2021年08月20日 09:50 掲載
クルマ
鈴鹿F1中止決定。新型コロナの影響。
バイクの鈴鹿8耐も中止
海外関係者の入国ビザ発給が期日まで間に合わず
2019年のF1日本GP。レッドブルRB15と鈴鹿サーキットの観覧車 写真=ホンダ
2021年8月18日に鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは、10月8日(金)から10日(日)に開催予定だったF1日本GPの開催中止を発表した。F1日本GPの開催中止は2年連続となる。中止の理由をモビリティランドは「F1日本GPを開催するために設定された期日までに、海外関係者の日本入国が確実な状況にならなかったため、やむなく開催中止の決断をいたしました」と説明している。現在、日本の関係省庁は新型コロナウイルス感染症対策として、海外からの入国を規制している。それにより、期日までに海外関係者全員の入国ビザが発給されない見通しとなったため、開催中止という決定となった。
7年ぶりの日本人F1ドライバーである角田裕毅の凱旋、ホンダF1最後の雄姿をファンに届けたいという強い思いから、スポーツ庁、三重県、鈴鹿市、医療機関、空港、近隣ホテルなどとともに、昨年末から膨大な時間をかけて防疫対策、輸送計画、ビザ申請などの準備を進めていたモビリティランドは、「非常に苦しく、悔しく、残念な決断になりました」とコメントしている。
F1は日本GPだけでなく、7月6日にはオーストラリアGPも中止が発表されている。オーストラリアGPは2021年3月に開催予定だったが、入国規制から同年11月に延期。それでも日本GPと同様に、新型コロナウイルス感染症対策の入国規制から中止せざるを得なくなった。
なおF1公式ホームページは、日本GPの中止発表後の8月19日時点で、7月30日から8月1日に行われた第11戦ハンガリーGP以降の2021年スケジュールが表示されておらず、「現在、後半戦のスケジュールを検討中」とコメントしている。
2019年の鈴鹿サーキットでのF1日本GPのスタートシーン 写真=メルセデス・ベンツ
デビューイヤに鈴鹿への凱旋が叶わなかった角田裕毅(左)と、ラストイヤーの鈴鹿で雄姿をファンに見せることができなかったホンダF1の山本雅史マネージングディレクター(右) 写真=ホンダ
Category
クルマ