2018年09月25日 17:55 掲載

ニュース・プラス 種子島の高校生とカブ通学!
親子代々受け継がれるカブ文化の地で撮影されたMVが甘酸っぱい青春の香り。


くるくら編集部 大槻 祐士

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種子島では日常風景のスーパーカブに乗った高校生。エンジンが停止した状態で撮影しています。

 本田技研工業株式会社は9月14日、スーパーカブで通学する種子島(鹿児島県)の高校生とロックバンド「クリープハイプ」がコラボレーションしたミュージックビデオ(MV)を公開した。

スーパーカブとの青春を描くミュージックビデオ

 スーパーカブはホンダを代表するオートバイ。世界生産累計1億台を超えるヒット商品でもあり、今年誕生60周年を迎える。ホンダは、同社製品で人生を楽しむ人たちを紹介するドキュメントコンテンツ「Me and Honda」の一環として、スーパーカブユーザーに感謝を伝える活動を行っているが、その第3弾として今回のMVが制作された。

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自然豊かな道をスーパーカブで駆け抜ける高校生。

 電車もなく、バスも少ない種子島では、多くの高校生がスーパーカブで通学している。ホンダは、大切な青春時代をカブとともに過ごした種子島の高校生に感謝の気持ちを贈りたいと今回のMVを企画。その想いに賛同したバンド「クリープハイプ」とコラボレーションした。

 MVの舞台は、東京の小さなアパートと大自然に囲まれた鹿児島県立種子島高等学校。種子島から上京してきた青年が、新聞配達のカブのエンジン音を耳にし、故郷に想いを馳せる。そんな場面から音楽が始まる。

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高校生がオートバイに乗る機会が多いことが、道路標識からもうかがえる。

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野球や吹奏楽、テニス、軽音楽などさまざまな部活動シーンも収録。

 種子島のシーンは、実際にカブで通学している高校生たちの、リアルな高校生活を追いかけるドキュメンタリー。透き通った海と空、アップダウンの激しい道を走る登下校、汗にまみれる部活動、居眠りをする授業中など、高校生の日常の風景が切り取られている。

 クリープハイプのボーカル"尾崎世界観"の書き下ろした楽曲と青春の風景が共鳴し、どこか懐かしさと切なさを感じる爽やかなMVとなっている。


種子島の高校生とスーパーカブ

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山道を走るスーパーカブ。アップダウンが多いので、ギアを変えることのできるスーパーカブが人気。

 種子島高等学校は、全校生徒376人のうち54人が通学に50ccの原動機付自転車を利用。自宅から学校までの距離が4km以上ある生徒は、原付免許の取得と原付での通学が許可されている。

 学校へ行くために急な坂道を延々と上っていく必要があり、高校生にとって原付はなくてはならない存在だという。

 今回のMV撮影をした種子島高等学校の生徒たちは以下のように語っている。

「6つ上の兄の乗ったカブを、3つ上の兄が乗り、今は私が乗っています」
「親はスクーターを勧めたんですが、先輩を見てかっこいいなって思って、どうしてもカブに乗りたくて選んだ」
「学校のテストが終わった後は、海を見て癒されながら帰ります」
「種子島は虫が多いので、走ってると顔にぶつかってくる」

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自然が豊かなため、大きな虫が顔にぶつかるのはこの地ならではの高校生あるあるだという。タオルで顔をカバーしている。

 学校側が原付の車種を指定しているわけではないが、スーパーカブ50で通学している生徒が多い種子島。多くの人が高校卒業後に島を離れるため、乗らなくなったスーパーカブは、自分の弟・妹や後輩へと受け継がれていく。そうして10年以上前のモデルがいまだに乗り続けられていることもあるという。

 また、親世代もスーパーカブに乗っていたことから、子どもが新車を選ぶ時にもスーパーカブを勧める連鎖が起き、種子島には自然と「カブ文化」が根付いていったという。

撮影ではハプニングも

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アコースティックギターを手に、ベランダで歌うクリープハイプのボーカル「尾崎世界観」。

 マンションシーンの撮影は、都内マンションのベランダを使用して、深夜から早朝にかけて行われた。ニューアルバム制作のスタジオから撮影現場に来た尾崎は私服で登場。リアルな朝の様子を再現している。

 冒頭で使われているカブのエンジン音を収録するためにカブを用意していたが、撮影時間帯が早朝だったため、本物の新聞配達でカブが走行していて、スタッフみんなで笑ったという。

 また、種子島での撮影日が運動会直前の時期。放課後になると生徒たちは応援の練習や準備に勤しんでいて、放課後の取材に誰も集まらないというハプニングがあった。翌日教室で待ち構えて、なんとか取材をすることができたのだそうだ。

 「Me and Honda」はこれまでに、第1弾で、元旦から年賀状配達で活躍する郵便カブライダー。第2弾で、卒業式を迎える種子島の高校生カブライダーをとりあげ、感謝と応援の気持ちを伝えてきた。今後も、新聞配達や出前のカブなど、さまざまなカブライダーへの応援企画を展開する予定だ。

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