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クルマ最終更新日:2018.08.27 公開日:2018.08.27

2代目「NSX」改良型2019年式に迫る!

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改良型の2019年式「NSX」。この画像だけでもふたつの変更点を見られる。

 初代の「New Sports X」から「New Sports eXperience」と解釈を改め、四半世紀の時を経て2016年に復活したホンダのスーパーカーの2代目「NSX」。現在、年間の生産台数が100台のところ、2年弱で約400台の受注となっており、好調だ。現行の2016年式の販売は終了し、8月24日に2代目「NSX」の改良型(2019年式)がこの秋に正式発表されることがリリースされた。

 同日からティザーサイトがオープンし、改良型が紹介されている。同サイトでは改良型の画像が1点、そして2017年のインディー500王者である佐藤琢磨選手によるテスト風景を収録した動画が公開されている。

 ここでは、数少ない資料とホンダ広報への取材から判明した、現時点で確認できる2019年式の全容に迫ってみる。

「人間中心のスーパースポーツ」としてのさらなる進化!

 2代目「NSX」は、初代のコンセプトである「人間中心のスーパースポーツ」を受け継いでいる。今回の改良では、同コンセプトのさらなる進化を目指したという。日常のドライビングからサーキットのスポーツ走行まで、ドライバーとクルマの一体感が生み出す”操る喜び”をさらに追求したとする。

 高レベルのレスポンスとハンドリング特性を実現するため、2代目「NSX」に搭載されたのが、3モーター・ハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」だ。前2輪をそれぞれ独立したモーターがトルクベクタリングを実現し、後輪はターボラグを解消するためのモーターのアシストを受けた3.5LのV6ツインターボエンジンが駆動する全輪駆動である。

 ”オン・ザ・レールのコーナリング”といわれる、この2代目「NSX」の中核システムが2019年式ではブラッシュアップされ、さらにオン・ザ・レール感が増したものと思われる。それは、テストドライブした佐藤琢磨選手のコメントでも確認できる。

佐藤琢磨選手のインプレッションは?

 米国ミッドオハイオ・スポーツカー・コースで7月に収録された、佐藤琢磨選手のテストドライブ。2019年式に対するインプレッションは、「正常進化したことをすごく感じ取れた」という。

 「高速コーナーに飛び込んだときのフロントの入り方がいい」、「リアの動きも格段にいい」、「すごくきれいに立ち上がる」、そして極めつけは「全然いいですね!」。2019年式の走りも見られるので、ぜひティザーサイトをご確認いただきたい。

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デザイン面も変更が!

最大の変更点はボディカラー!

 そして同時に、デザインにおいてもスポーツカーとしてのたたずまいに磨きをかけたという。現時点でわかる最大の変更点は、冒頭に掲載した画像のとおりで、従来のボディカラー8種類にない新色が用意されるということ。このオレンジ系のカラーの正式名称をホンダ広報に確認したが、「公式発表まで待ってほしい」ということだった。

 2代目「NSX」のボディカラーの名称は、初代から継承された「ベルリナブラック」以外はサーキットやコーナーの名称などが用いられているのが特徴だ。このオレンジにもそうした名称が付けられる可能性がある。どのサーキットやコーナー名を冠したカラーになるのか、楽しみだ。

フロント部分のカラーデザインが変更された!

 そして2点目は、フロント部分。下の画像は現行モデル(左)と2019年式のフロント部分を並べたものだ。ホンダのエンブレムの下に、現行モデルではボディカラーとは異なるシルバー系のパーツがある。このパーツが2019年式ではボディと同色となる。

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フロント部分の比較。2019年式では、ホンダのエンブレムと「NSX」と記されたナンバープレートの間のV字型のパーツの色が変更され、ボディと同色となる。左の画像は、2016年オートカラーアウォードで撮影した現行モデル。

 「NSX」ファン、スーパーカーファン、ホンダファン。刮目して秋の正式発表を待とう。

2018年8月27日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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