波乱のフォーミュラE第2戦。可夢偉は完走するも17位。トップのアウディ失格か。
電気フォーミュラーカーで競う「フォーミュラE 2017/18」の第2戦、「HONG KONG E-PRIX2017 Round2」が12月3日、前日のRound1と同じ香港のビジネス街であるセントラル地域に特設された市街地コースで開催された。第1戦、第2戦に参戦した小林可夢偉は、初挑戦で2戦とも完走を果たしたが、第2戦の結果は全20台中予選16位、決勝17位であった。
スタートは波乱含みの展開。前日、狭いコーナーで各マシンの行き場がなくなり多くが止まってしまったことを受けてか、スタートグリッドからの一斉スタートではなく、ペースカーとともに全車が一周した後にそのまま実質上のレースを開始する形となった。さらに、1周目を先導するペースカーがなかなか登場せず、各ドライバーがマシンに乗ったまま待たされるというハプニングも。
そのような中でレースが開始され、直後の1コーナーで、予選トップ、マヒンドラのフェリックス・ローゼンクヴィストがスピン。いきなり順位を11位まで落とす。ただ、その後は快走を続けて2位まで挽回し、実力を示した。レースは、トップを走っていたヴァージンのエドアルド・モルタラが終盤にスピンし、アウディのダニエル・アプトがトップでチェッカーフラグを受けた。
ところが、レース後にもハプニングが。トップのダニエル・アプトがアウディ初優勝を喜んだのも束の間、マシンの検査で失格となり、フェリックス・ローゼンクヴィストが繰り上がりで優勝となっている。
小林可夢偉が属するアンドレッティのピット。マシン上部からのケーブルで充電中と思われる。
次回の第3戦は、1月13日からモロッコのマラケシュで開催される。また、来年の18/19シーズンからは、日本メーカーチームとしては始めて日産が参戦を決めた。市販車でもEVの先駆けとなった同社の活躍が期待されるとともに、今後は、まだ1度も開催のない日本での「FORMULA E」開催への注目も集まりそうだ。
2017年12月4日(JAFメディアワークス IT Media部 鳥塚 俊洋) 12月5日一部修正