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クルマ最終更新日:2017.11.10 公開日:2017.11.10

【東京モーターショー2017】ドデカイの大集合(2)三菱ふそう&UD+海外メーカー

 10月27日より11月5日まで、東京ビッグサイトで開催された第45回東京モーターショー2017。国内4社と海外2社が出展した大型車メーカーをお届けする。

 第2弾は、三菱ふそう、UDトラックスの国内2社と、スカニアとボルボの海外メーカー2社の展示車両をお見せしよう。

三菱ふそうは市販2車種+参考出展2車種

 三菱ふそうは「LIGHT UP TOMORROW(明日を照らす)」をテーマに、ワールドプレミア1車種を含むトラック3車種、大型観光バス1車種を出展した。

 また同社は10月25日に、自動車メーカー初となるトラックとバスに特化した電気商用車ブランド「E-FUSO」を発表。今後、数年以内に同社のトラックとバスの全車種にEV車を追加するとしている。

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E-FUSOブランドで出展された1台、「eCanter(イーキャンター)」。同社の主力小型トラック「Canter」がベース。全長5935×全幅1995×全高2195mm。車両総重量7490kg。最大積載量約3000kg。最高出力135kW、最大トルク390N・m。リチウムイオンバッテリーを搭載し、容量は82.8kWh。最高速度は時速80km、一充電距離は約100km。11月からはヤマト運輸に導入が始まっており、12月にはセブン-イレブンに導入が予定されている。また今後2年で国内と欧米で500台の販売を予定しており、2019年から一般販売を開始する。

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今回がワールドプレミアとなった、E-FUSOブランドのEVトラックのコンセプトモデル「Vision ONE」。車両総重量2326kg。最大積載量1111kg。一充電距離は最大で350km。サイズや最高出力、最大トルクなどは未公表。

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2017年5月に21年ぶりのフルモデルチェンジとして発表された、大型トラック「スーパーグレート」。今回展示されたのは、同年9月に追加された、セミトラクタ仕様「FR-P セミトラクタ」だ。全長5685×全幅2490×全高3615mm。車両総重量7000kg。第5輪荷重(最大積載量)11500kg。排気量10.7Lのディーゼルエンジン「6R20(T3)」を搭載。最高出力315kW/1600rpm、最大トルク2100N・m/1100rpm。「スーパーグレート」に関する記事はこちら(新しいタブが開きます)。

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2017年5月に、10年ぶりとなるフルモデルチェンジ車が発表された大型観光バス「エアロクィーン」。全長1万1990×全幅2490×全高3520mm。車両総重量1万5300~1万6075kg。排気量7.7Lのディーゼルエンジン「6S10(T2)」を搭載。最高出力280kW/2200rpm、最大トルク1400N・m/1200-1600rpm。乗車定員はタイプによって異なり、30人乗りや60人乗りなどがある。「エアロクィーン」に関する記事はこちら(新しいタブが開きます)。

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続いてはUDトラックス!

UDトラックスは市販3車種+海外用1車種を展示

 UDトラックスは、「Best truck for all drivers! -すべてのドライバーにとって、ベストなトラックを目指して。」をテーマとして、4車種のトラックに加え、エンジンとトランスミッション、同社の大型トラック「クオン」シリーズのインテリアモックアップ(実際に着座も可能な運転席のカットモデル)などを展示した。

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海外モデル「クエスター」シリーズの「6×4 セミトラクター」(参考出品)。全長7035×全幅2495×全高3946mm。車両総重量9318kg。第5輪荷重(最大積載量)2万kg。排気量1万836ccのディーゼルエンジン「GH11-E」を搭載。最高出力309kW/1900rpm、最大トルク2000N・m/1100-1400rpm。

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「クエスター GW トラクター」を後方から。なお、同車は初の海外向けトラックとして開発され、製造はタイで行われている。主な販売先は、東南アジアや中東などだ。UDトラックスは2007年からボルボグループの傘下にあり、UDトラックスとボルボグループの技術力を結集させて開発が行われた。

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10月25日に発売を開始した最新モデル「クオン 4×2 セミトラクター」。全長5620×全幅2490×全高3335mm。車両総重量6740kg。第5輪荷重(最大積載量)1万1500kg。平成28年度排出ガス規制に適合した排気量10836ccの新型ディーゼルエンジン「GH11TD」を搭載。最高出力339kW/1800rpm、最大トルク2200N・m/1200rpm。

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「クオン 4×2 セミトラクター」を後方から。タイヤが4輪、そして2輪駆動だ。トラクターというと農作業用のイメージが強いが、「けん引する者」という意味なので、トレーラーヘッドという言い方もよくされるが、トラクターやセミトラクターなどとも呼ばれる。

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続けてUDトラックスの2車種+エンジン!

UDトラックスの「クオン」シリーズ2車種とエンジン

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同社のフラッグシップである大型トラック「クオン」シリーズの「6×2 カーゴ」。6×2とは、6輪車で2輪駆動を意味する。なお、外観は東京モーターショー2017仕様にドレスアップされている。全長1万1980×全幅2495×全高3755mm。車両総重量1万490kg。最大積載量1万4300kg。排気量1万836ccのディーゼルエンジン「GH11TB」を搭載。最高出力287kW/1600rpm、最大トルク1750N・m/1200rpm。

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「クオン 6×4 ダンプ」。不整地での走行も多いダンプのため、最新の電子制御式トランスミッション「エスコット・シックス」を搭載。全長7630×全幅2490×全高3640mm。車両総重量1万9900kg。最大積載量9300kg。エンジンは「6×2 カーゴ」と同じ「GH11TB」。

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UDトラックスが新開発した、平成28年度排出ガス規制に適合した排気量8L級のディーゼルエンジン「GH8」。2018年後半から大型トラック「クオン」シリーズに搭載する計画だ。

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「GH11」は現行エンジンだが、新たに平成28年度排出ガス規制に対応した。この展示では、最新のトランスミッション「エスコット・シックス」が画像右側に組み合わせられている。「GH11」は上部などがカットモデルとなっている。

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海外からは2社が出展!

スカニアは市販1車種+参考出展2車種を展示

 スカニアはスウェーデンに本社を置き、世界100か国でトラックやバス、産業用エンジンを販売するメーカー。スカニアジャパンは今回、ジャパンプレミアの2車種を含むトラック3車種、そしてジャパンプレミアとなる産業用エンジンを出展した。なお、海外メーカーではあるが、3車種とも平成28年度排出ガス規制に対応済み。

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スカニアの展示車両では、唯一の市販モデルだったトラクタータイプの「P410」。全長5880×全幅2490×全高3610mm。車両総重量1万9420kg。第5輪荷重(最大積載量)1万1800kg。排気量1万2740ccのディーゼルエンジン「DC13」シリーズを搭載。最高出力302kW/1900rpm、最大トルク2150N・m/1000-1300rpm。

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「P410」を後方から。キャブ(運転席)の種類は「P19」で、全高が高いハイラインタイプ。

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ジャパンプレミアの大型トラック「G360」。キャブの種類は「G17 ノーマルルーフ」。全長1万1985×全幅2495×全高3790mm。車両総重量2万4990kg。最大積載量1万3500kg。排気量9286ccのディーゼルエンジン「DC9」を搭載。最高出力265kW/1900rpm、最大トルク1700N・m/1050-1350rpm。後軸にのみエアサスが採用されていることが多いが、同車は6輪すべてに採用されている。

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ジャパンプレミアのトレーラータイプ「R500」。キャブは「R20 ハイライン」。全長5690×全幅2490×全高3790mm。車両総重量1万9290kg。第5輪荷重(最大積載量)1万1600kg。排気量1万2740ccのディーゼルエンジン「DC13」シリーズを搭載。最高出力368kW/1900rpm、最大トルク2550N・m/1000-1300rpm。

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ジャパンプレミアとなったディーゼルエンジン「G13」シリーズの最新型。ターボ搭載。同シリーズは、最高出力が257から405kWまで多数用意されている。欧州で2019年より施行予定の排出ガス規制「Stage V(ステージ・ファイブ)」に対応したエンジンだ。

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最後はボルボの参考出展のトラックを紹介!

ボルボは1車種を展示

 UDトラックスを傘下に従えているボルボは、UDトラックスの一角にブースを設けていた。欧州で販売されているトラック1車種を参考出展していた。

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トラクタータイプの「FH 6×4 トラクター リアサスペンション」。全長6660×全幅2490×全高3460mm。車両総重量9640kg。第5輪荷重(最大積載量)1万8000kg。排気量1万2777ccのディーゼルエンジン「D13」を搭載。最高出力397kW/1450-1800rpm、最大トルク2600N・m/1000-1450rpm。

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「FH 6×4 トラクター リアサスペンション」を後方から。同車の製造自体はUDトラックスが担当している。スウェーデンで製造。

2017年11月10日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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