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クルマ最終更新日:2017.09.22 公開日:2017.09.22

【フランクフルトモーターショー2017】世界最大級のモーターショーは、EVとコネクトが全盛だった!Vol.1

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© IAA

 今年で67回目を迎える国際モーターショー「IAA(Internationale Automobil-Ausstellung)」が独フランクフルト市で始まった。

 2年に1度行われるフランクフルトモーターショーの今年の日程は9月14日~24日。23万平方メートルの広大な会場に、39か国から約1,100社が出展し、前回2015年では開催期間中に93万2千人の来場者を記録した世界最大級のモーターショーである。

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© IAA

会場の様子。© JAF MW

ここでしか見られない車が勢揃い

 フランクフルトモーターショーは、世界各国の自動車メーカー約50社が、新型車やコンセプトカーなど自社の技術を展示する場であり、「この時にしか見られないクルマを見ること」を目的に世界中から人々が集まる。オープニングは独首相が開幕を行うことが習わしとなっている、ドイツでも重要な位置をしめる見本市である。

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BMWのブースを視察する独メルケル首相(中央)。左はBMW CEOハラルド・クルーガー。© picture alliance / SvenSimon

 フランクフルトモーターショーでは、各自動車メーカーが新作とともに今後の方針を発表するため、自動車産業の方向性を知ることができる。しかし、モータージャーナリストや車関係者ら専門家のためだけではなく、全ての”車好き”のためのオープンな見本市なのである。

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屋外でのクルマの試乗会。© IAA

 メーカーによる展示の他に、特別展示会(今年のテーマは「ワイルドな70年代」)、モデルカー販売会、試乗会が開催され、クルマについての情報交換、車社会の未来についての討論やシンポジウムが盛んに行われる。

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New Mobility Worldの会場にはイセッタのEV版「マイクロリーノ」も出展。(マイクロリーノについてはこちら)© JAF MW

 今年のモーターショーのテーマは「New Mobility World」である。New Mobility Worldの会場では、未来のモビリティ(移動手段)のあり方を提唱、提案する車メーカー、サプライヤー、IT企業が一堂に会して、展示、発表会、デモンストレーションが繰り広げられていた。
 また、将来のドライバーのために、子供用映画館、遊び場、ゴーカートなどのアトラクションも用意されている。

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© IAA

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EVシフトが浮き彫りに

 今年のフランクフルトモーターショーの特徴を一言でいえば、「EVへのシフトが顕著になった見本市」といえるのではないだろうか。 

 「EV、自動運転、コネクテッド、コミュニケーションなど電気駆動とITによる技術が、自動車産業の将来を照らし出すでしょう」とドイツ自動車産業組合会長マティアス・ヴィスマンは、8月31日の記者会見で発表した。

反ディーゼルの気風の中でのオープニング

 2年前のフランクフルトモーターショーの直後に、VW(フォルクスワーゲン)社のディーゼル不正が発覚した。この2年の間に、ノルウェーとオランダが2025年から、インドは2030年からガソリンやディーゼルなど内燃機関だけで走るクルマの販売の禁止を法制化。追い討ちをかけるように、モーターショー開始直前の7月にフランスとイギリスも2040年から内燃エンジン車の販売禁止を表明した。(詳しくはPark Blog記事こちらを)

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BMW「i3s」© JAF MW

 ドイツ国内で厳しさを増す環境規制と反ディーゼルの気風が高まる中、9月12日、BMW社の記者会見でモーターショーは幕をあけた。
 多くのジャーナリストが見守る中、BMW 最高経営責任者(CEO)ハラルド・クリューガーは、「大切なのは『持続可能なモビリティ』です。BMWが現在最も重視しているのがEVであり、その次に自動運転です」と声明した。

BMW「MINI E」。© JAF MW

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「i ビジョン ダイナミクス」とCEOハラルド・クリューガー。© IAA

 その後に続く新型車の発表では、レンジエクステダーEVi3の新型「i3s」、BMWグループの電動車両のノウハウが導入されたMINIエレクトリックコンセプトの「MINI E」、都市の移動に適した近未来的な電動バイク「Concept Link(コンセプト・リンク)」(詳細はこちらを)、BMWグループのサスティナビリティを重視したライフスタイル提案ブランドの「BMW i」のコンセプトカー「i ビジョン ダイナミクス」が登場。

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「Concept Link(コンセプト・リンク)」。© JAF MW

 クリューガーが「BMWは2025年までに25台のEVを発表します。その内12台はピュアEVとなります」とアナウンスすると、それを裏付けるがごとく10台の車種が舞台上に登場し、観客を圧倒した。BMWの方向性を明確にするショーとしては見事な演出である。

10台の車種が舞台を覆ったBMW発表会のハイライトシーン。© JAF MW

2017年9月22日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)

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