用(470×515mm、コート紙7枚)、モータースポーツを題材とした壁掛け用(515×364mm、コート紙7枚)、そしてモータースポーツが題材の卓上用(スタンドサイズ158×1800mm、カレンダー部分125×180mm・13枚・両面印刷)となっている。
今後始まる一般販売では、クラシックカーとモータースポーツがどちらも1728円(税込)、卓上モータースポーツが1296円(税込)で、JAF会員はクラシックカーとモータースポーツがどちらも900円(税込)、卓上モータースポーツが700円(税込)だが、今回の先行販売ではさらにお得になる。
JAF会員でも一般の方でも同じ値段で購入可能で、JAF会員価格からさらに200円引きの超お買い得価格となる。クラシックカーとモータースポーツがどちらも700円(税込)、卓上モータースポーツが500円だ。売り場は、メインゲート前のJAFブースだ。
クラシックカーを題材にした「World Classic Cars」カレンダーの表紙。非常にレアな世界中のクラシックカーが毎年登場。表紙を飾るのは、スペインで創業したイスパノ・スイザの「H6C デュポネ ゼニア」。通常価格1,728円(税込)、JAF会員価格900円(税込)、そして今回の先行販売では700円(税込)!
2017年のモータースポーツを題材にした「Exciting MotorSport」カレンダーの表紙。TOYOTA GAZOO Racingのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組の「ヤリスWRC」10号車。こちらも通常価格は1,728円(税込)で、JAF会員は900円(税込)。そして今回の先行販売では700円(税込)だ。
2017年のF1シーンを収録した「JAF モータースポーツ 卓上カレンダー」。フェルナンド・アロンソのマクラーレン・ホンダ「MCL32」14号車。通常価格は1,296円(税込)で、JAF会員価格は700円(税込)、そして今回の先行販売では500円(税込)となる。
なお、このほかJAFブースでは、水没事故のVR映像体験など、さまざまな催し物を予定。さらにサーキット併設の「ゆうえんちモートピア」では、イベント対象のアトラクションに乗ってもらえるカードを3種類集めると「JAFスペシャルライセンスカード」をもらえるなど、子どもも楽しめるようになっている。
ゆうえんちモートピアのパスポート1日券が付いたレースの1日観戦当日券にはJAF会員特別価格が用意されており、中高生・大人が4,300円のところ3,500円に、小学生が3,300円のところ2,200円に、幼児(3歳~未就学児)が2,100円のところ1,400円となる。JAF会員証1枚で5名まで購入可能だ。
2017年10月20日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)