2021年09月06日 17:00 掲載

交通安全・防災 問題場面から、歩道の滑りやすさまで読む!?|長山先生の「危険予知」よもやま話 第3回

JAF Mate誌の人気コーナー「危険予知」の監修者である大阪大学名誉教授の長山先生に聞く、危険予知のポイント。本誌では紹介できなかった事故事例から脱線ネタまで長山先生ならではの「交通安全のエッセンス」が溢れています。

話・長山泰久(大阪大学名誉教授)

問題場面から、歩道の滑りやすさまで読む!?

編集部:今回の問題は、自動車と歩道を走る自転車に関するものですが、ドライバーとして注意すべき点はどこでしょうか?

長山先生の「危険予知」よもやま 第三回|問題写真|くるくら

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長山先生の「危険予知」よもやま 第三回|結果写真|くるくら

長山先生:問題の場面を見たとき、第1段階として下記の点に注意したいものです。
(1)信号は青。
(2)前方は下り坂。
(3)ミニバンが歩道に片輪を乗り上げて駐車している。
(4)歩行者が信号待ちをしている。
(5)自転車が狭い歩道の上を前方に向かって走っている。

編集部:第1段階にしては、けっこうたくさんありますね。(3)のミニバンのことは気づかないかもしれません。

長山先生:この場面だけ見て、瞬間的にすべてを把握するのは無理ですが、実際に運転している状況では、手前から信号は見えていて自転車や歩行者の存在も確認できるはずなので、自然にできるでしょう。逆にこれくらい把握できないのでは、前だけボーッと見ている漫然運転になってしまいます。

編集部:では、第2段階としてどんな点に気づいておく必要がありますか?

長山先生:さらに見ていくと、次のようなことが判断できます。
(6)狭い歩道に電柱があったり、その先には歩行者や駐車車両があるので、自転車は通りづらいだろうな。
(7)歩道の縁が斜めになっていて、しかも駐車禁止の黄色のペイントがあるので、自転車が右端を走れば、滑って転んでくるかもしれない。
(8)自転車のすぐ前の家に車が止まっていて、それが出てきたら、自転車はハンドル操作でそれを避けようとするかもしれないな。

編集部:歩道の縁の滑りやすさまで読むのですか? それはさすがに難しくないでしょうか?

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