東海北陸道・南砺スマートIC~小矢部砺波JCTが4車線化。11月10日から
NEXCO中日本は、2021年11月10日から、E41 東海北陸道の南砺スマートIC~小矢部砺波JCT間の4車線運用開始を発表した。4車線化による渋滞解消や交通事故削減の実例も解説。
南砺スマートIC~小矢部砺波JCTの1.8kmが新たに4車線運用開始
東海北陸道では、道路の機能強化を図るため、白川郷IC~小矢部砺波JCTの4車線化が進められているが、今回、その一部である南砺スマートIC~小矢部砺波JCTの1.8kmで、新たに4車線運用が開始される。運用開始は11月10日6時から。これにより五箇山IC~小矢部砺波JCT間の延長10kmのうち、4.1kmが4車線化することになる。
4車線化による効果としては、渋滞緩和が期待されている。NEXCO中日本によると、2019年3月に4車線化が完成した白鳥IC~飛騨清見IC間において、規則速度を時速10km以上下回る車両の割合が、4車線化前と比べて約3分の1までに大きく減少した。これは、暫定2車線区間で発生していた交通集中や低速走行車両が追越しできないことなどの問題が解消され、スムーズな走行が可能となったためである。
安全性の向上についても期待されている。同じく白鳥IC~飛騨清見IC間では、交通事故件数が2車線運用時には56件だったが4車線運用後には37件にまで減少したことが明らかとなった。これについて、NEXCO中日本は、4車線化により中央分離帯が設置されることで、対向車線への飛び出しが防止されることを理由として挙げている。
また、暫定2車線区間では災害発生時に復旧工事にともなう通行止めが必要であったが、4車線運用になることで交通を確保しながらの復旧工事が可能となる。そのほか、道路機能の強化により大雪時などの通行止めリスクの低減や、設備点検や補修工事の際に片側車線による交通確保が可能となる効果もあるという。
五箇山IC~小矢部砺波JCTのうち、残りの5.9kmについては引き続き工事が進められており、2022年度までに順次完成する予定とのことだ。