2022年02月20日 13:00 掲載
クルマ
生活必需品だけじゃない!
タイヤ、バッテリーなど車に関する2022年の値上げ情報
原因は需要と供給の差が拡大
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さまざまな商品で「原材料価格の高止まりや輸送コストの高騰により、2022年から値上げ」というニュースを耳にする。多くの値上げの根底にあるのは、新型コロナウイルス感染症拡大前の経済へ立て直すための需要拡大に対して、供給側が感染症拡大による工場の活動停滞や、豪雨、洪水、酷暑、寒波のような自然災害による農作物・鉱物の減産、さらに物流も停滞してしまい、拡大する需要に応えられていないことが原因となっている。このような需要が供給を上回るという構図から、さまざまな商品の原材料の価格が高騰し、高止まりという状況を生み出している。
これらの高騰・高止まりから生産コストが上昇、それを企業努力では吸収しきれなくなり、さまざまな商品が値上げへ踏み切らざる得ない状況となっている。それは車業界も無関係ではないようだ。
タイヤは天然ゴム、石油化学系原材料の高騰で値上げ
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まずはタイヤの値上げから説明しよう。タイヤの材料である天然ゴムや石油化学系原材料のなどの生産が、需要に応えられず価格の高騰・高止まりが続いている。加えて電力や物流コストも上昇。これらが長期に続いたことで、メーカーが出荷価格の値上げを発表している。
各タイヤメーカーの値上げ時期と値上げ率は次の通りだ。
ブリヂストンは2022年4月1日から約7~10%の値上げ。ダンロップ・ファルケンの住友ゴムは2022年3月1日から約10%の値上げ(冬用タイヤは同年4月1日から値上げ)。横浜ゴムは2022年4月1日より最大で約9%の値上げ(冬用タイヤは同年7月1日から値上げ)。トーヨータイヤは2022年1月から最大で約10%に値上げ済み。
海外タイヤメーカーは、ミシュラン・BFグッドリッチの日本ミシュランが2022年4月1日から約7~10%の値上げ(冬用タイヤは同年8月1日から値上げ)。コンチネンタルタイヤ・ジャパンが2022年4月1日から約5%の値上げを行う。ピレリジャパンは2022年2月1日から乗用車・SUV用の夏タイヤを約5%に値上げ済み。クムホは2022年2月1日から約10%に値上げ済みとなっている。
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