今日から東名集中工事!なぜ毎年10月なの?何を工事しているの?
毎年秋になると行われる東名高速道路の集中工事。今年は10月2日(月)午前0時~14日(土)午前6時までの間(三連休を除く)、東京IC~小牧ICで実施される。
この区間は交通量が多いため、平日でもかなりの渋滞が見込まれるが、なぜこの時期に、しかも毎年工事をする必要があるのだろうか? NEXCO中日本に聞いてみた。(以下写真提供:NEXCO中日本)
秋に実施する理由は、天候や交通量が関係している!
東名集中工事は毎年10月に行われているが、この時期に行われるのは以下のような理由がある。
・雨が少ない、雪や凍結が無い、台風が来ないなどの気象条件が良い。
・年間を通じて比較的交通量が少ない時期である。
・暑い夏が終わり、炎天下+重量級トラックなどによってできた舗装の凸凹やわだちを、ベストなタイミングで修繕する。
四季がはっきりした、高温多湿で雨の多い日本の1年間を考えると、5月や10月というのはベストなシーズンというわけだ。ちなみに、5月は中央道で集中工事が行われている。
集中工事では何をやる?
集中工事の内容は、舗装面の凹凸やひび割れなどの補修、ガードレールの取替(強固なガードレールへ交換)、道の継ぎ目等にある伸縮装置の取替、路面標示の引き直しなど多岐にわたるそうだ。
今年は横浜青葉IC近辺にて高速道路本線上を跨ぐ橋梁の架設も行われる予定で、そのための通行止めも10月3日および11日に東名川崎IC~横浜青葉IC(上下線)の区間で予定されている。
そして、毎年行われる理由は、区間ごとに様々な箇所で行うため。工事を行う場所は綿密な事前調査に基づいて、工事計画が練られて決まってゆくのだそう。
渋滞を最小限に抑える工夫も
集中工事は毎年、週末の混雑する時間帯には行われない決まりになっている。そのため、約2週間とはいっても実質的な工事期間は9-10日だ。
可能な限りこの期間に集中して工事をすることで、交通に対する影響を最小限に食い止めているということだ。特に交通量の多い区間では、昼間を避けて夜に工事する配慮もされている。
さらに、集中工事が終わった後、一定期間は緊急工事以外の工事は行わないという決まりもある。
日本の高速道路は世界トップレベルの美しさといわれることもあるが、道路が綺麗=安全な走行ができる、と言い換えることができる。
道路を補修しなかったためにできる舗装の剥がれやちょっとしたわだちによって、ハンドルを取られて重大な事故につながる危険性もある。集中工事は、安全な通行を確保するのに必要だからこそ、毎年行われるのだ。
2017年10月2日(雨輝・加藤久美子)