【Google検索ランキング2016】日本国内編-どんな単語が検索された?
Googleの検索で、2016年に日本国内で検索された言葉のランキングは?
現代人にとってインターネット検索は生活に必要不可欠なサービス。Google検索は、いうまでもなくその代名詞的存在だ。そんなGoogleが毎年発表している、その年に検索された単語の、カテゴリー別の回数ランキング。2016年は、12月14日に発表された。
ランキングは国別と、それらを合わせた「すべての地域」から選ぶことができ、また複数のカテゴリーが用意されている。
日本国内のカテゴリーは、「総合」、「○○とは」、「急上昇」、「ニュース」、「話題の人」、「話題の人(男性)」、「話題の人(女性)」、「話題の人(故人)」、「映画」、「ドラマ」、「(世界が検索した)Japan」、「(世界が検索した)Tokyo」となっている。
今回はその中から、「総合」、「○○とは」、「急上昇」、「ニュース」、「話題の人」、「映画」、「Japan」、「Tokyo」をピックアップしてみてみよう。
【総合】
1位:youtube(動画配信サイト)
2位:yahoo(検索・ポータルサイト)
3位:天気予報
4位:楽天(インターネット通販サイトおよび同サイトの運営企業)
5位:ニュース
6位:モンスト(スマホ用ゲーム「モンスターストライク」の略称)
7位:amazon(インターネット通販サイトおよび同サイトの運営企業)
8位:dmm(アダルト動画配信、オンラインゲームなどの総合サイト)
9位:facebook(ソーシャルユーティリティサイト)
10位:ポケモン go(スマホ用ゲーム)
総合は、「YouTube」が1位となった。それだけ動画を見ている人が多いという証と考えられるが、1位になるということは、ブラウザでブックマークしておらず、毎回検索しているということなのだろう。
「モンスト」は、同じゲームとしては社会現象にまで発展した「ポケモン go」よりも上で6位であることから、よほど検索回数が多いようだ。
【○○とは】
「○○とは」は、詳しく調べたい専門用語の解説ページにたどり着くために使われる、調べたい単語の後ろにつける検索テクニック。ニュースなどでよく見聞きする単語だが、説明できるかというと詳しくはできない単語が多く、伊勢志摩サミットの「サミットとは」が1位となった。
1位:サミットとは(5月に開催された伊勢志摩サミットのこと)
2位:うるう年とは(2月29日が追加される、例外もあるが、基本的には4の倍数となる西暦年号のこと)
3位:レガシーとは(英語で「遺産」を意味し、転じて古いもの、先人の残したものなどの意で使われる)
4位:EUとは(European Unionの略称、欧州連合のこと)
5位:TPPとは(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement、またはTrans-Pacific Partnershipの略称、環太平洋戦略的経済連携協定または環太平洋パートナーシップ協定)
6位:吃音(きつおん)とは(どもりのこと)
7位:マイナス金利とは(1月に日本銀行が導入を決定した、一般銀行が日本銀行に預けるよりも、一般企業に融資した方が利益が出るようにした金利政策)
8位:パナマ文書とは(パナマの弁護士事務所から漏洩し、4月に公開された、租税回避に関する世界的な機密文書のこと)
9位:IoTとは(Internet of Thingsの略称、「モノのインターネット」と呼ばれる、あらゆる製品・ものをインターネットで接続して制御したり情報のやり取りをしたりする仕組みのこと)
10位:LGBTとは(Lesbian(女性同性愛者)、Gay(男性同性愛者)、Bisexual(両性愛者)、Transgender(性同一性障害も含めた、出生時の性と自認する性が不一致の人物、性別越境者など)の頭字語で、性的少数者を指す)
【急上昇】
短期間に多くの人が検索をかけたことで注目度が一気に上がった単語の検索ランキング「急上昇」。総合で10位の「ポケモン go」が1位を獲得した。総合は必ずしも2016年を表したランキングではないが、こちらはどれも16年らしい単語といえるのではないだろうか。
1位:ポケモン go
2位:オリンピック(8月に開催されたリオ五輪、2020年東京五輪も含まれるものと思われる)
3位:smap(16年末に解散したジャニーズ事務所のアイドルグループ)
4位:トランプ(ドナルド・トランプ、17年1月20日に就任予定の第45代米大統領)
5位:熊本地震(4月14日に熊本県を中心に発生して大きな被害をもたらした地震)
6位:君の名は(8月公開の、新海誠監督最新第6作となるアニメ映画「君の名は。」)
7位:シンゴジラ(7月公開の、怪獣映画シリーズの最新第29作「シン・ゴジラ」)
8位:ピコ太郎(8月公開の動画「PPAP」が億単位の再生回数に至ったシンガーソングライター)
9位:台風10号(8月21日に発生し、西進したり南下したりと観測史上例のないコースを通り、迷走台風と呼ばれた)
10位:iPhone 7(9月発売のアップルのスマホ最新版)
【ニュース】
急上昇と重なる部分も多いが、人物を除いた、イベントや作品、災害などの検索ランキング。こちらも2016年らしい単語だろう。
1位:ポケモン go
2位:オリンピック
3位:熊本地震
4位:君の名は
5位:シンゴジラ
6位:台風10号
7位:アメリカ大統領選(最終的にトランプとヒラリー・クリントンが一騎打ちした、第45代米大統領を決定するための選挙)
8位:都知事選(7月に実施され、元・防衛大臣の小池百合子が第20代東京都知事となった選挙)
9位:パナマ文書
10位:eu 離脱(6月に国民投票が行われて、イギリスのEU離脱が決定)
【話題の人】
人物のみに絞ったランキング。活躍した人もいれば、悪名でランクインしてしまった人も。なお、人物に関しては、サイト上では、男女、さらには故人と細分化されて発表されている。
1位:smap
2位:トランプ
3位:ピコ太郎
4位:ベッキー(女性タレント、1月に不倫問題を起こして多数のレギュラー番組を降板、休業に)
5位:小林麻央(女性キャスター・タレント・女優、市川海老蔵夫人、がんで闘病中)
6位:高畑裕太(俳優・タレント、女優・高畑淳子の長男、強姦致傷事件で逮捕)
7位:吉田沙保里(女性アマチュアレスリングで世界最強といわれるが、リオ五輪では惜しくも銀)
8位:清原和博(元プロ野球選手、2月に覚醒剤所持で現行犯逮捕)
9位:ディーン・フジオカ(アジア圏でも活躍する、俳優、ミュージシャンなどのマルチタレント)
10位:前田健(ものまねタレントで4月に44歳で急逝)
【映画】
16年に公開された映画の検索ランキング。実際に2016年の興行収入が予想外の大ヒットで200億円を突破した「君の名は。」が検索でも1位となっている(同作品の正式なタイトルは最後に句点がつく)。「シン・ゴジラ」、「ズートピア」辺りまでは実際の興行収入でも上位に来ているが、その後は必ずしも興行収入とは一致しないようである。
1位:君の名は
2位:シンゴジラ
3位:ズートピア(4月公開の、ディズニーのフルCGアニメ映画。擬人化された動物たちによる物語)
4位:僕だけがいない街(3月公開の、三部けいによる同名人気コミックを原作とした実写映画、青年が特殊能力で過去を変え、殺されてしまった少女たちを救う物語)
5位:デッドプール(「アベンジャーズ」や「X-MEN」などにもゲスト出演する、マーベル・コミック原作のダーティー・ヒーローを主役にした実写映画で、1月公開)
6位:聲(こえ)の形(9月公開の、大今良時による同名人気コミックを原作としたアニメ映画で、聴覚障害を題材とした少年少女の物語)
7位:ハイアンドロー(15年10月から16年6月まで2シーズンに渡って日本テレビ系列で放送された、EXILEプロデュースのチーム同士の抗争などを描いたTVドラマの映画。7月、8月と続けて2本公開された)
8位:ゴーストバスターズ(1984年公開の幽霊退治を題材としたコメディ映画のリブート版。8月公開)
9位:この世界の片隅に(11月公開の、こうの史代による同名コミックを原作としたアニメ映画。戦争と広島(原爆)を題材としている)
10位:植物図鑑(6月公開の、有川浩の恋愛を題材としたライトノベルを原作とした実写映画)
【Japan】
世界で、日本について検索されたランキング。東日本大震災のことがあってか、日本の地震は世界的にも注目が高いようだ。なお2位の件は、オバマ大統領は訪問はしたが、実際には原爆投下についての謝罪は行われていない。そのほか、歴史や週末、さらには桜、意外なところでは地獄谷の温泉に入るニホンザルなど、日本は注目度が高いようである。
1位:japan earthquake(日本の地震)
2位:obama apologizes to japan for hiroshima & nagasaki(オバマ大統領、広島と長崎のために日本に謝罪)
3位:pokemon go japan(日本でのポケモン go)
4位:bank of japan introduces negative interest rates(日本の銀行がマイナス金利を導入)
5位:history of japan(日本の歴史)
6位:cherry blossom japan 2017(日本の桜(の花)2017)
7位:modi japan(日本でのインドのモディ首相)
8位:joanna lumley japan(日本でのインド出身女優ジョアンナ・ラムレイ)
9位:japan weekend(日本の週末)
10位:japan snow monkeys((地獄谷の温泉に入る)ニホンザル)
【Tokyo】
世界で、東京について検索されたランキング。同人誌即売会が2位に来ているのが、あらためてすごくないだろうか。ちなみに、3位の「tokyo toni」は直接は東京とは関係ない。
1位:tokyo 2020(2020年東京(オリンピック))
2位:comiccon tokyo(東京コミックコンベンション)
3位:tokyo toni(トーキョー・トニ:モデルのブラック・チャイナの母親シャラーナ・ジョーンズ-ハンターの別名)
4位:second hand tokyo(東京の中古品)
5位:sumo wrestling practice tokyo(東京での相撲の稽古)
6位:skytree tokyo(東京スカイツリー)
7位:tokyo game show 2016(東京ゲームショウ2016)
8位:river tokyo(東京の川)
9位:les délices de tokyo(日本映画「あん」のフランスでのタイトル)
10位:winter in tokyo(東京の冬)
なおこの後は、グローバルなランキングも紹介する。
2017年1月6日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)
関連記事
●【JAF会員優待あり!】相田みつを美術館で、”心洗われる”凄さを体験してほしい。
●感涙必至!女子中高生90名の映像ワークショップ作品が、11/20日本科学未来館で公開される
●「ジオンの滝」交差点が大分県に登場! 国交省、交差点名を分かりやすく改修中