2022年07月28日 06:00 掲載

クルマ 現役バスにも安全を!
助け舟となる"後付けEDSS"


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文=くるくら編集部

EDSSってどんな機能?

動画=NSV-AM

 EDSSとは、ドライバー異常時対応システム(Emergency Driving Stopping System)の略称で、バス乗務員が健康状態などによって運転ができない状態に陥った際に、乗務員や乗客が非常停止スイッチを押すことで、警報音とランプ点滅によって車内外へ通知し、その後車両を徐々に減速させ、停止させる機能のことだ。

 乗務員が運転席にある非常停止ボタンを押した場合は、そのままアラートを発しながらブレーキ制動に入り、客席にある非常停止スイッチが押された場合は、3.2秒後にブレーキ制動に入る。停止後はブレーキ状態を保持し、ブレーキ解除にはエンジンの再始動が必要となる。ちなみに、もし誤ってスイッチを押してしまっても、3.2秒以内に乗務員が解除操作を行うことで、非常停止を解除できる。この3.2秒とは、国土交通省が発行したEDSS設計ガイドラインで規定された数字となっている。

運転席に設置された非常停止スイッチ。スイッチまわりの黒色のつまみを回すことで、緊急停止制動を解除することができる。

車内に緊急停止を知らせる赤いランプが点滅している様子。同時に警報音も鳴り響いている。

「後付け」への希望

 後付けEDSSの次なる課題として、減速から停止までの制動に加え、その間に路肩に寄せて欲しいという要望も集まっているそうだ。だが、路肩まで寄せる機能となれば、自動運転の領域となり、必要なユニットやシステムも異なるため、そう簡単な話ではない。

 それでも、バス業界においてドライバーの高齢化や人材不足、そして新車の導入は深刻な問題だ。ならば、いまある資源でより長く、現実的に運用するために、このような後付けサービスはとても大切な取り組みなのではないだろうか。

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