2022年05月24日 10:30 掲載

次世代技術 デザインで差をつけろ! いま注目すべきスタートアップ企業の電気自動車(EV)たち


文=小川フミオ

走るマウス

フレスコ XL|Fresco XL

フレスコ XL|Fresco XL
もしAppleがクルマを作ったなら、こんなデザインだったかも!?

 Macのマジックマウスのようなスタイリングをしつつ、最大8人乗りというエクストララージサイズの電動SUVが、ノルウェイのスタートアップ企業による「フレスコ XL (Fresco XL)」だ。

 手がけているのは、オスロのフレスコ・モーターズ(Fresco Motors)。社名になっているフレスコとは、持続可能な都市、エネルギー効率、天然資源管理などを研究していた米国の科学者ジャック・フレスコ(Jacque Fresco 1916〜2017年)からの命名だそう。テスラにとってのニコラ・テスラと似ている。

 ここで紹介している他のEVの計画が現実味を帯びてきているのに対して、フレスコはまだ開発の初期段階なのだろうか。バッテリーをシャシーの一部として使うボディ構造、4輪を独立したモーターで駆動、そして、満充電で1000kmに達する航続距離......これが"目標"として明らかになっている。

「モーターで4輪を駆動する方式にしたのは、(ノルウェイという)厳しい気候条件下でも満足ゆく走りを実現するためです。同時にオフロード性能にも寄与しています」。フレスコ・モーターズのCEOであり取締役会会長を務めるエスペン・クバルビク(Espen Kvalvik)氏は、そう述べている。

 すでに同社のホームページでは予約募集中だ。価格も未定のようだが、予約フォームでは台数まで選べるようになっている(たくさん購入するケースも想定?)。このプロダクトに相当自信がありそうだ。

組み合わせは自由自在

エックスバス|XBUS

エックスバス|XBUS
ブサカワ系の愛嬌ある顔つきが特徴。

 スタイリングでインパクトが強いのが、「XBUS(エックスバス)」だ。独エレクトリックブランズ(Electric Brands)社が2021年に発表したモデルで、公道でも走行実験を繰り返している。

 カメラや家電やインテリアなどに関心を持つひとの興味も惹きそうな、個性的なスタイリングだ。丸目2灯式のヘッドランプとともに、定規を使って精緻に仕上げたようなボディスタイリングが魅力的だ。

 シャシーは、一般市街地用と、オフロードの2種類で、ボディタイプはなんと8種類もある。「バス」「ティッパー(小さな運搬車)」「カーゴボックス」「ユニバーサル(バスをベースに商業に使える仕様)」「ピックアップ!(ビックリマーク付きは2列シートのいわゆるダブルキャブ仕様)」「ピックアップ(シングルキャブ仕様)」「オープン!(ルーフの大部分が開く仕様)」「キャンパー(ポップアップルーフや流し台まで備えた2人キャンプ仕様)」となっている。

 モーターは4つで、各車輪に取り付けられている。出力は合計で15kW(ピークパワーは56kW)。搭載バッテリーの出力は10kWh。コンパクトなタイプで、航続距離は100〜200kmだそう。たいていの用途にはこれで充分、とエレクトリックブランズ社は説明する。

 ルーフトップにソラーパネルを装着すると、航続距離をさらに200km稼げるという。オプションで大容量バッテリーの搭載も可能になり、これに上記ソラーパネルによる発電を加えると、航続距離はいっきに600kmにまで延びる。

 XBUSの生産開始はドイツで2022年半ばが予定されている。価格はドイツの付加価値税込みで2万ユーロ(約270万円)程度。ただし、同社から最近届いたメールによると、半導体をはじめ、いくつもの部品の供給が不足している昨今、同社も同じ問題を抱えていて、発売時期は少し延期されるかもしれない。

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