2022年02月11日 23:50 掲載

交通安全・防災 配色が逆なだけの「一方通行」と「左折可」。似ている標識シリーズ

いつも見慣れた標識も、実は時代とともに変化しているし、新たな標識も追加されている。そして、なぜか従来のとても似たデザインの標識もあったりする。そんな、ちょっと紛らわしい標識について紹介していこう。今回は「一方通行」と「左折可」。デザインはどちらも横向きの矢印で、異なるのは青と白の配色が逆なだけ。ただし意味はまるで異なる。なぜ「左折可」が生まれたのだろうか。

くるくら編集部 小林 祐史

白地に青か、青地に白か、、、

白地に青い矢印の「左折可」の標示板

白地に青い矢印の「左折可」の標示板 ⓒU-image - stock.adobe.com

 地が青く、白い矢印の「一方通行」は、見る機会も多いお馴染みの標識だ。では、同じデザインで、地が白く、青い矢印の標示板をご存知だろうか。決して塗り方を間違えた「一方通行」ではない。これは「左折可」の標示版で、意味は、交差点で前方の信号機が赤や黄でも、周囲の交通に注意しながらなら左折してよいというものである。

青地に白い矢印の「一方通行」の道路標識

青地に白い矢印の「一方通行」の道路標識 ⓒU-image - stock.adobe.com

 まるで兄弟のような2つの標識だが、根拠となる法律も異なる。「一方通行」は、通行止めや速度制限などと同じ「道路標識、区画線及び道路標識に関する命令」という法令で定められた道路標識のなかの規制標識にあたる。警戒標識と並んで、運転時には特に重要な標識といえるだろう。

 一方「左折可」は、道路交通法施行規則で定められた標示板である。パーキングメーターの時間制限を示す「時間制限駐車区間」や、災害時に一般車両の通行を禁じる「災害対策基本法の車両通行止め」などと同じ分類の標示版だ。


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「左折可」が定められた経緯と
見る機会が少ない理由を紹介

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