2022年06月03日 18:40 掲載

次世代技術 マツダはこれからも「人間中心」のクルマづくりを目指す! 清水和夫が徹底解説「先進運転支援システム 2022」<マツダ篇>


文=清水和夫 写真=マツダ

2025年には「Co-Pilot 2.0」にアップデート

「Co-Pilot 2.0」では、クルマがドライバーの健康状態をつぶさに監視しており、異常が見つかるとアラートで警告する。<マツダ公式YouTubeより>

「Co-Pilot 2.0」では、クルマがドライバーの健康状態をつぶさに監視しており、異常が見つかるとアラートで警告する。<マツダ公式YouTubeより>

 各種センサーを追加し、クルマの周辺状況についてさらに詳細な検知がシステム側できるようになると、様々なリスクに対応できるようになる。今回乗った「Co-Pilot 2.0」の技術試作車は2025年頃に市販される次期型プラットフォームの新型車に搭載されそうだ。

「Co-Pilot 2.0」では人の見守り機能は、体のポジションの変化だけでなく、循環器や脳機能の疾患をも想定できるようになる。例えばハンドルを握ることで、ドライバーの健康状態まで把握できる。最近のApple Watchは心電図まで測れるので、ステアリングを握ると、体温、心拍数、心電図、体脂肪(肥満)などがわかる。つまり「Co-Pilot 2.0」は異常時だけに機能するのではなく、常にドライバーの健康を管理してくれるのだ。
 
 異常時には路側帯まで自動でステアリングを操作し、安全な場所を探しながらクルマを誘導停止する。これを可能とするのは高精度3D地図を搭載し、信号機を認識し、周辺状況をAIが判断できる認知判断の各種センサーが必要となる。

 もし本当に「Co-Pilot 2.0」が走りながら健康の管理が可能となるなら、ユーザーはその価値に大金を払うことをいとわないだろう。少なくとも年齢を重ねたドライバーがもっとも気にするのは、自分の健康状態なのだから。

「Co-Pilot 2.0」では、クルマがドライバーの健康状態をつぶさに監視しており、異常が見つかるとアラートで警告する。<マツダ公式YouTubeより>

「Co-Pilot 2.0」では、ドライバーに何らかの異常が発生した場合、路側帯まで自動でステアリングを操作し、安全な場所を探しながらクルマを誘導停止する。
<マツダ公式YouTubeより>

「Co-Pilot 2.0」では、ドライバーに何らかの異常が発生した場合、路側帯まで自動でステアリングを操作し、安全な場所を探しながらクルマを誘導停止する。<マツダ公式YouTubeより>

マツダはハンズオフを危険視

 ところで、「Co-Pilot 2.0」はハンドルを握っていることが前提となるので、マツダはレベル2の状態では「ハンズオフ」とは反対の立場を取る。

 現在、日本とアメリカでは自動運転ではないレベル2でも、ハンズオフは可能だが、欧州はレベル2のハンスオフは反対している。メルセデス・ベンツは「ハンズオフは快適装置であって安全技術ではない」と考えている。じつは私も同じ意見で、トヨタ・日産・SUBARUが可能としているレベル2のハンズオフは安全技術としては違和感があり、レベル2のハンズオフはあくまでも快適装置として受け入れるべきである。

 自動で走るクルマだけが次世代の期待ではなく、知能化したクルマはさまざまな交通のユースケースで新たな価値を提供してくれそうだ。マツダらしい知能化の技術に期待したい。

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