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クルマ最終更新日:2017.06.22 公開日:2017.06.22

世界最速スーパーカー部隊に、 ロボコップも出現。 ドバイ警察がすごい!

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ドバイ警察が所有するブガッティ ヴェイロン。© Dubai Police

 超高層ビル群や巨大モールの建築ラッシュで名高い、アラブ首長国連邦第2の都市ドバイ。世界一の旅客数を記録する国際空港や、2020年に国際EXPOが開催されるなど、世界で最もバブリーな都市のひとつといえよう。

 そのドバイの警察が、名だたるスーパーカーをパトロールカーとして使用していたり、世界で初めてロボット警官、いわゆる「ロボコップ」を導入したり、派手な活動ゆえ各国メディアで話題になっている。

スーパーカー部隊があるドバイ警察

 米CNNによれば、ギネス・ワールド・レコーズは3月に、ドバイ警察を世界最速のパトロールカーを保有する組織として認定した。なんと同警察は、計14台のスーパーカーからなる高速パトロールカー部隊「スーパーカー部隊」なるものを編成しているという。

 スーパーカー部隊の内訳は、「ブガティ・ヴェイロン」「アストンマーチンOne-77 Qシリーズ」「ランボルギーニ・アヴェンタドールLP 700-4」「フェラーリFF」「ブラバスB635-700ワイドスター」「マクラーレンMP4/1」「ベントレー コンチネンタルGT」「メルセデス・ベンツSLS AMG」「アウディR8」「BMW M6グランクーペ」「日産GT-R」など、そうそうたる顔ぶれだ。

パトカーとは思えないこの映像はドバイ警察自身がYouTubeに流している。

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総額8億円?

ギネス公認の世界最速パトカー

 ギネス公認のパトカー世界最速記録は、イタリア警察の「ランボルギーニ ガヤルドLP560-4」の約370kmだったが、今回ドバイ警察が保有する、最高時速約407km、16気筒エンジン、1000馬力の性能を誇り、発進してから2秒半で時速約97kmに達する「ブガティ ヴェイロン」によってギネス記録が塗り替えられた。

 ちなみに、同警察が所有するアストンマーチンOne-77 Qシリーズは、世界にたった7台しかない限定生産車で、値段は約1億4000万円。スーパーカー部隊14台の総額は8億円程度といわれている。

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アウディ R8。© picture alliance / Photographer: Artur Widak

 ドバイのスーパーカー部隊の編成は、2013年から始まったという。警察署長のKhamis Mattar Al Mazeina氏は、最初にランボルギーニ・アヴェンタドールを購入した際に、市民が大喜びするのを見て、こういったスポーツカーをもっと取り入れるべきだと考えた。スーパーカー部隊の活動は、観光客や市民にドバイ警察がいかに友好的かをアピールすることが主な目的であるという。

 このビデオに見られるように、スーパーカー部隊のドライバーの多くは女性であり、男女平等の精神をアピールする材料ともなっているようなのだ。

 米CNNの記事によれば、住民の中には同乗させてもらうために冗談交じりで逮捕を請う人もいるようで、警察のイメージアップに一定の効果はあるようだ。
 さらにドバイ警察は、2030年までに政府公用車の約25%をハイブリッドカーやEV(電気自動車)など、エコカーにする目標を掲げている。スーパーカー部隊とあわせて、こちらも話題をさらいそうだ。

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25%がロボコップに?

ロボコップ登場!

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アラブ市民に注目の的となっているロボコップ。© Dubai Police

 世界有数の富裕国といわれるアラブ首長国連邦。そのドバイ警察のテクノロジーへのお金のかけ方はパトカーだけにとどまらない。
 同警察は、今年5月の記者会見で、ロボット警察官「ロボコップ」を雇用したと発表した。あの映画のロボコップがとうとう現実に! と欧米のメディアはこのニュースを大々的に取り上げた。

 導入されたロボコップは初仕事として、湾岸情報セキュリティ博覧会にて、犯罪報告、交通罰金の支払い、アラビア語と英語の二ヶ国語切り替えによるタッチースクリーンを使ってモールや観光スポットの案内をするという任務を行ったことがドバイ警察により伝えられている。

 ロボコップが同僚の警官(人間)と一緒にショッピングモールでパトロールを行い、興味津々のビジターに敬礼したり、女性に「あなたの瞳は美しい」と褒めそやす様子をYouTubeで見ることができる。

 米CNNによると、このロボコップはスペインの会社PAL Roboticsが設計した「REEM」というタイプで、身長約170cm、体重約100kg、バッテリー駆動時間は8時間であるという。

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© PAL Robotics

 以下のような業務が可能だとドバイ警察は伝えている。

① 感情センサーを搭載し、人との交流で相手の感情や表情を読み取り、状況に合わせて表情を作ることができる。
② タッチパネルを通して、犯罪行為を報告し、交通違反の罰金を支払うことができる。
③ 顔認識装置を搭載。容疑者を識別し、映像をリアルタイムでドバイ警察センターにライブストリームできる。
④ アラビア語と英語が話せる。将来的にはロシア語、中国語、フランス語、スペイン語も追加される予定だ。

 ドバイ警察署長は、「警察を利用する人のほとんどが交番やカスタマーサービスを利用していますが、ロボコップは24時間無休での対応ができ、病気や産休による欠員もありません」と、ロボコップの生産性について述べている。

 現在のところ、ロボコップは主にショッピングモールなどの巡回に稼動しており、ツーリスト向けのアトラクションのような感じがしないでもないが、市民との交流のヘルパーとして活躍している。

2030年には警官の25%がロボットに!?

 ドバイ警察は、来年にはロボコップの増員を、2年後には身長3m、時速80kmで走行でき、犯罪者を逮捕する能力を有するロボコップの導入を予定している。このロボットは銃器を備え、内部に搭乗した警官によって操縦される。また駐車場には、交通違反を警告する卵型ロボットや、交通の取り締まり用に自動操縦バイクを導入するなど、ドバイ警察は2030年までに、25%の警官をロボット化する意欲的な計画を立てている。

 欧米のメディアが懸念する安全面について、「ロボコップ自身が発砲することは計画にはない」と警察署長は述べている。ロボコップは、警官の代理ではなく、人口の増加に備え、ドバイが安全な都市であるためのサポートとして注力してもらう方針だそうだ。

2017年6月21日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)

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