2021年05月07日 17:50 掲載

ライフスタイル 雨の日の視界不良。その原因はワイパー?

雨天に車を運転する時、ワイパーを作動させているにもかかわらず、前が見づらいということはないだろうか。その原因は、ワイパーのゴムの劣化が原因かもしれない。雨でも快適にドライブできるよう、ゴム交換のタイミングや、適切なワイパーの動かし方について紹介しよう。

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くるくら編集部 会田 香菜子

ワイパーを作動させても前が見えづらい。その原因はワイパーのゴム劣化にあるかもしれない。

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ワイパーの基本操作は4段階

ワイパーの作動調整は、「MIST」「INT」「LO」「HI」の4段階。

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 これからの季節、梅雨や台風、ゲリラ豪雨など、雨の中で車を運転することも多くなる。ワイパーはこうした雨天時に視界を確保するための大切な装備だ。ワイパーの作動は、「MIST」「INT」「LO」「HI」の4段階に調整できるものが多く、輸入車などを除けば一般的にハンドルの左側にあるレバーを使って操作する。改めてその動作について確認しておこう。

【ワイパーの作動】

「MIST」

 レバーを停止状態から上に押し上げたところで作動する。作動させた時に、一度だけワイパーがゆっくり動く。小雨や霧雨、泥はね時などに使用することが多い。

「INT」

 停止の状態からレバーを一段階下に下げたところで作動する。「INT」は「Intermittent」の略で、「間欠」という意味。その名の通り、一定の感覚を明けてワイパーが動く。車種によっては、雨の量に応じて自動で調整を行うものもあり、その場合は「AUTO」という名称になっている。

「LO」

 「INT」から、もう一段階下げたところで作動する。ゆっくり、かつ連続でワイパーが作動する。大雨などでなければ、「LO」で十分であることが多い。

「HI」

 「LO」からさらに一段階レバーを下げた、一番下の位置で作動する。「LO」よりも高速でワイパーが動くので、雨量が多い場合には、このモードを使う。

 必ずこのモードにしなければならないという決まりはないが、状況に応じて速やかに対応できるように操作方法を覚えておくとよいだろう。また、「HI」モードを作動させるほどの雨量になると、視界もかなり悪くなり他車からの視認性も低くなる。そのため、昼間であってもヘッドライトを点灯させることが不可欠である。

 ちなみに、リアワイパーの表示も同様。リアワイパーを使っていない車をよく見かけるが、後方の状況を知ることは安全運転に欠かせないもの。せっかくの装備を有効に使えるよう、こちらも操作方法を覚えておきたい。

ワイパーの交換は半年から一年に一度が基本

ワイパーを作動させても前が見えづらい場合、放置せずに交換する必要がある。

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 さて、こうしてワイパーをきちんと動かしているにもかかわらず、前が見えづらいということはないだろうか。その原因は、ワイパーのゴム部分の汚れや劣化による拭き取り不良であることが多い。拭き取り不良を「雨の日だけだから」と放置してしまうことは大変危険だ。

 そもそも、ワイパーを構成するのは、ワイパーブレードとワイパーアーム、ゴムである。ゴムを支えるワイパーブレードが、支柱となるワイパーアームと連動することでガラスの水分を拭き取ることができる仕組みだ。

 しかし、ゴムは常に日光や雨風に晒されていることもあり、使用しているうちに硬化してしまう。この劣化した状態でワイパーを作動すると、フロントガラスに引っ掛かる動きとともに「ガガガ」とビビリ音を立てることがある。そのまま使い続けると、拭きムラによる視界不良ばかりか、ゴムがちぎれて露出した金属パーツによってガラスを傷つけてしまう可能性もある。「ビビリ音」が出たらワイパーゴムが劣化してる可能性が高いので、交換したほうがよい(後で説明するように、ブレードが不良になっている場合もある)。

ワイパーの交換は、カーディーラーやカーショップなどで200~300円の工賃を払うことで対応してもらえる。

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 ワイパーの交換は、自分で交換することもできるが、ディーラーやカーショップ、ガソリンスタンドで工賃を払うことでも対応してもらえる。交換作業の工賃は、ワイパーブレード、ゴムともに、それぞれ200~300円程度が相場だ(交換部品代は別)。

 ワイパーゴムの交換頻度については、一般的に半年から1年に一度といわれる。代表的なワイパーのゴムの種類は、「スタンダードワイパー」「グラファイトワイパー」「撥水ワイパー」の3種類。以下に、特徴をまとめたので、交換の際に参考にしてほしい。

【ワイパーゴムの種類】

「スタンダードワイパー」

 その名の通り定番のワイパーで、自動車購入時に取り付けられていることが多い。特殊な加工が施されていないので比較的安価。

「グラファイトワイパー」

 炭素粒子「グラファイト」をゴム部分に使用したワイパー。ガラスとの摩擦抵抗を少なくする効果を持つことが特徴で、特に撥水コーティングしたガラスとの相性が良い。

「撥水ワイパー」

 ワイパーのゴムをシリコンコーティングしているワイパー。それにより、撥水剤をかけたような働きを得られる。

 ところで、ワイパーゴムが劣化している時には、ブレードも劣化している場合があるという。こうした場合では、ゴムを新品に交換しても、ブレードの劣化によるガタつきなどが原因でガラスに密着せず、拭き残しが発生する可能性がある。そのため、ゴムを交換する際には、ブレードも合わせて交換するとよいだろう。ワイパーブレードには4つのタイプがあるので、こちらも参考にしてほしい。

【ワイパーブレードの種類】

「トーナメントタイプ」

 多くの車種で採用されている、定番のワイパーブレード。骨組みがトーナメント表のように組まれていることが名前の由来。ガラスの曲面に合わせてフィットするという特徴がある。

「フラットタイプ」

 拭き取り部にあたるラバーと、それを支えるフレームが一体化したワイパー。圧力を均一にかけ、払拭性能がトーナメントタイプよりも高いといわれている。また、トーナメントタイプに比べて空気抵抗が低く、高速道路走行中でも浮き上がってバタつくことが少ないというメリットがある。

「エアロタイプ」

 別名「デザインワイパー」とも呼ばれる。従来のトーナメントタイプにカバーを被せて見た目を改善したタイプで、空気抵抗も考慮して設計されたワイパー。風によってワイパー部分がフロントガラスに押し付けられるので、高速走行時の拭き取り性能が高い。他2つのワイパーに比べると価格が高くなりがち。

「雪用ワイパー」

 寒さや雪に強い頑丈なカバーを付けたワイパーブレード。

こまめなメンテナンスで長持ちさせる

ワイパーを長持ちさせるためには、ホコリや花粉などをこまめに洗い取ってあげることが大切だ。

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 ワイパーブレードやゴムの劣化を見極め、適切なタイミングで交換することは大切だが、少しでも長持ちさせるためには日々のメンテナンスや使い方に気を付けることも必要だ。特に、ワイパーゴムにホコリ、花粉、土泥などの汚れが蓄積した状態で作動させることは、異物を挟んでフロンドガラスを擦っていることになり、ゴムの劣化を早めるばかりか、ガラスに傷がついてしまう可能性もある。そうした状況を避けるためにも、こまめなメンテナンスが欠かせない。

【ワイパーゴムのメンテナンス(洗浄)方法】

ステップ1 水洗いをする

 まず、ワイパーゴムを水洗いして汚れを落とす。その際、高圧洗浄機などの強い水流は、ワイパーアームが曲がってしまったりする原因になるのでNG。

ステップ2 汚れを拭き取る

 水洗いをしたら、カーシャンプーを付けた洗車スポンジで軽く、片面ずつワイパーゴムを拭いていく。ここでも、強く擦らずに、撫でる程度の強さで拭いていくようにする。

ステップ3 すすぎ洗いをする

 カーシャンプ―をしっかり洗い流すために、たっぷりの水で丁寧に洗い流していく。ステップ1と同様、高圧洗浄機などの使用は避けること。カーシャンプーの成分が残っていると、かえってゴムの劣化を招く恐れがあるので、くれぐれも流し残しがないようにしっかりと行うことが大切だ。

 雨天時の視界をしっかり確保するためにも、日々のメンテナンスの中でワイパーの状態をチェックをして備えたい。

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